小学生が書いた映画感想文が“泣ける”!『映画感想文コンクール2017』

2018年2月21日

(C)キネマ旬報社/撮影=椿孝 写真:手前左から受賞者の清水ことみさん、植村苺香さん、曽我綸さん。後方、司会の笠井信輔アナウンサー

 

映画雑誌『キネマ旬報』(2019年に創刊100周年)を刊行する株式会社キネマ旬報社が、第4回『映画感想文コンクール2017』(小学生対象)の全国グランプリ表彰式を開催した。全国から選ばれたグランプリ受賞者3名の表彰と司会のフジテレビ笠井信輔アナウンサーによる受賞作品の朗読を「キネマ旬報ベスト・テン表彰式」内にて実施。朗読の場面では等身大の言葉に心動かされ、客席からは涙ぐむ姿も見られた。

子どもの純粋な目線で書かれた感想文に心が奪われる

(C)キネマ旬報社

受賞3作品に共通するテーマは“家族”。身近な存在である家族や大切な人への思いを自分の言葉、自身の体験と重ね合わせ原稿用紙いっぱいに綴っており、子どもの純粋な目線で書かれた感想文に心が奪われてしまう。

全国グランプリ 低学年の部

「大切なもの」
『カールじいさんの空飛ぶ家』より/北区立田端小学校2年生 清水 ことみ

カールじいさんと私はにているな。私たちには大すきな人と作った大切な思い出があるよ。私のパパは私が年長の時にびょう気で天国に行ってしまいました。もうパパが「ただいま。」って帰ってこないと思うととてもかなしかったです。もっともっと色々なことをいっしょにしたかったです。この気もちもカールじいさんといっしょだね。パパといっしょの思い出は私のたからもので、心の中でずっと大切にしています。

 

今の私は、りょ行に行った時のこと、学校のこと、家でのこと、うれしかったりいやだったりした色々な出来ごとをいつもパパにほうこくしています。そうするとわらってるパパのかおがうかんで、私の新しい思い出にもパパがいっしょにいるような気もちになってすごくうれしくなります。私はこれからも楽しい思い出をたく山作ってパパにほうこくしたいです。今までも、これからもパパのことがとっても大好き。パパとの思い出が私の大切なたからものです。 

 

全国グランプリ 中学年の部

「わたしの生きる道」
『おおかみこどもの雨と雪』より/久喜市立栗橋西小学校4年生 植村 苺香


「まるで、わが家のようだね。」と母が言った。その横で父は、「うちの子っておおかみ子どもみたいだね。」と笑う。

 

おおかみ子どもの雨と雪は、おおかみの姿と人間の姿をころころと変えながら毎日をすごしている。まるで、どちらかの方が生きていきやすいのかためしているようだった。

 

私の弟二人はというと、食べ物の取り合いがはじまると大きな声をあげてけんかをする。スーパーに行けば、おやつを買ってと泣きさけぶ。私も母も手がつけられず、まるでおおかみ子どもだ。かと思えば、二人で家ぞくごっこをして楽しそうに遊んでいたり、おやつを分け合っていたりする。そんな姿はものすごくかわいい……

※感想文より一部抜粋

 

 

全国グランプリ 高学年の部

「ツナグ」
『ツナグ』より/大阪市立聖賢小学校5年生 曽我 綸

映画が終わった時母に「お空のばあばに会いたい。」と尋ねた。母は、よくばあばのことを口にする。特に私が頑張ろうとする時「ばあばが空から見守ってくれているよ。」と、私に声をかける。私は、ばあばに会ったことはない。ばあばは、私が生まれる前に天国へ行ってしまったからだ。でも母に言われる度、ばあばが見てくれている気がして頑張れる。だから私は、「お空のばあば」とよんでいる。

 

当時母は、一人暮らしをしていた。ばあばが亡くなる前日の夜、ばあばから電話があったそうだ。その時母は、そっけない態度をとってしまった。次の日元気だったばあばが、天国へいってしまうなんて夢にも思わなかったから。「もっと親孝行しておけば良かった。もっとやさしくしとけば良かった。もっと色んな話をしとけば良かったなぁ。」と、母は遠い目をしてつぶやいた……

※感想文より一部抜粋

 

グランプリ作品をはじめ、各入賞作品は下記バナーから読むことが可能だ。

受賞作全文は、こちらをクリック↓