甲斐みのりのコラム「東京映画散歩」

第2回:谷根千

『acteur(アクチュール)』5月号の、連載「東京映画散歩」第2回目で案内したのは、 いまお散歩好きの女性たちからもっとも支持を集める、下町の風景が残る谷根千。 本誌では、「愛玉子」、「カヤバ珈琲」、「ヒマヤラ杉&みかどパン」、 「旅ベーグル」、「根津神社」を紹介しています。 谷根千とは、谷中・根津・千駄木の略称。文京区、台東区、荒川区、 3つの区にまたがるこのあたりの、さらなる散歩の参考にどうぞ。

写真1

小石川金太郎飴

根津神社からすぐ。金太郎飴の専門店。
三ノ輪にある「金太郎飴本店」からの暖簾分けで大正3年に創業。
もとは小石川に店を構え、根津に移ってきたためこの名前に。
ガラスをはめた木箱やガラス瓶の中、
金太郎飴、ゲンコツ飴、あんこ飴、アンズ飴、昔懐かしい飴が。
ミックスゼリーや焼き菓子も。
文京区根津1-22-12 03-5685-3280

写真2

夏目漱石旧居跡(猫の家)

日本医科大学の西側の道沿いに建つ石碑。
明治36年から3年、漱石が住んだ家屋がここにあったと物語る。
この地で『我輩は猫である』『坊ちゃん』『草枕』などの名作が書きあげられた。
現在、建物は愛知県犬山市の明治村へ移築されている。
石碑の脇の壁に猫の像が据えられているのが乙。  
文京区向丘2-20-7 日本医科大学同窓会館

写真3

旧安田楠雄邸

大正8年に、豊島園の開園者・藤田好三郎が建てた邸宅を、
安田財閥創始者・安田善次郎の娘婿・善四郎が譲り受け、安田家の住まいに。
和風の住宅だけれど、洋間や洋風の設えも。
かつて近所に、高村光太郎と智恵子も暮らした。
公開は2007年より毎週水・土曜日。ボランティアガイドによる案内も。 
文京区千駄木5-20-18 03-6380-8511

写真4

谷中 松野屋

ノラ猫が集う谷中の名物階段「夕焼けだんだん」のすぐ上にある、
暮らしの道具の店。本店は馬喰町。
ほうき、ちりとり、バケツ、かご、弁当箱。
昭和の時代はどこの家庭にもあたりまえにあった、
「荒物」と呼ばれる、
機能的で長持ちするけれど、
買いやすい値段で簡単なつくりの日用品を扱う。
荒川区西日暮里3-14-14 03-3823-7441

写真5

リバティ

谷中銀座と交差する「よみせ通り」沿いにある、地元に根付いたパン屋さん。
アルミホイルのカップに愛らしいビーバーの絵が描かれたマドレーヌが絶品。
うさぎの顔をかたどったパンをはじめ、気取らずおいしく愛らしいパンが
ところせましと並んでいる。
私は近くの公園で食べるのが好き。
台東区谷中3-2-10 03-3823-0445

甲斐みのり

文筆家。旅や散歩、お菓子や手土産、クラシック建築にホテル、雑貨に暮らしなど、女性が好み憧れるモノやコトを主な題材に、雑誌や書籍に執筆。数校のカルチャースクールで、まち歩き講座の講師をつとめる。著書に『乙女の東京』『お菓子の旅』など。

 バックナンバー

第19回:向島界隈

第18回:高円寺

第17回:築地

第16回:東京駅~丸の内

第15回:浅草

第14回:渋谷

第13回:上野駅

第12回:上野恩賜公園

第11回:人形町

第10回:雑司が谷

第9回:聖蹟桜ヶ丘

第8回:椎名町

第7回:新宿

第6回:阿佐ヶ谷

第5回:東京タワー

第4回:神楽坂

第3回:井の頭公園

第2回:谷根千

第1回:神保町

帯

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