映画業界求人情報

映画・映像業界用語集

  • 映画業界編
  • パッケージソフト業界編
  • テレビ業界編
  • アニメーション業界編

映画業界編

香盤表【こうばんひょう】

テレビ・映画等の撮影に備えて作成される表。歌舞伎の世界から来た言葉。シナリオの完成後、各シーンや、内容、登場人物、その他の情報が、撮影する順番と撮影日程ごとに書き綴られた一覧表のこと。別名では総スケ(総合スケジュール)とも呼ばれている。普通はその作品の助監督が作っているが、制作費を削られている作品の場合は監督自ら作成する場合もある。さらに日ごとの詳細撮影スケジュールを記したものを日々スケと呼んでいる。ちなみに海外ではコールシートという。

ゼロ号 初号

全てのスタッフの血と汗と涙の結晶で作品が仕上がった最初の上映のことをゼロ号試写と呼び、大画面で映し出される映像の色の最終チェックを行う。そこで多少の色味の修正などがある場合はもう一度修正を施し現像し、初めて完成品である初号が誕生する。その後多くの映画館でかけるために2号、3号……とプリントを量産していく。決して本妻、妾、愛人を指す言葉ではない。ちなみにあまり予算がない場合はゼロ号と初号を一緒に行う場合があり、その場合は色味修正を施した後の試写は行われない場合が多い。

キネコ

ビデオで仕上げた作品をプリント変換する作業のこと(KINESCOPE RECORDER)。キネレコとも呼ばれる。ただ最近はビデオカメラの性能が向上し(HD)、フィルムで撮らずHD撮影してからプリントに焼きつけるためほとんど行われなくなっている。ちなみにフィルムからビデオに変換する作業のことをテレシネというが、これは映画のビデオグラム化などで行う作業が主だが、最近の作品は初めからHDのマスターデータがあるためその作業は必要なくなり、旧作映画の場合のみとなっている。

レイティング

完成した作品を劇場で観せるのに相応しい年齢の審査。映倫(映画倫理委員会)というヨーダのような映像業界の先輩方がいる場所で行う、最終オーデションみたいなところ。ここでR-18(18歳以上が相応しい)R-15(15歳以上が相応しい)PG-12(12歳までは親と一緒が相応しい)、G(どの年齢も相応しい)などの札があげられて決定される。しかしその審査基準は関係者を困惑させることが多い。例えば、どんなに血しぶきが映り、人の首が飛んでも、笑えればGをもらえたり、素晴らしい文芸作品だが一部の暴力描写によりR-15がついたりする場合も。ちなみにレイティングに不満がある場合はそれを無視して上映しても違法にはならないが、メジャーの劇場ではかけられない超インディーズ興行となる。

P&A【ぴーあんどえー】

プリント&アドバタイジングの略で劇場興行する配給会社が管理する、プリントにかかる費用と宣伝(アドバタイジング)にかかる費用のことを指す。通常は作品担当の宣伝プロデューサーがP&Aの表を作成し予算の管理を行う。メジャーの大規模公開の時はP&A10億円など、一般の感覚では麻痺しそうな管理額を任される場合があるが、その費用の大半はプリント費とテレビ(WEB)SPOTと印刷代で使われる。

アジャスト

プリント&アドバタイジングの略で劇場興行する配給会社が管理する、プリントにかかる費用と宣伝(アドバタイジング)にかかる費用のことを指す。通常は作品担当の宣伝プロデューサーがP&Aの表を作成し予算の管理を行う。メジャーの大規模公開の時はP&A10億円など、一般の感覚では麻痺しそうな管理額を任される場合があるが、その費用の大半はプリント費とテレビ(WEB)SPOTと印刷代で使われる。

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パッケージソフト業界編

アマレーケース

米Amaray社が発売しているディスクケースの商品名。廉価ゆえに国内の多くのDVD、ブルーレイディスク商品が採用している。ディスクをホールドする中心穴部分の突起が上下に割れており、これを押すことでディスク端に触れることなく取り出せる。

SKU【えすけーゆー】

Stock Keeping Unit/在庫管理のユニット。商材単位。同一タイトルのDVDやブルーレイで、豪華版と通常版といった複数商材が存在する場合、商材のバリエーション数を指して言う。2商材なら「2SKU(にえすけーゆー)」。

MG【えむじー】

ミニマム・ギャランティ(Minimum Guaranty)。最低保証。ビデオメーカーがビデオグラム権を原権利者から取得する際、販売数に関係なく支払わなければならない最低保証金のこと。これが高ければ、ビデオメーカーが設定する目標販売枚数が上がる。 【用例】「このキャストと興収でDVDの販売目標2万枚って、ちょっと無理がありませんか?」「すごく高いMGを設定されちゃったから、それだけ売らないと利益出ないんですよ……」

コピー・デプス

レンタル流通における商品導入方式のひとつで、単一商品の大量導入の際、メーカーがグロスの販売金額を提示し、店舗が必要な枚数を決める、というもの。「買い切り」と「レベニュー・シェアリング・システム」(後述)の中間的商品導入戦略。

