甲斐みのりのコラム「東京映画散歩」

第16回:東京駅~丸の内

『acteur(アクチュール)』9月号の連載「東京映画散歩」。第17回目に訪れたのは、6月に上梓した、東京駅を起点とする『東海道新幹線各駅停車の旅』にちなんで、東京駅~丸の内周辺。本誌で紹介しているのは、「女であること」「彼岸花」「東京日和」など数々の映画に登場する「東京ステーションホテル」はじめ、モダニズム建築が残るオフィス街や、緑が豊かな皇居のお堀端。web版の立ち寄りどころと合わせてご覧ください。

写真1

TORAYA TOKYO

東京駅の赤煉瓦を再生した店内に飾られているのは、
フィリップ・ワイズベッカーが描いた東京駅駅舎。
「とらや」「とらやパリ店」「TORAYACAFE」「とらや工房」、
とらやグループ全ての味が揃う唯一の店。窓辺のカウンター席は、
東京中央郵便局を保存・再生した「KITTE」に臨む。
東京駅みやげになる店舗限定羊羹も販売。
千代田区丸の内1-9-1 03-5220-2345

写真2

東京中央郵便局

昭和6年に竣工した「東京中央郵便局」。
小津安二郎監督「秋日和」でモダンで凛々しい姿を
見ることができる。
局舎の一部を保存・再生した商業施設「KITTE」内の
郵便局エリアでは、世界のポスト型貯金箱や、
東京駅舎がデザインされたマスキングテープやポストカードなど、
ここでしか求めることのできない東京みやげコーナーがある。
千代田区丸の内2-7-2 03-3217-5231

写真3

三菱一号館カフェ1894

明治27年、ジョサイア・コンドルによる設計で建てられた丸の内最初の
オフィスビル「三菱一号館」。昭和43年に解体されたものを、
設計図を元に忠実に再現。
竣工当時に銀行の営業室として使われていた高い天井の部屋。
そこが今は、昼はカフェ、夜はビストロバーに。
館内の美術館で美術鑑賞したあとに立ち寄りたいところ。
千代田区丸の内2-6-2 03-3212-7156

写真4

和田倉噴水公園

昭和36年に天皇(当時は皇太子殿下明仁親王)皇后陛下の
ご成婚を記念して造られ、
夜間にはライトアップされる美しい噴水のある公園。
幕末には会津藩の広大な藩邸があった場所なのだそう。
ガラス張りの窓から水しぶきを眺めつつ、
ランチや午後のお茶を楽しめる「和田倉噴水公園レストラン」は
丸の内散歩途中の休憩場所としておすすめ。
千代田区皇居外苑3-1 03-3214-2286

写真5

東京會館

芥川賞と直木賞の受賞者記者会見場所としても知られる大正11年創業の
「東京會館」。
施設内には宴会場、レストラン、カフェ、ラウンジ、料理教室などがある。
現在の建物の設計者は谷口吉郎。ロビーには猪熊弦一郎の壁画が。
昭和25年頃に誕生した名物のマロンシャンテリーは初代製菓長が発案した、
生クリームに栗が隠れたモンブラン。
千代田区丸の内3-2-1 03-3215-2111

甲斐みのり

文筆家。旅や散歩、お菓子や手土産、クラシック建築にホテル、雑貨に暮らしなど、女性が好み憧れるモノやコトを主な題材に、雑誌や書籍に執筆。数校のカルチャースクールで、まち歩き講座の講師をつとめる。著書に『乙女の東京』『お菓子の旅』など。

 バックナンバー

第19回:向島界隈

第18回:高円寺

第17回:築地

第16回:東京駅~丸の内

第15回:浅草

第14回:渋谷

第13回:上野駅

第12回:上野恩賜公園

第11回:人形町

第10回:雑司が谷

第9回:聖蹟桜ヶ丘

第8回:椎名町

第7回:新宿

第6回:阿佐ヶ谷

第5回:東京タワー

第4回:神楽坂

第3回:井の頭公園

第2回:谷根千

第1回:神保町

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