松坂桃李「この役は絶対に渡さない」熱き想い語る『孤狼の血』インタビュー

2018年5月14日

松坂桃李「この役は絶対に渡さない」熱き想い語る『孤狼の血』インタビュー

(C)2018「孤狼の血」製作委員会

「ちょうど撮影に入る直前に、この映画の製作記者発表会が盛大に行われたんですが、あれは、どんなイベントのときにも緊張する僕ですらあまり味わったことがないぐらいの、すごい緊張感のある会見でしたね」

「コンプライアンスを気にしたり自主規制はしない!」

監督の白石和彌が壇上でそんな宣言をした、2017年4月の製作発表会のことである。

「最近は製作発表をやること自体が少ないので、そこからしても“力入ってるな!”と思いましたし、この作品にいろいろなものを賭けて、これから戦いを挑もうとしているんだなということがすごく伝わってきました。そういう作品に関われることが、めちゃくちゃ嬉しかったのを覚えていますね」

現場に入ってから感じた映画への想いと熱

(C)2018『孤狼の血』製作委員会

そんな会見時の熱を保ったまま、2週間後、物語の舞台となった呉原市のモデルである広島県呉市で、撮影はスタートする。

「撮影前からこの作品に対する熱量を感じていたとはいえ、“かつての実録路線の熱を再び”とか“この作品は東映で撮るべき作品だ”といった製作者の方々の思いをきちんと知ったのは、実は現場に入ってからなんです。現場でいろいろな方とコミュニケーションをとる中で、“社運賭けてます!”みたいなこの熱って、なるほどそういうことだったんだなと。改めて、参加できたことを光栄に思いました」

この役は絶対に渡したくない

(C)2018『孤狼の血』製作委員会

東映が実録路線ものを次々世に放っていた頃のあの熱狂。1988年生まれの松坂桃李は、当然これをリアルタイムで体験していない。しかし、松坂曰く「その手の匂い立つ作品」には、以前からいち役者として羨望を抱き続けてきたのだという。

「役所さんたち世代の役者さんはたくさん参加されてきたと思うんですが、今の時代、そういう作品自体が少ないので、僕ら同年代の役者にはなかなか出逢えるチャンスがない。だからこそ今回は“やっと来た!”という感じで、この日岡の役は絶対に渡したくないと思いましたし、かなり慎重に彼の心の組み立て作業をしてから撮影に臨みました。なんといっても日岡は、いろいろな変遷があった末に、最終的にはガミさん(役所広司演じる上司であり相棒の大上刑事)からバトンをしっかり受け取らなきゃいけない役ですから」

インタビューの続きは「キネマ旬報」5月下旬号に掲載。今号では、『孤狼の血』“東映、伝統的新機軸の狼狽”という特集を表紙・巻頭で行った。松坂桃李のほか、役所広司、天野和仁プロデューサー、柚月裕子(原作者)、白石和彌監督のインタビューを掲載している。(敬称略)

『孤狼の血』
2018年・日本・カラー・2時間6分 監督:白石和彌 脚本:池上純哉 原作:柚月裕子 撮影:灰原隆裕 照明:川井稔 美術:今村力 録音:浦田和治 音楽:安川午朗 出演:役所広司、松坂桃李、真木よう子、滝藤賢一、中村倫也、阿部純子、中村獅童、竹野内豊、音尾琢真、駿河太郎、矢島健一、ピエール瀧、田口トモロヲ、石橋蓮司、江口洋介 配給:東映 ◎5月12日(金)より丸の内TOEIほか全国にて (C)2018『孤狼の血』製作委員会

取材・文=塚田泉/制作:キネマ旬報社

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