コンボ商品【こんぼしょうひん】

同一の本編がDVDとブルーレイ・ディスクそれぞれに収録され、1パッケージで販売されるもの。「ブルーレイ+DVD」「DVD本編付きブルーレイ商品」とも呼ばれる。通常、新作はコンボ商品以外に、単品DVDや単品ブルーレイも同時に発売されるが、コンボ商品だけでリリースされる場合は「シングルコンボ」と呼ぶ。

ゼロ・ディール

レベニュー・シェアリング・システム(後述)において、レンタル商品の初期仕入額をゼロ円に設定すること。通称「ゼロP(ぜろぴー)」とも。

デジパック

米MeadWestvaco社の商品で、厚紙の台紙にプラスチック製のトレーを貼り付けたディスクケース。上質な質感や高いデザイン性、観音開きにして複数枚を収納できる機能性によって、仕様に凝った商品に採用されることが多い。コレクターは好きな作品が「デジパック仕様」で発売されると心躍る。

トレーラー交換【とれーらーこうかん】

メーカーの異なる複数のレンタル商品の間で、予告篇を相互に収録しあうこと。発売時期とユーザーの傾向が近いもの同士で行われる。

View【びゅー】

レンタル回転数(貸し出し回数)のこと。 【用例】「目標はTSUTAYAで100,000ビューです」

リマスター

既にパッケージソフトとして発売されている作品を、同一メディアもしくは上位メディアで再度発売する場合に、画質の向上を狙ってマスターを改めて作り直すこと。映画の場合、フィルム素材からマスターを作り、それを基にパッケージソフトを作るが、前回のマスターをそのまま使用せず、改めてフィルムからマスターを作り直せば「リマスター」である。この作業をフルデジタルで行うことを「デジタル・リマスター」、データ量の少ないマスター(SDマスター)を使用せず、ブルーレイなどの高品位(HD)メディア用にマスターを作り直すことを「HDリマスター」と言う。

レベニュー・シェアリング・システム

店頭売上を一定の割合でレンタル店とソフトメーカーで分配する商品仕入モデル。レンタル店は、通常仕入価格の1割前後という廉価で商品を導入する代わりに、1度貸し出しする(1回転)ごとに、レンタル料金の一部をメーカーに支払う。店にとっては初期導入費用が安くあがり、メーカーにとっては新作が大量に店頭陳列されるというメリットがある。TSUTAYAでは、同様のシステムを独自のシステム名「PPT(ペイ・パー・トランザクション)」と呼称。ちなみに、本モデルによらない通常の仕入れのことを「買い切り」と言う。

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テレビ業界編

ENG【いーえぬじー】

ELECTRONIC NEWS GATHERINGの略でハンディ型VTR(HD)カメラによるテレビなどのロケ総称を指し、カメラ、照明、音声等のメンバーによって構成されている。しかしこの不況の折、制作費削減のためにENGを出さずにディレクターがデジタルビデオカメラを自分で回すこともしばしば……。 【用例】「これから取材行ってきて。ENGつけないから自分でデジ回してね!」

インサート

連続している映像に、別の映像や音声を挟み込む編集技法。

街録(外録)【がいろく】

街中を通行中の人に意見を聞いて、それを撮影すること。ニュースなどの中で、あるひとつの事柄に対する市民のいろいろな声を紹介したい、またアンケートなどを取りたい場合に行う。東京では、銀座や新橋のサラリーマンなどに街録を行っている場合が多い。

完パケ【かんぱけ】

完全パッケージの略称。編集し終わった映像にテロップや映像の加工などを施し、音楽や効果音などを入れて整音、あとはテープをデッキに入れるだけで放送OK!……という状態にしたもの。生放送などでは、映像と音声を編集したものに、生でテロップを入れたり、効果音(SE)をつけたりすることもある。
【用例】「○月○日までに完パケ納品します!」

技打ち【ぎうち】

「技術打ち合せ」の略称。映像を撮影・収録する際に、演出部門と撮影、照明、録音などの技術パートが打ち合わせをすること。この打ち合わせによって演出上の意図を技術パートに伝え、演出家のイメージをスタッフで共有し具現化していく。テレビ業界、映画業界でも使用する言葉。

けつかっちん

出演者などに次の仕事が入っていて現場を離れなくてはいけない場合に使う。
【用例】「女優の○○さん、この後のスケジュールどうなってるの?」「彼女、今日けつかっちんなので、これ以上収録伸ばせないんですよ」

デジベ

デジタルベータカムの略称。放送や業務用に使われるビデオテープで、1/2インチ幅のビデオテープ。コーティングされた磁性体にデジタル信号で映像と音声を記録する。磁性体が劣化してもデジタル信号が読み取れる限りクリアな映像が再生される、といわれている

てっぺん

夜中の12時のこと。24時をてっぺんとして、25時、26時……と言う。明け方になると再び4時、5時……と数え始める。
【用例】「取材はうまくいったか?」「けっこう撮れました。今取材先から帰っているところです。てっぺんまでには局に戻ります」

