「70年代外国映画ベスト・テン」発表!『キネマ旬報』創刊100年

2018年7月11日


『タクシードライバー』

「70年代外国映画ベスト・テン」発表!『キネマ旬報』創刊100年

1919年の創刊以来今年で100年を迎える『キネマ旬報』。これまで創刊70年、80年、90年と節目ごとに「映画史上のベスト・テン」アンケートを行ってきましたが、創刊100年を迎えるにあたり、趣向を変え10年ごとに区切ったベスト・テンを行うことにしました。

その第1弾として、『キネマ旬報』7月下旬特別号では、本誌レギュラーの評論家・ライターなど中心に127名に選んでいただいた、1970年代外国映画ベスト・テンをお届けします(次号8月上旬号では第2弾・日本映画篇を掲載します)。

第1位 タクシードライバー


1976年キネマ旬報ベスト・テン第1位

アメリカ建国200年であると共に、ジョン・フォードの『捜索者』から20年目の作品。これはタクシーという現代の駅馬車の運転手が、堕ちた少女を奪還する現代の西部劇。南北戦争ならぬヴェトナム帰還兵が、ネイティブアメリカンの姿で狂気の武勇を振るう。主人公のみならず監督自身を鏡に映した本作は、合衆国そして映画をも映し出す。(文=南波克行)

第2位 ダーティハリー


1972年キネマ旬報ベスト・テン第11位

サンフランシスコ市警のハリー・キャラハン刑事とスコルピオを名乗る犯人との対決を描き、イーストウッドの当たり役としてシリーズ化された。「加害者の人権」というテーマを盛り込み、犯人にヴェトナム戦争のパラシュート部隊の靴を履かせることで“帰還兵”の問題を指摘。本作の社会問題に対する先見性には驚かされる。(文=松崎健夫)

第3位 スター・ウォーズ


1978年キネマ旬報ベスト・テン第9位

本作を見る者は、あのファルコン号の銃座の躍動をもろに体感し、ワープ突入では全身に圧を感じ、目も眩む高所をオビ=ワンと共に実感する。最良の無声映画では、音がないのにまるで音が聞こえるようだ、とはよく言われることだ。同様に「スター・ウォーズ」は、座席が動かないのにMX4Dを体感できる、最高の2D作品だ。(文=南波克行)

第4位(同点2作品) ゴッドファーザー


1972年キネマ旬報ベスト・テン第8位

マリオ・プーゾのベストセラー小説を原作に、ニューヨークのマフィア、コルレオーネ一家の愛憎と血の絆を映し出したアカデミー賞作品賞受賞作。血で血を洗う組織間の抗争劇は“マフィア映画”ブームを呼び、日本でも『仁義なき戦い』を生む原動力になった。後に3部作のシリーズになり、一族の壮大な叙事詩が綴られていった。(文=金澤誠)

第4位(同点2作品) 旅芸人の記録


1979年キネマ旬報ベスト・テン第1位

上映時間232分の大作。ギリシャの田舎町を舞台に、この町に何度となく巡業で訪れた旅芸人一座を通して、1939年から1952年までのギリシャ現代史を壮大に描き出す。旅芸人たちはギリシャ悲劇「エレクトラ」の登場人物になぞらえられ、長回し撮影を駆使した斬新な演出方法で激しく揺れ動く時代の変化を見事に昇華している。(文=村山匡一郎)

6位以下の作品は『キネマ旬報』7月下旬特別号に掲載。1919年の創刊以来今年で100年を迎える『キネマ旬報』が「1970年代ベスト・テン 外国映画篇」を発表。誰もが知るあの名作もランクイン!? 評論家・ライターの作品解説とともに掲載している。

制作:キネマ旬報社

『キネマ旬報』7月下旬特別号の「1970年代ベスト・テン 外国映画篇」の詳細はこちらから↓