誰かに教えたくなるシネマ<3月号>

2019年2月28日

誰かに教えたくなるシネマ

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毎月リリースされる未公開、単館系作品の中から、「観たら必ず誰かに教えたくなる」作品を厳選してご紹介。劇場で見逃した作品や隠れた名作が多く並ぶレンタル店だからこそ出会える良作、小規模公開ながらの傑作など、様々な掘り出し映画との出会いを提供します!

<3月リリース作品>

SNS世代に贈りたい青春ドラマ!

ステータス・アップデート

 

  AMGエンタテインメントより3月2日リリース

 

 

(C) 2017 STATUS UPDATE, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

【STORY】

両親の別居を機に、カリフォルニアから都会に引っ越してきた高校生のカイル。新生活に馴染めずうんざりしていた彼はある日、入力したことがすべて現実になる魔法のアプリに出会い、次々と願いが叶い始めるが……。

 【オススメCOMMENT】                                                              

転校先で面倒なスクールカースト文化に巻き込まれた主人公は、ある日魔法のアプリに出会い、人気も友達もインスタのイイネも次々にゲット。なりたかった自分になれたはずが、何かが違う。いつの間にか好きな子や親友に距離を置かれてしまう彼にやきもきしましたが、結局、“大切なこと”に最後ちゃんと気づいてくれたのでこちらも一安心。今のSNS世代に見せたい教科書的な1本でした。SNS をテーマにした作品は重めなものが多い中、キャッチーな歌とダンスで楽しく観れるのも良い!

 

高騰する球根、情事の沸点

『チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛

 

  ハピネットより3月2日リリース

 

 

(C)BONNE PIOCHE CINEMA PAPRIKA FILMS - 2016 - Photo : (C) 2017 TULIP FEVER FILMS LTD. ALL RIGHTS RESERVED.

【STORY】

孤児として育ったソフィアは、年の離れた裕福な商人コルネリスと結婚し不自由ない生活を送っていた。ある日、コルネリスが夫婦の肖像画を無名の画家ヤンに依頼する。若く情熱的なヤンとソフィアはすぐに恋に落ち……。

 【オススメCOMMENT】                                                              

永遠の美男子デイン・デハーンと、オスカー女優アリシアが愛し合うという完璧な情事(脱いでも健康的で美しい)。それを知らずして、念願の子供ができたと涙する旦那様(ヴァルツ)の可哀想なこと……。本当にご懐妊なのは家に仕えるメイドの方なのに。“身代わり出産” を必死に演じ切る女たちの逞しさに笑いつつ、ロミジュリも真っ青な“死んだことにして駆け落ち作戦” には心底脱帽。その昔チューリップの球根は邸宅1軒分に相当したそうで、最も高値だったのはブレイカー(色割れ)だそう。



理想を実現させた偉大な業績

『LBJ ケネディの意志を継いだ男

 

 ツインより3月6日リリース

 

 

 

(C) 2016 BROAD DAYLIGHT LLC ALL RIGHTS RESERVED.

【STORY】

63年11月22日、ケネディ暗殺により突如大統領に就任することになった、リンドン・B・ジョンソン副大統領。国民が悲しみに暮れる中、ケネディの意志を尊重し公民権法を支持するが、想像を超えた苦闘の日々が始まる。

 【オススメCOMMENT】                                                              

ウディ・ハレルソンが本当に良い。幅広い演技のできる役者とは思っていたが、まさに集大成的な名演技。脂の乗った百戦錬磨のタフな政治家だが、ケネディのような華には欠ける男を、特殊メイクの力を借りながらも演じきる姿は見事としかいえない。典型的な保守的な南部の男のように見えて、実は家族同然の黒人の料理人を思い、さらにはケネディの悲願であった公民権法を成立させようと、決心を固めるまでの複雑な過程を説得力を持って見せてくれ、静かな感動を呼び起こしてくれます。



今年1番の掘り出しものです

『キラー・メイズ

 

 キングレコードより3月6日リリース

 

(C) Dave Made AnnLLC.All Rights Reserved.