とれ高【とれだか】

撮影された映像素材で放送に使えそうな部分のことを言う。
【用例】「今日、まだ撮影続くんですか?」「もうとれ高けっこうあるからこの辺で終わりにしよう!」

バミる

出演者や物の位置を床に貼ったテープで指定すること。出演者が舞台袖から出てきて所定の位置で止まってセリフを言う場合や、場面転換などの時間がない場合でも、位置をあらかじめ決めて印をつければスムーズに行く。

べーカム

ベータカムの略称。放送や業務用に使われるビデオテープで、1/2インチ幅のビデオテープ。家庭用録画機器として開発されたベータビデオデッキで使用する録画用カセットテープをベースに、放送や業務用に高画質で映像と音声を収録できるように開発された。

本読み【ほんよみ】

ドラマの撮影前に、キャストが演出家の意図を聞きながら台本のセリフを言うこと。基本的に演技はしない。

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アニメーション業界編

OP、ED、アイキャッチ【おーぴー、いーでぃー、あいきゃっち】

OPはオープニング(Opening)の略称で、作品冒頭で流す映像のこと。EDは同じくエンディング(Ending)の略で、作品の終わりで流す映像。EDではスタッフクレジットを流すことも多い。番組の看板として高いクオリティが求められるため、一般的に本編映像と比べ時間あたりの制作費は高い。アイキャッチはCMの放送前後に映されるタイトルクレジットのことで、作品中盤辺りに入ることが多い。

外注【がいちゅう】

アニメ作品は単独の会社で制作されることは少なく、作業工程やシーン・カットごとの分業が通例である。こうした外注作業のうち、テレビシリーズ全体の制作を請け負うことを「元請け」、特定話を一話分まるごと制作受注することを「グロス請け」と呼ぶ。脚本の発注までは元請けした会社が、以降の演出から作画、背景美術、仕上げなど映像の完成まではグロス請けした会社が行うことが多い。行程によっては、さらに別会社に発注が行われることもある(孫請け)。

コマ

フィルムに記録された1枚1枚の画像、フレームのこと。転じて映像の時間軸上の構成単位としても使用される。1秒あたり24コマ(24フレーム)だが、日本のアニメの多くはさらに同じ絵を複数コマ撮影し、単位時間あたりのコマ数を落として制作されることが多い。「3コマ打ち」の場合、同じ絵で3コマ撮影することで、実質的には秒8コマとなる。また、こうした動画枚数の軽減させる表現手法を「リミテッド・アニメーション」とも呼ぶ。

作打ち【さくうち】

作画打ち合わせの略。絵コンテなどを基に、演出家と原画担当者が画面作りについて検討する。

作画【さくが】

アニメ制作では映像の大部分を何らかの形で画稿にする必要があり、この工程を「作画」という。この作画行程で、絵コンテやレイアウトの指定に従い描かれる、一連の動きの要点となる部分の画を「原画」と呼ぶ。また、この原画を作画するスタッフも指す(原画マン)。作業進行や現場状況によってはさらに役割を分け、大まかなラフな状態の原画(ラフ原)と、このラフ原画を清書する行程に分けることもある。ラフな原画作成を「第一原画(一原)」、ラフ原画のクリンナップ行程を「第二原画(二原)」と呼ぶ。原画と原画の間をつなぐ画が「動画」である。原画同様、この行程担当のスタッフ自体も指す。こうして作画された原画を統括する、作画内容の責任者が「作画監督」である。時には原画に修正を加えて絵柄や作品の質を統一する。作画監督も「総作画監督」「メカ作監」など担当や役割別に分けることもある。

中割り【なかわり】

原画と原画の間をつなぐ動画を描くこと。均等に割ればいいわけではなく、慣性など物理法則の再現や微妙な表情の変化など、最適なタイミングで描く高度な技術が要求される。中割りの際、どのような間隔で動画を作成するかを示すゲージを「つめ」といい、加速・減速感など表現しにくい動きにメリハリをつけるときに使用される。

版権【はんけん】

アニメ業界では著作権法で定めた権利のうち、複製権、出版権、上映権、公衆放送権、翻訳権などをさす。また、雑誌やキャラクターグッズ用に作成された絵を「版権イラスト」、こうした著作権を利用したビジネスを「版権ビジネス」とも呼ぶ。

レイアウト(layout)

絵コンテをもとに、各カットの完成画面を想定し、背景画面やキャラクター位置の設計や、色彩、カメラの動きなど画面の構成要素を決めること。また、これらの諸要素をまとめた設計図のことも指し、制作現場では「L/O」と略される。作画の前段階にレイアウト工程が入ることでことでカットの品質向上、リテイクの軽減など全体のクオリティの維持にもつながる。「場面設定」「画面構成」などとも呼ばれる。

RETAS STUDIO【れたす すたじお】

株式会社セルシスのアニメーション制作用ソフトウェアパッケージ。デジタル環境で制作されるアニメの90%以上で使用されているという。作画用、トレース用、彩色用、撮影用といった複数のソフトウェアで構成される。

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出典

映画・映像ビジネスまるわかりガイド2012

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