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Vol.063



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□┓  メルマガ KINEJUN Vol.063
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こんにちは、キネ旬メルマガ事務局 森岡です。

9/17の敬老の日のニュースに、65歳以上の人口が3,000万人を超えたとありました。
日本人の約4人に1人にあたる数字に改めて驚きました。
いわゆる団塊の世代にあたる人たちがこの年齢に達したことが原因ですが、少子化が進む
中、必然的にこの層への消費の囲い込みがどの業種でも急務になっているように感じます。

映画業界でも以前から、夫婦50割引という取り組みを2004年から行っておりますが、
TSUTAYAでは、60歳以上だと毎日1本無料とさらに大胆なサービスを始めるなど、今後も
新しいサービスが出てくると思います。

いつまでも若く、なんて風潮も一方では強くありますが、年齢を重ねることで得をする、
そんな社会に向かっていくのは大賛成です。

それではメルマガをお楽しみください。

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□┓  目  次 
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1.『キネマ旬報』10月上旬号は周防正行 大特集 

2.これからの「DVD」の話をしよう

3.コリアン・カフェ ~タバン☆タバン~

4.デジタルでいこう!―KINENOTE 戦前日本映画データ大幅追加登録!―

5.MOVIE REVIEW ――「放課後ミッドナイターズ」

6.インフォメーション

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□┓1.『キネマ旬報』10月上旬号は周防正行 大特集
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■『キネマ旬報』10月上旬号巻頭特集で作家・周防正行に迫る
朔立木の小説をもとに、
周防正行が5年ぶりに発表したフィクション「終の信託」。
周防監督が原作ものに手を出したこともさることながら、
驚くのは、作品そのものがまったく違う貌を見せて
我々の前に現れたこと。
そこには、周防印とも言うべきユーモアや、
怒涛のような情報を軽快にコミカルに見せ切る手つきもなく、
あるのは、濃厚なラブストーリーと尊厳死という深く重いテーマ。
これは本当に周防映画なのか。
いや、そもそも周防印とはなにであるのか。
監督はなにに惹かれ、なにをしようとしているのか。
寡作ながら、映画ファンから熱い寵愛を受け続ける映画作家、周防正行。
その原点と変遷、行方を探ります。


(『キネマ旬報』編集部 島崎奈央)


■第2特集は――山田五十鈴と出逢うために
またすれ違ってしまった。
山田五十鈴逝去の報に接したとき、
日本映画の歴史に遅れてきたことを恥じた。
マキノ正博、溝口健二、伊丹万作、伊藤大輔らの
失われたフィルム。
そこに圧倒的な美しさでいた女優。
その輝きを証言することばに、耳を傾けよう。
待っている観客に、
いつも映画はひらかれているはずだから。


(『キネマ旬報』編集部 平嶋洋一)


『キネマ旬報』の詳細はこちらから
http://www.kinejun.com/kinejun/tabid/62/Default.aspx

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□┓ 2.これからの「DVD」の話をしよう
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突然ですが、書店や映像ソフト販売店、レンタル店で、POPに注目してみたことはあるで
しょうか。「当店のイチオシ!」とか「祝、芥川賞受賞!」などと書かれ、各々に主張し
てくるアレです。


「遊べる本屋」を標榜するヴィレッジヴァンガードでは、各店員さんの偏愛が詰め込まれ
たPOPが数多く付けられています。「これ、絶対いらないよね」と思えるものでも、魅力
的な言葉が添えられていると、なんだか価値あるものに見えてくるから不思議。そして店
頭では、優秀なコピーライターたちが自らオススメの品を売っています。

ところで、2012年上半期のセル映像ソフト市場において、センセーショナルなニュースが
ありました。金額ベースで、Amazonなどの通販/Eコマースのチャネルシェアが50%とな
ったのです(GfK Japan調べ)。実に半分の映像ソフトが、実際にお店に行かずに購入さ
れている、という事実。たしかに、どこで買おうがモノは同じだから、より安くて品揃え
が豊富なほうがいい。この気持ちには、大いに頷くしかありません。

ただ、まだまだ「なんか欲しいな」「なんか観たいな」とか思いながら、ふらっとお店に
立ち寄る方も多いはず(だと信じたい)。そんな時に「これなんかどう?」と語りかけて
くれるのがPOPです。

先日POP作成に長けたお店を取材しましたが、作品説明やオススメコメントだけでなく、
時には「これはジャケットのイメージと作品本編の内容が違うから気を付けて!」
といった注意書きもあったりして、何も声をかけられなくても、まるで接客を受けている
ようでした。

実際にお店に行く直接的な理由になるかは分かりませんが、これまで無意識に眺めるだけ
だった方も、ちょっとPOPに注目してみてはいかがでしょうか。
そして、あわよくばその棚からDVDを購入したり、レンタルしたり、していただけたら幸いです。

(「月刊ビデオ・インサイダー・ジャパン」「月刊DVDナビゲーター」編集部 伊東真尚)


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□┓ 3.コリアン・カフェ ~タバン☆タバン~
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小説『ラブレイン』(上下巻)を発売!