【STORY】

冴えない芸術家のデイブは、日頃のストレスから部屋に段ボールの迷路を作り始めるが、それは危険な巨大迷宮に変貌し彼は出られなくなってしまう。居合わせた恋人、友人、テレビクルーが救出するため迷宮へ入っていくが……。

 【オススメCOMMENT】                                                              

段ボールの迷路なんて、文化祭で作ったお化け屋敷を思い出したが、とにかくその迷宮が楽しい。工夫を凝らした段ボールが形作る内部は、怖い・楽しいが混ざり合い絶妙。段ボールだけど、細かな造形とギミックの数々は全然安っぽくなく、次々と様々な部屋、仕掛けが登場し飽きさせない。ストレスを爆発させた芸術家が自室に作った段ボールが大迷宮になってしまった、という設定もシュールでおかしく、監督のビル・ワッターソンの今後の作品に期待大! な今年イチの掘り出しものです。



誰ひとり信じないでください

『スウィンダラーズ

 


  クロックワークスより3月6日リリース

 

 

 

(C) 2017 showbox and DOODOONG PICTURES ALL RIGHTS RESERVED.

【STORY】

韓国を騒然とさせた希代の詐欺師チャン・ドゥチルが死亡したというニュースが発表される。詐欺師だけを騙す詐欺師のジソンは、彼がまだ生きていると確信し、事件の担当検事パク・ヒスに彼を掴まえようと提案する。

 【オススメCOMMENT】                                                              

韓国で実際にあった高額詐欺事件を基に描かれた、爽快ケイパームービー。詐欺師を騙すクレバーな詐欺師にイケメン俳優ヒョンビン、そして彼と手を組むエリート検事にユ・ジテ。どちらも互角なプロたちが協力していく中で露わになってくる、ドゥチルを捜索する“本当の理由”。騙していると思ったら次の瞬間には騙されているという、上には上が! な展開の連続には思わず笑みがこぼれる。“世界で1番美しい顔”に選ばれたこともあるナナが、コミカル&セクシーに美人局を演じているのも○。



ブサカワ犬がもたらしたものは……?

『パグ・アクチュアリー ダメな私のワンダフル・ライフ

 


 アット エンタテインメントより3月6日リリース

 

 

 

(C) 2018PugnaciousFilmsLTD

【STORY】

彼氏と別れ、こじらせ気味なアラサー女子のサラは、亡くなった祖母の形見として愛犬パトリックを譲り受けることになる。犬がそこまで好きじゃない彼女は、自由奔放なパトリックに振り回されるが……。

 【オススメCOMMENT】                                                              

祖母の愛犬パトリックを渋々引き取った主人公のサラ。これがかなりの問題犬で、早々に振り回される彼女に序盤から同情の連続。でも何故か一緒にいると次々とイケメンを引き寄せるのでそこは少し羨ましい。そんないつもドタバタ気味のサラだが、何事にも一生懸命なので自然と周りの皆が惹かれていきます(おそらくパトリックも)。そしていつの間にか良きパートナーになっていく様子にほっこり。ナルシスト男から「どうせ家でも独りだろ!」と言われた時の彼女の返しはナイスでした!



■前回の誰シネ(2月リリースタイトル)は
こちらから


 

(C)Maipo Film AS Subotica Ltd. Sirena Film s.r.o.

【STORY】

19 世紀半ばのノルウェー。貧しい家庭に育つ三人兄弟の末っ子エスペンは、政略結婚から逃れてきた王女・キリステンと出会い惹かれあうが、彼女はトロールに拉致されてしまう。エスペンは兄弟らと共に救出に繰り出すが…。

 【オススメCOMMENT】                                                              

18歳までに結婚しなければ、王女はトロールにさらわれるという期限つきの伝承は末恐ろしい。王女を見つければ彼女と国の半分をもらえることから、己の欲望真っしぐらの王子と、家を焼いてしまったがためにお金が必要な村の子エスペン兄弟たちが、水中、洞窟の中をかけめぐり、巨大トロールに出会うため、あの手この手で大奮闘。トム・ホランド似のイケメン、エスペンのトロール撃退術は目からウロコ…。夢のような幻覚を見せるあの金色の林檎は、ある意味毒リンゴより罪なアイテムかも。