「80年代外国映画ベスト・テン」発表!『キネマ旬報』創刊100年

2018年12月13日


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「80年代外国映画ベスト・テン」発表!『キネマ旬報』創刊100年

1919年の創刊以来、今年で100年を迎えた『キネマ旬報』。100年という節目の年を記念する特別企画の第1弾として、『キネマ旬報』7月下旬号にて1970年代外国映画のベスト・テンを発表した。

今回はそれに続くシリーズ第3弾、1980年代外国映画のベスト・テンを『キネマ旬報』12月下旬号で発表! 日本が歴史上空前の好景気へと向かう10年間、映画ファンに愛されたのはどんな映画だったのか? 本誌レギュラーの評論家・ライターなどを中心とした128名からいただいたアンケートを基にお届けする。

第1位 ブレードランナー


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1982年キネマ旬報ベスト・テン第25位

ヒューマノイド(いわば進化したAI)が死を想い夢を見るという視点を初めてとりこんだこの映画の世界意識のなかには、日本(アジア)の街も描かれると同時に、1930年代の女性ロボット映画『メトロポリス』を想わせる場面もある。過去と未来を地続きにとりこみ、スリリングな結末までいっきに走りこむこの映画は、いま親しくも新しい。(文=小野耕世)

第2位 ストレンジャー・ザン・パラダイス


(C)1984 Cinesthesia Productions Inc.
1986年キネマ旬報ベスト・テン第1位

男、ハンガリーから来たいとこの少女、男の親友は、NYからクリーヴランド、フロリダへと移動するが、どこへ行っても米国はまるで同じに見えるのだった。ワンショットで撮られたシーンを黒みでつなぎ、劇的な衝突や高揚を徹底的に排して進行する映画だが、ジャームッシュの緻密な計算に基づく画面設計と演出が、観る者の心をつかんで離さない。(文=篠儀直子)

第3位 バック・トゥ・ザ・フューチャー


(C)1985 Universal Studios. All Rights Reserved.
1985年キネマ旬報ベスト・テン第15位

「こうなればいいな」という必死の願いを描けばファンタジー。「こうしなければいけない」という必死の行動を描けばアクションになる。この映画はその両方を一度にやった。30年前の自分の両親という究極の未知との遭遇にケリをつけ、かつたった一度の落雷に賭けたカウントダウン。大団円後にさらに待つ映画史上最も痛快なラストまで一気呵成!(文=南波克行)

第3位 悲情城市


(C)ERA INTERNATIONAL LTD.1989
1990年キネマ旬報ベスト・テン第1位

台湾の日本統治時代の終わった瞬間に始まり、中華民国が台北に遷都するまでの4年間を、古くからの船問屋一族である林家の人々の混乱した状況とともに描く。様々な視点で綴られるが、特に四男の文清と恋人の寛美、彼女の兄寛栄の挿話が美しく、また切ない。三人の運命に暗い影を落とす「二・二八事件」のことも、日本ではこの映画で有名になった。(文=上島春彦)

 

5位以下の作品は『キネマ旬報』12月下旬特別号に掲載。1919年の創刊以来今年で100年を迎える『キネマ旬報』が「1980年代ベスト・テン 外国映画篇」を発表。誰もが知るあの名作もランクイン!? 評論家・ライターの作品解説とともに掲載している。

制作:キネマ旬報社

『キネマ旬報』12月下旬特別号の「1980年代ベスト・テン 外国映画篇」の詳細はこちらから↓