キネ旬読者ベスト1位は『あゝ、荒野』。2位は大野智主演のあの忍者映画が!

2018年2月26日


(C)2017『あゝ、荒野』フィルムパートナーズ

株式会社キネマ旬報社が、映画雑誌『キネマ旬報』の読者と映画鑑賞記録サービス「KINENOTE」(株式会社キネマ旬報社運営)のユーザー投票によって選ばれる2017年 第91回キネマ旬報ベスト・テン「読者選出日本映画・外国映画ベスト・テン」を発表! 映画ファンが選んだ2017年のベスト・テン映画は……第5位から発表!

第5位:『幼な子われらに生まれ』


(C)2016『幼な子われらに生まれ』製作委員会

作品解説
直木賞作家・重松清が1996年に発表した同名小説を、「少女」の三島有紀子監督のもと映画化した人間ドラマ。バツイチ子持ちの信は奈苗と再婚。彼女の連れ子にも誠心誠意尽くそうとするが、奈苗の妊娠をきっかけに長女が本当の父に会いたいと言い出し……。

読者からのコメント
何ともいえない心地の悪さ、主人公の悶々とした違和感が観客を不快にさせ、理屈では割り切れない人間の生理や性、他人同士が一緒になる夫婦や家族の不気味さまでも考えさせられる。


第4位:『彼女がその名を知らない鳥たち』


(C)2017映画『彼女がその名を知らない鳥たち』製作委員会

作品解説
男女の愛憎渦巻くミステリー小説を『日本で一番悪い奴ら』の白石和彌のメガホンで映画化。15歳上の陣治を毛嫌いしながら彼の収入に頼る十和子。元恋人・黒崎を引きずり、彼の面影のある水島との情事に耽る中、黒崎が失踪。彼女は異様に執着する陣治を疑う。

読者からのコメント
ゲスな男と女の恋模様。そんな中にキラリと光る主人公の純愛に泣かされます。最後に見せるヒロインの天使のような無垢な笑顔に、私のゲスな心も射抜かれました。

第3位:『三度目の殺人』


(C)2017フジテレビジョン アミューズ ギャガ

作品解説
『そして父になる』の是枝裕和監督が再び福山雅治とタッグを組んだ法廷心理ドラマ。弁護士・重盛は、殺しの前科がある三隅の弁護を担当する。三隅は工場の社長を殺し、死体に火をつけた容疑で起訴されていた。しかし調査を進めると意外な事実が浮かび上がる。

読者からのコメント
六法全書は聖書ではないし、弁護士も正義のヒーローではない。それもまた一つの真実かもしれない。

第2位:『忍びの国』


(C)2017映画『忍びの国』製作委員会

作品解説
「のぼうの城」の原作者・和田竜の時代小説を『映画 怪物くん』の監督&主演コンビで実写化。織田信長の次男・信雄が超人的な忍者衆が暮らす伊賀に向け独断で挙兵。様々な思惑が交錯する中、伊賀一の凄腕・無門率いる忍び軍団と織田軍との壮絶な戦がはじまる。和田竜は本作の脚本も手がけ、第一次天正伊賀の乱を舞台に、無門と妻・お国の夫婦愛を描く。

読者からのコメント
コミカル、シリアス、現代社会への風刺が入り交じった何とも言えぬ感覚。無門と平兵衛の死闘は『たそがれ清兵衛』を彷彿させるものでした。


第1位:『あゝ、荒野』

(C)2017『あゝ、荒野』フィルムパートナーズ


作品解説

寺山修司が唯一残した長編小説を菅田将暉とヤン・イクチュンのダブル主演で映画化。2021年の新宿。兄貴分を半身不随にした裕二に復讐を誓う新次と、吃音と対人恐怖症に悩む健二は、“片目”こと堀口に誘われ、ボクシングを始めるが……。

読者からのコメント
2017年は『あゝ、荒野』にKOされた。菅田将暉の才能にKOされた。ヤン・イクチュンのひたむきさにKOされた。完全なノックダウンだった。

主演2人による迫真のボクシング・シーンに加え、孤独をテーマに60年代と現代を結びつけた世界観が熱い『あゝ、荒野』が見事、第1位に輝いた! 

詳しいランキングや「読者選出外国映画ベスト・テン」などは、現在発売中の「キネマ旬報2月下旬ベスト・テン発表特別号」に掲載。映画評論家、ジャーナリストなどの選考者から決定する、本家「キネマ旬報ベスト・テン」と“読者選出”を比較するのも、楽しみの一つだ。

執筆:編集部/制作:キネマ旬報社


詳しいランキングやその他のベスト・テンは、こちらから↓