町田啓太らイケメン俳優たちが鍛え抜いた身体で熱演!防衛省全面協力のドラマ『テッパチ!』
正統派の二枚目俳優の町田啓太が、身体を鍛え上げ肉体派のやんちゃな自衛官候補生を熱演したフジテレビ系の連続ドラマ『テッパチ!』。陸上自衛隊の青年たちの成長と熱い思いを描いた同作のBlu-ray BOXとDVD BOXが、3月3日に発売される。
青春編と部隊編の二部構成の連ドラ
タイトルの“テッパチ”とは、自衛官の身を守る鉄帽のこと。そのテッパチをかぶるにふさわしい一人前の自衛官を目指す若者たちの青春群像劇である本作は、前半6話が自衛官候補生としての訓練生活を描く第1部・青春編、後半5話が新米自衛官としての配属後を描く第2部・部隊編という、全11話の2部構成となっている。
町田の演じた主人公は、高校時代に全国大会に出場したラグビー部の元エース・国生宙(こくしょうひろし/通称:ちゅう)。当時は有名選手だったが、協調性がなくチーム内で孤立したまま卒業。以降は定職に就かず、28歳となっても気楽なその日暮らしの生活を送っていた。しかし、日銭を稼ぐ建設現場でも勝手な行動で迷惑をかけて解雇され、アパートも家賃滞納で追い出された宙は、教育隊の中隊長である自衛官の八女純一(北村一輝)から「君にピッタリな仕事がある」と、陸上自衛隊の仕事を紹介される。
候補生期間も給与が支給され、寮で寝食も確保できるため、“やけっパチ”な考えで試験を受けて入隊した宙。まずは教育隊に所属するが、同室の第一班に集められていたのは、八女が勧誘したワケありの者たちばかり。宙はバディを組む音楽隊志望の馬場良成(佐野勇斗)、町中でケンカした元ヤンの荒井竜次(佐藤寛太)、父親からDVを受け児童養護施設で育った武藤一哉(一ノ瀬颯)ら個性豊かな問題児たちと共に、想像を絶する過酷な訓練を乗り越えつつ、寮生活を送ることになる。
仲間と共に成長し、変化していく姿は胸アツ
安易に入隊してしまった宙の候補生時代を描いた第一部では、18歳の西健太(藤岡真威人)から28歳の宙まで、年齢の違う教育隊第一班の8人が対等な同期の仲間かつライバルとなる。国防ということにはまだ実感をもてなさそうな若者たちだが、信頼できる仲間や自らの居場所を見つける中で、人を救いたいという使命感にも目覚めて成長していく。社会から見捨てられてきた問題児たちが、仲間や他人を絶対に見捨てない自衛官となっていく姿が、熱い青春群像として感動的に綴られる。
部隊も変わりキャストが入れ替わる第二部での宙は、バディの馬場と共に南関東駐屯地普通科連隊の大木班に配属。組織内で新米自衛官としての実務に励む中、自衛官としての職務に向き合い、自覚や使命感が高まっていく。モテモテなイケメンの風間速人(工藤阿須加)、ギャンブル好きでバツイチの金子慎也(桐山漣※)ら先輩自衛官と宙たち6人が上下関係のある仲間となり、職業ドラマや人間ドラマとして面白い。
そして全編を通して描かれるのは主人公・宙の成長と、バディを組む馬場との熱い友情。教官から「バディは命を預け合う相棒だ」と教えられても実感のない宙だったが、年下ながら真面目で優しい馬場と助け合うことで、次第に二人は本物のバディとなっていく。自分本位で孤立しがちだった宙が、本当に信頼できる仲間と友情を育んで変化していく姿は胸アツだ。
さらに、母子家庭で育ち、母は再婚して新しい家族を持つ宙にとって、自衛隊は新たな家族となり、教官の八女は父のような師弟関係ともなっていく。そんな熱い男たちの物語の中、宙は同い年のエリート自衛官・桜間冬美(白石麻衣)とも出会う。美人で優秀な桜間は、第一部では教官、第二部では上司となるが、立場の違いすぎる二人の恋が実るのかも胸キュンの見所となる。
※桐山漣の“漣”のしんにょうの点は正しくはひとつ
役の幅を広げた町田啓太らイケメン俳優たちが肉体美を披露
