特撮ヒーロー番組のつくりかた

特撮ヒーロー番組のつくりかた

仮面ライダー、スーパー戦隊、ウルトラマン……。現役の特撮脚本家が明かす超人気番組の秘密と舞台裏!

著者  小林雄次

定価 1400円+税
刊行 2012年10月下旬
判型 四六判
ページ数 272
発行元 キネマ旬報社
ISBN 978-4-87376-408-5

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内容

  仮面ライダー、スーパー戦隊、ウルトラマン……
  日本人なら誰もが知る国民的番組の地位を確立した「特撮ヒーローもの」は、世界にも類を見ない、日本独自の特殊な進化を遂げた。これらはなぜ半世紀近くにもわたって絶大な人気を獲得しているのか? 現役の特撮脚本家がその秘密と驚きの舞台裏を明かし、特撮ヒーロー番組の魅力を改めて掘り起こす。
  執筆にあたり、日本特撮界が誇る至宝たち――塚田英明(東映)、渋谷浩康(円谷プロダクション)、坂本浩一(監督・アクション監督)、鹿角剛(VFXスーパーバイザー)――にも著者みずから特別取材を敢行!


【主な内容/目次より】

【序章】 東日本大震災から人々を救った特撮ヒーローたち

【第1章】 特撮ヒーロー番組が面白い!
比類なき歴史の長さ
特撮はゴールデンタイムのドラマ以上の影響力!
怪獣のキャラクター性――円谷プロダクション
ヒーローのキャラクター性――東映
特撮ヒーロー番組の4か条
(1)正義と悪が存在する
(2)ヒーローが変身する
(3)ヒーローが人間離れした力と重大な弱点を持っている
(4)ヒーローが正体を隠している
特撮ヒーロー番組の「伝統芸能」的側面とは!?
(1)特撮班の存在――「見立て」の美学
(2)スーツアクターの存在――伝統と最先端の共存
(3)「名乗り」の存在――歌舞伎の「見得(みえ)」と戦国武将の礼儀
長寿の秘密は「フォーマット崩し」
「人間」として描かれるヒーロー
「大進化」を余儀なくされた理由

【第2章】 すべては初代『ウルトラマン』から始まる
ウルトラマンの生まれ故郷
1話完結システムが育んだ若き才能
初代『ウルトラマン』を名作たらしめた3つの工夫
(1)怪獣・宇宙人の出自がユニーク
(2)怪獣・宇宙人の強烈な個性が人類の脅威に直結する
(3)科学特捜隊がどうしても倒せない時にウルトラマンが現れる、というプロセスを守る
なぜ先週までの事件が「なかったこと」にされるのか?
ほとんど変わらないウルトラマンの造形
ハヤタ隊員には個性がない!?
ウルトラマンにも個性がない!?
『ウルトラマン』はデウス・エクス・マキナ(機械仕掛けの神)だ
“見せない”美学
特撮にCGは必要か?
VFXの進化は10年前から止まっている
無個性の容れ物

【第3章】 ウルトラマンはなぜ「人間」になったのか?
新時代のウルトラマンゼロ
“人間っぽい”ウルトラマン
“悪”のウルトラマン!?
現代のヒーローはなぜ「不良」なのか?
どこまでも成長し続けるゼロ
ウルトラマンは「……」が使えない
日米の特撮文化はここまで違う!
ハリウッドアクションは『パワーレンジャー』に影響を受けた?
坂本浩一監督の「ウルトラマン革命」
様式は2つまで
ウルトラマンの歴史は挑戦の連続
「斬られ役」である怪獣の方が人気

【第4章】 仮面ライダーはなぜ「改造人間」ではなくなったのか
ユニークなキャッチコピー
暴れん坊将軍とも共演!? 何でもありの平成ライダー
女性も映画館にライダーを観に行く
初代『仮面ライダー』は当初「変身ポーズ」がなかった
悪の側から派生した正義
昭和ライダーと平成ライダーの決定的な違い
「改造人間」ではなくなった社会的な理由
厳しくなる表現規制の中で……
なぜ「特訓シーン」がなくなった?
スーパー戦隊とのバランス
「期待は裏切らず、予想は裏切る」
身近で親しみやすくなった仮面ライダー

【第5章】 スーパー戦隊はなぜ「特撮ヒーロー」の代名詞になったのか?
特撮ヒーロー番組≠スーパー戦隊
主人公は個人ではなく“チーム”
5対1は卑怯!?
『仮面ライダー』の枠で誕生した新番組『ゴレンジャー』
なぜレッドがセンターなのか?
配慮の産物――紅一点の女性戦士
“名乗り”の発祥はスーパー戦隊
巨大ロボ戦は『スパイダーマン』の影響!?
「動物」と「車」は鉄板モチーフ
敵「女幹部」の変遷
 「ゆるやかな改革」

【第6章】 特撮ヒーロー番組のつくりかた
特撮ヒーロー番組の脚本家とは何をしている人なのか
シナリオは1人で書かない
制約1――予算
制約2――玩具
数行のト書きが7分にも膨らむ!
『牙狼<GARO>』は王道である
脚本家の立場から見た円谷プロと東映の違い
プリキュアの特撮ヒーロー化?
プリキュアは「勝つため」に戦わない
『ロボコップ』デザインの元祖『宇宙刑事ギャバン』
『宇宙刑事ギャバン』は何が新しかったか
30年目の映画化
30年前のファンに納得してもらえるか?
ファンサービスあれこれ
いかに“興味がない人”を惹き込むか
特撮の醍醐味

【終章】 私は特撮ヒーローに救われた

あとがき


【本書執筆にあたって特別取材を敢行】
●塚田英明(東映 プロデューサー)
『特捜戦隊デカレンジャー』『獣拳戦隊ゲキレンジャー』
『仮面ライダーW』『仮面ライダーフォーゼ』

●渋谷浩康(円谷プロダクション プロデューサー)
『ウルトラマンコスモス』『ウルトラマンネクサス』
『ウルトラマンメビウス』『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』

●坂本浩一(監督・アクション監督・プロデューサー)
ハリウッド版『パワーレンジャー』『仮面ライダーフォーゼ』
『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』

●鹿角剛(VFXスーパーバイザー)
『ウルトラマンマックス』『片腕マシンガール』
『電人ザボーガー』『ウルトラマンサーガ』


【著者】
小林雄次(こばやし・ゆうじ)
1979年生。脚本家。日本大学芸術学部映画学科脚本コース卒業後、2002年にアニメ『サザエさん』で脚本家デビュー。
特撮、ドラマ、アニメなど多岐にわたる分野で活躍中。
主な脚本作品は『ウルトラマンマックス』(05~06)『牙狼<GARO>』(05~06)『ウルトラマンメビウス』(06~07)
『ULTRASEVEN X』(07)『獣拳戦隊ゲキレンジャー』(07~08)『監査法人』(08)『オルトロスの犬』(09)
『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』(09)『スイートプリキュア♪』(11~12)
『スマイルプリキュア!』(12~)『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』(12)。
著書は『脚本家という生き方』(信濃毎日新聞社)、『ウルトラマン妹』(PHP研究所)ほか、ノベライズ作品多数。

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