そのセンスに脱帽! 子供たちの想いが詰まった感動の「映画感想文」

2018年7月4日


小中学生対象「映画感想文コンクール2018」の募集が7月1日よりスタート

そのセンスに脱帽! 子供たちの想いが詰まった感動の「映画感想文」

「映画と育む、コトバとココロ。」をスローガンとして、全国の小中学生を対象に開催している「映画感想文コンクール」がいよいよ7月1日より募集スタート! 毎年、全国各地から個性溢れる感想文が多く集まります。そんな過去の応募作の中から、グランプリ作文以外にキネマ旬報社が「その表現力と純粋さを評価したい!」と感じたものをピックアップ。推薦者のコメントと共にご紹介します!
※各作文は原文のまま掲載しています

アリエッティを想う優しさに感涙!


(C)2010 Studio Ghibli・NDHDMTW

『借りぐらしのアリエッティ』

題名:かりぐらしのアリエッティ 小学1年生 女の子

わたしの家のおふろばにこびとがいます。

アリエッティのおへやははっぱがいっぱいでかわいい。赤いようふくがかわいい。かみどめがすき。げんきなアリエッティがだいすき。アリエッティはお父さんとお母さんがすき。わたしもママとパパといもうとがすき。アリエッティとおともだちになりたい。

家のおふろばのこびとは見たことがないです。どうしてかくれているのかな。かわいいのかな。でも見たくない。だって見ちゃったら、ひっこしちゃうかな。アリエッティもひっこしちゃった。しょうは、アリエッティとおともだちになりたかったとおもう。アリエッティはあたらしいおうちがみつかったのかな。スピラーともいっしょにくらしてればいいな。

家のおふろばにいるこびとは、おふろがわくと「おふろがわきました」っておしえてくれます。わたしはおふろがだいすきです。

◆推薦者 コメント
「私の家のお風呂場にもこびとがいる」。冒頭のつぶやき、それはすなわち『アリエッティ』のような世界が家の何処かに隠れているけれど、互いに棲み家を譲り合うためあえて干渉はしないよ、という彼女の心の優しさが伝わってくる。そして、彼らは日常のふとした瞬間に私たちに話しかけているのだという独特な視点と、想像力豊かな映画評に心を掴まれた。

 

 

発売元・販売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン

最後の衝撃の一言に心を奪われる!


(C)2016「君の名は。」製作委員会
発売元・販売元:東宝

『君の名は。』

題名:やっと会えた君と 小学2年生 男の子

さいしょに、たきがあさ目をさますと、心がいれかわっていた。なかったはずのおっぱいが大きくなっていた。いもうとのよつはが、

「はよこい!」

みつはがあさ目をさますと、ゆかにおちていた。おとうさんに、

「ごはんつくれ。」

たきが糸守町にいくと、すいせいのかけらがおちていた。みつはは三ねんまえにしんでいた。たきはみつはに会いたいから、みつはのさけをのんだ。

そしておもいだした。二人はたそがれ時にむすばれた。でも、ぜんぶわすれてしまった。でもさいごに会えた。

たきがきく。

「どこかで会ったことある?」

みつはもきく。

「わたしも。どこかで会ったことある?」

たきがきく。

「きみのなまえは?」

ぼくもないた。

◆推薦者 コメント
子どもは無意識にとても残酷だったり、惚れ惚れするほどクールな、つまり、大人が思う“子どもらしさ”を簡単に打ち壊してみせる強烈な言葉を発する時がある。この感想文は、彼の心に残ったと思われる場面がぽつぽつと綴られ、いかにも子供らしい作文だなと読み進めると、最後の彼の告白に心を奪われてしまう。思わず、「俺も」と呟いた。

“あぶ刑事”愛に隠された家族愛にほっこり。


(C)2016「さらば あぶない刑事」製作委員会

『さらば あぶない刑事』

題名:さらばあぶない刑事をみて 小学4年生 男の子

ぼくのお父さんは、あぶない刑事が大好きです。お仕事から帰った時とかお休みの日の時間を使ってでも見る時があります。今回、映画になって今までで一番よろこんでいた様に見えたのでぼくも一しょにさらばあぶない刑事を見てみました。

映画を見て気付いたことは、ぼくとお父さんのわらうポイントが大体同じだったと言うことです。あぶない刑事をあまり知らないぼくでも面白いと思いました。そしてもう一つ気が付いたことがありました。それはあぶない刑事の登場人物の名前です。ぼくは透、弟は漢字はちがうけど、悠史。もう一人の弟は孝。みんな孝のことは「タカ」と呼んでいます。ぼく達はトール、ユージ、タカなんです。お父さんにその事を話したらニコニコするだけだったので、お母さんに話したら、「実は、そうなのよ。」と教えてくれました。

今から10年前のあぶない刑事の映画をお父さんとお母さんが見に行った時、一番わらったシーンが二人とも同じだったそうです。そのシーンで二人をわらわせたのがトールで、そのすぐ後にお母さんのおなかにぼくがいることが分かり、お父さんがあの時の様に自分達をえ顔にしてくれるように大好きなあぶない刑事から名前をつけたそうです。ぼくの次に弟が生まれ、そしてまた弟が生まれあぶない刑事がわが家にそろいました。お父さんはぼく達が生まれた時本当によろこんだのよと教えてくれました。ふだんはそんなこと全然言わないお父さんだけどぼくはこの映画でぼく達は本当に愛されているんだと思いました。

ぼく達はあの三人の様にカッコよくなれるのかな? みんなにあこがれてもらえる様になれるだろうか? 色々考えてみました。そしてぼくがみつけた答えは一つ。ぼく達はこれからもずっとあの三人みたいに仲よくしてお父さんとお母さんがずっとえ顔でいられるようにすることです。ぼく達は津田家あぶ刑事だ。

◆推薦者 コメント
彼の兄弟が「トール」「ユージ」「タカ」と名付けられたのは、ただ父があぶ刑事ファンだったから。というだけでは終わらない。そこに込められていた両親の想いにほっこりした。そしてこの作品が時を越えて、夫婦や家族の思い出の一部となっていることに、作品の持つ力を感じる。映画の魅力とは、物語だけではなく、思い出も共有できることであると言うことを、改めて気付かせてくれた。


発売元・販売元:バップ

子どもたちの愛らしい映画感想文はいかがだったでしょうか?「映画感想文コンクール」は全国の小中学生からの素敵な感想文をお待ちしています。コンクールの応募方法など詳しい情報は公式サイトよりご覧ください。この夏、「映画」を題材にした学びの機会として、ぜひ参加してみてください。

制作:キネマ旬報社

今年の夏は、「映画感想文コンクール」に挑戦してみよう!
過去のグランプリ作文をはじめ、今年の開催概要は下記より閲覧可能。