連続テレビ小説『花子とアン』(14)やドラマ&映画『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(20、22)などでブレイクした主人公役の町田啓太は、その正統派の二枚目の容姿から、クールな知性派やスマートな優男的イメージの役も多いが、今回は直情的で肉体派の荒っぽい役に挑戦。入隊前の地毛の長髪姿も新鮮だ。日本体育大学出身で劇団EXILEに所属し、かつてはダンス&ボーカルグループ“GENERATIONS”の候補メンバーとしてダンサーを目指していた町田が、身体を鍛え抜いて細マッチョ体型に仕上げ、役の幅を広げる熱演を見せている。北村一輝、佐野勇斗、佐藤寛太、工藤阿須加らも身体を鍛え抜いており、過酷な訓練や任務に耐えうる肉体の説得力は、演技を超えた力強さがある。イケメン俳優たちの肉体美は、誰もが惚れ惚れしてしまうだろう。
また、リアリティにこだわり、防衛省の全面協力を得た本作は、実際の陸上自衛隊で使われている機材や装備品を使用。本物の駐屯地でも撮影されており、劇中の俳優たちの奥で写っているエキストラには、実際の自衛官も多数出演している。戦車やヘリコプターも登場する演習シーンなど、防衛省全面協力だからこそ実現できる迫力満載のダイナミックな映像も注目で、ミリタリーマニアも見逃せない作品となっている。
出演俳優たちの本作に込めた熱い想いが伝わる映像特典
3月3日にリリースされるBlu-ray BOXとDVD BOXには、FODで配信されたメイキング『ウラッパチ!』、撮影現場で誕生日を迎えた出演者たちを祝う『バースデー集』、各出演者たちのクランクアップ風景の『オールアップ集』など、貴重な撮影現場の様子が見られる映像特典を収録。体力に自身がありそうな町田が「これまでで最も過酷だった」「本当に終わるのかなと思った」という趣旨の発言をするほど、肉体的に追い込まれた撮影だった様子が窺える。役作りのための身体作りと共に、実際の訓練メニューを映像化されていない部分でもこなしていたようで、キャスト陣は時間があれば皆がトレーニングに励んでいたようだ。
また、前半と後半で多くのキャストが入れ替わるため、撮影中盤で抜けたキャスト、撮影中盤から参加したキャスト、全編出演したキャストがいて、それぞれ関わり方は違うのだが、全員のクランクアップ・コメントから、「大変な撮影だったが、もっと演じたかった」という想いが伝わってくる。本作が理屈抜きの感動を得られるドラマとなっている理由の一端は、町田を始めとした出演俳優たち皆が、自衛官役に敬意と熱い想いを込めて本気で演じているからこそだということが、この映像特典からも感じとれるだろう。
文=天本伸一郎 制作=キネマ旬報社
『テッパチ!』
●3月3日(金)Blu-ray BOX&DVD BOXリリース(全11話)※レンタル同日リリース
▶Blu-ray&DVDの詳細情報はこちら
●Blu-ray BOX:31,680円(税込)、DVD BOX:25,080円(税込)
【映像特典】
・ウラッパチ!
・バースデー集
・オールアップ集
●2022年/日本
●出演:町田啓太、佐野勇斗、白石麻衣、北村一輝、佐藤寛太、時任勇気、一ノ瀬颯、坂口涼太郎、池田永吉、藤岡真威人[第一部]/工藤阿須加、桐山漣、久保田悠来、結木滉星、水沢林太郎[第二部] ※桐山漣の“漣”のしんにょうの点は正しくはひとつ
●脚本:本田隆朗、関えり香、諸橋隼人
●音楽:福廣秀一朗
●主題歌:GENERATIONS from EXILE TRIBE「チカラノカギリ」(rhythm zone)
●企画:渡辺恒也、江花松樹
●企画・プロデュース:栗原美和子(共同テレビ)
●プロデューサー:山崎淳子(共同テレビ)
●演出:石川淳一(共同テレビ)、根本和政
●制作協力:共同テレビ
●制作著作:フジテレビ
●発売元:株式会社フジテレビジョン 販売元:株式会社ハピネット・メディアマーケティング
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