映画業界求人情報

映画興行市場概況

 2010年の年間興業収入は2,207億3,700万円と過去最高を記録。前年比で107%の伸びであったが、入場者単価の上昇が要因だ。その理由は、もちろん3D作品のヒット作が続いたことがあげられる。興業収入100億円を超えた3作品をはじめ、3D作品の合計の興収は550億円程度と見込まれ、興収全体の約25%を占めており、まさに2010年は3Dの年だったといえる。また少数の大ヒット作に観客が集中する傾向は加速し、興業の二極化がさらに拡大した。

 2010年の入場者数は、1億7,435万人と前年比で103%となった。1億7千万台は、21世紀に入って2回目でしかなく、これも前回は2004年の1億7,009万人でしかなかったことを振り返れば、評価 されるべき数字である。3D効果があったことは間違いないが、業界をあげての‘映画の日’‘レディースデイ’‘夫婦50割引’など、様々なサービスが認知され、ファンが拡大したことも要因と考えられる。スクリーンの増加はほぼ飽和状態となり、2011年以降は劇場のデジタル化が大きなテーマとなる。

国内興行市場規模推移

映画・映像パッケージ市場概況

 2010年のパッケージソフト売上(店頭ベース)はセルが2,635億円、レンタルは2,672億円、合計5,307億円であり、ピークとなった2005年の6,702億円から1,395億円のマイナスとなっている。特に落ち幅が大きくなってきたのは2008年以降。それまでは、ほぼ横ばいで推移していたが、セルとレンタルが同時に減少を始めたことが響いている。セルでは2年連続で200%以上の伸長を示しているBDも、2010年度の売上は567億円にとどまり、DVDの減少を補えていないことがわかる。

 因みに2010年パッケージソフトの販売総数は5936万枚、レンタルの総貸出数は約12億回と推定されており、数量ベースでの前年から大きな変化はない。つまり、金額ベースの大きな落ち込みは主に商品単価に由来すると考えてよい。2009年の下半期から、セルでは「どれでも3枚3000円」などのキャンペーンが、レンタルは「旧作100円」などの低料金施策が始まり、現在では常態化している。廉価商品を大量に販売する薄利多売が進行し、セルやレンタルの店頭ではオペレーションの負担が増大しているわりに、売上が伸びないという状況に陥っている。

テレビ業界概要

 テレビ業界は2008年秋のリーマンショック以降、景気の悪化や広告不況により厳しい経営が続いており、08年度は地上波民放テレビの約半数が赤字という事態となった。インターネットメディアの普及も影響し、視聴率も減少傾向。とくに、若者の“テレビ離れ”が指摘されている。関東地区の全日(6~24時)平均総世帯視聴率は09年年間平均で42.9%と前年比で0.4%ダウン。この厳しい環境化において、グループの経営資源効率化を図るため、08年10月にフジ・メディア・ホールディングス、09年4月にTBSホールディングス、そして、10年10月にはテレビ東京ホールディングスが発足、それぞれ認定放送持株会社化した。テレビ朝日も08年6月、朝日新聞と株式を持ち合うなどグループ連携を強化。各局グループ編成を進め経営基盤強化に乗り出している。

在京民放テレビ5社業績

単位:億円/カッコ内は前年度比%

名 称 2008年度 2009年度
売上高 売上高 営業利益 経常利益 当期利益
日本テレビ 3245 2969 235 271 165
(△5.2) (△8.5) (+92.9) (+67.5) (+195.2)
TBSホールディングス 3723 3512 33 39 ▲23
(+18.1) (△5.7) (△81.9) (△80.5) (-)
フジ・メディア・ホールディングス 5633 5838 92 120 74
(△2.1) (+3.6) (△53.2) (△46.1) (△55.0)
テレビ朝日 2471 2302 72 87 30
(△2.2) (△6.9) (+258.1) (+153.8) (-)
テレビ東京 1197 1060 18 20 11
(△1.6) (△11.5) (+41.0) (+45.6) (-)

多チャンネル・放送/VOD配信市場概況

 衛星放送加入契約数は、NHK、WOWOW、スカパー!を合わせ、2011年3月末時点で2,179万件にとなった。前年比では4.6%の増加となるが、内訳では、スカパー!、WOWOWが1~2万件増にほぼ横這いに対し、NHKが92万件増と好調に推移した。衛星放送の市場規模では、2009年にCS放送(チャンネル事業者収入)が初めて前年割れとなり、踊り場に立った。プラットフォームであるスカパー!の契約者増と照らすと、1人あたりの契約金額の減少が窺い知れる。一方、ケーブルテレビの加入世帯数も、地デジ効果に加え、インターネット、電話接続など多角的なサービス戦略により、年4%前後の着実な成長を続けている。そして、伸長著しい映像配信市場は、毎年2桁成長を重ね、2010年の10億円から、わずか8年で665億円へと大躍進した。2008年まではインターネットが成長を大きく支えてきたが、2009年には携帯電話向けが前年から1.8倍と大きく跳ねた。

衛星放送加入契約数の推移

BS放送とCS放送の市場規模推移

ケーブルテレビ加入世帯数と事業者の放送関連収益の推移

映像系コンテンツ配信市場規模の推移

出典

映画・映像産業ビジネス白書2011-2012

・映画興行市場概況
・映画・映像パッケージ市場概況
・多チャンネル・放送/
VOD配信市場概況

映画・映像産業ビジネス白書
2011-2012

映画・映像ビジネスまるわかりガイド2012

・テレビ業界概要

映画・映像ビジネス
まるわかりガイド2012

 

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