甲斐みのりのコラム「東京映画散歩」

第18回:高円寺

『acteur(アクチュール)』1月号の連載「東京映画散歩」。第19回目に訪れたのは、吉田拓郎、筋肉少女帯、銀杏BOYZ、GOING STEDY、大森靖子、平賀さち枝らミュージシャンに歌われ、映画『アイデン&ティティ』や、村上春樹の小説『1Q84』の舞台となった高円寺。「ネルケン」「座・高円寺」「Yonchome Cafe」「七ツ森」「高円寺中央公園」などを紹介する本誌と合わせてご覧ください。

写真1

ペペル・モコ

昭和53年より続くカウンター9席のこぢんまりとしたコーヒーとケーキの店。
持ち帰り可能なこの店のケーキを、
自宅でのおやつや手土産に求める人も多い。
店名は昭和14年「キネマ旬報洋画ベストワン」に選ばれている
フランス映画『望郷』で、ジャン・ギャバン演じる主人公の
ギャングの名前に由来。
24時までの営業時間もありがたい。
杉並区高円寺北3-1-17 03-3337-9877

写真2

丸十ベーカリーヒロセ

中通り商店街にある製パン店。創業は大正14年と歴史は長い。
名物は毎年8月に開催される「東京高円寺阿波踊り」にちなむ「阿波踊りサブレ」。
バター風味で香ばしく、高円寺みやげにもってこい。
スタジオジブリ『風立ちぬ』に登場して再び脚光を浴びるようになった、
カステラにあんをサンドしたパン「シベリア」も販売している。
杉並区高円寺北3-40-14 03-3339-5161

写真3

吉野純情蜂蜜店

ねじめ正一の小説の舞台となったことでその名がつけられ、
ドラマ化もされた「高円寺純情商店街」を経て、
「高円寺庚申通り商店街」を進むとある店。
1階が全国各地で採取される、みかん・そば・とちのき・れんげなど
純粋なはちみつの量り売りをおこなうはちみつ店で、
2階がギャラリー。愛くるしいクマの形のボトルがおすすめ。
杉並区高円寺北3-35-24 03-3337-8813

写真4

古本酒場コクテイル

文士たちが自ら創作したり好んで食べた料理を「文士料理」と名付け、
店主がアレンジしたものを酒とともに味わえる。
たとえば檀一雄『檀流クッキング』の大正コロッケや、
武田百合子『富士日記』の茄子にんにく炒め、
『向田邦子の手料理』で紹介される南瓜塩蒸しなど。
席はカウンター、テーブル、小上がり。店内の古本は購入可能。
杉並区高円寺北3-8-13 03-3310-8130

写真5

Show Boat

『アイデン&ティティ』に登場するライブハウス。
仙川でノイズ系やアンダーグラウンド系の
ライブをおこなう「ゴスペル」が前身。
「400勝投手」「くるくるパー」など活動名の候補が挙がる中、
Show Boatで初めてのライブをおこない、
会場その場でバンド名が決定した、
サンボマスター生誕の地としても知られる。
場所は中通り商店街沿い。
杉並区高円寺北3-17-2-B1 03-3337-5745

甲斐みのり

文筆家。旅や散歩、お菓子や手土産、クラシック建築にホテル、雑貨に暮らしなど、女性が好み憧れるモノやコトを主な題材に、雑誌や書籍に執筆。数校のカルチャースクールで、まち歩き講座の講師をつとめる。著書に『乙女の東京』『お菓子の旅』など。

 バックナンバー

第19回:向島界隈

第18回:高円寺

第17回:築地

第16回:東京駅~丸の内

第15回:浅草

第14回:渋谷

第13回:上野駅

第12回:上野恩賜公園

第11回:人形町

第10回:雑司が谷

第9回:聖蹟桜ヶ丘

第8回:椎名町

第7回:新宿

第6回:阿佐ヶ谷

第5回:東京タワー

第4回:神楽坂

第3回:井の頭公園

第2回:谷根千

第1回:神保町

帯

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