『冬のソナタ』から10年。ユン・ソクホ監督とオ・スヨン作家がタッグを組み、チャン・
グンソクと、少女時代のユナが主演を果たした『ラブレイン』の小説を10月上旬に発行する。

実は私は『冬のソナタ』に乗れなかった口だ。「純愛ねぇ……」と斜に構えて見てしまう。
むしろ、女が髪を振り乱して働いているドラマを見ると心がなごむ。『スポットライト』の
報道記者のソン・イェジンや、『スタイル』の雑誌編集長のキム・ヘス、『最高の愛~恋は
ドゥグンドゥグン』の年増の元アイドル、コン・ヒョジンがお気に入りだ。

一見、甘々なストーリーに見える『ラブレイン』は好みに合わない。でもよく見ると、「愛
とは何か?」というテーマに監督と作家自身が真摯に向かい合った作品であることがわかる。
父と息子が、父の初恋をめぐって修羅場を演じるのだ。

チャン・グンソクは一人二役に挑戦した。1979年の美術学科の青年イナと、2012年のフォト
グラファー、ジュンを演じている。イナは初恋相手のユニをずっと思い続け、結婚後もジュ
ンの母親を苦しめて離婚してしまう。ジュンはおかげで「愛がなんぼのもんじゃい」と冷め
切っている。だが、ユニの娘ハナと出会って心を溶解させていく。

イナの別れた妻ヘジョンは、怖いおばさんである。ファッションブランドの社長で、ジュン
を立派に育て上げた。前夫の「純情」を踏み散らす姿が、「現実はこうだよね」と思わせ、
物語の抑止力となっている。

小説では、著者の金重明さんが、79年当時の韓国を金敏基や宋昌植の歌を紹介しながら細や
かに描写された。韓国の70年~80年の青春が、「自由に愛を叫ぶ」には困難な時代であった
ことが浮き彫りになっている。

甘いラブストーリーは苦手というビターな大人にお薦めできる小説である。懐かしい青春の
香りを感じていただけたらと思う。


(出版編集部 松本志代里)

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□┓ 4.デジタルでいこう!―KINENOTE 戦前日本映画データ大幅追加登録!―    
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9月13日、ユーザーさまの熱いご要望にお応えし、KINENOTEに戦前日本映画のデータを一挙
に追加登録しました。その数、何と約1万4千件!そんなに多くの映画が戦前に作られたとい
うだけでも驚きですね。そこで今回は、この度登録された作品の内の一部をご紹介したいと
思います。

KINENOTEの戦前日本映画データの内で最も古い作品は、100年以上も前となる1899年製作の
「紅葉狩」です。日清戦争と日露戦争の間の時代の映画だと考えると、歴史の重みを感じま
すね。この作品は、歌舞伎舞踊『紅葉狩』の上演を記録したサイレント映画です。ちなみに、
本作の最古のプリントは、フィルムとして初、国の重要指定文化財に指定されており、映像
自体は国立フィルムセンターの常設展にて鑑賞することができます。

あと注目すべき点は、映画史に残る数々の監督や俳優の関わった作品が登録されたというこ
とです。例えば、日本が誇る小津安二郎の戦前作品が一挙に登録されました。初監督作「懺
悔の刃」(1927)や、当時急増し始めたサラリーマンの生活を描く「生まれては見たけれど」
(1932)などです。その他、マキノ雅弘、溝口健二、斎藤寅次郎、成瀬巳喜男の監督作や、
俳優で言えば、大河内傳(でん)次郎、片岡千恵蔵、長谷川一夫らの出演作と、ありそうで
なかった作品が充実しました。

「故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知る」とはよく言ったものですが、これを機に、
古い作品に目を向けてみるのはいかがでしょうか?

(デジタルメディア事業部 川口美里)

http://www.kinenote.com/

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□┓  5.MOVIE REVIEW ――「放課後ミッドナイターズ」
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幼い頃の記憶を呼びさます映画は、古今東西数多くある。だが、劇中で登場人物が体験する
事柄が、見る側の記憶と“完全に一致する”映画は、そう多くはない。「放課後ミッドナイ
ターズ」はそんな稀少な一本だ。

名門小学校の開放日にやってきたパワフル幼稚園児3人組のマコ、ミーコ、ムツコによって、
体中に落書きされてしまった人体模型のキュンストレーキ。カンカンに怒った彼は、仕返し
をするために3人を真夜中の学校に招待する。3人を待ち受けていたのは、世にも恐ろしい
(?)超難問を携えて待ち受ける、学校の主たち(ミッドナイターズ)だった…

キーワードは“理科室”。そして、誰もが噂し合ったであろう「夜になると人体模型が動き
出す」というコワーい学校の怪談。懐かしい小中学校時代の“日常”を、愛すべきヘンテコ
なキャラクター達がつむぎ出す!ドキドキ&ワクワクが止まらない、90分間の映像アミューズ
メントだ。

プールで待ち受ける半魚人、音楽室で待ち受ける額縁の絵に描かれたクラシック界の巨匠た
ちのハンパない強敵感!そんなミッドナイターズたちを尻目に画面狭しと暴れまくり、奇想
天外な小気味よさで打ち負かしていくイカしたなお子様3人組。それに随所にちりばめられた
人体模型・キュンストレーキと骨格標本・ゴスの昭和漫才的な絶妙な笑いのセッションがた
まらなく良い。子どもも大人も120%楽しめる快作、間違いなく必見だ。

(広告営業部 小倉碧)

■「放課後ミッドナイターズ」
KINENOTEページ:
http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=54437

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□┓ 6.インフォメーション
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【新刊のご案内】

■こどもを持つ全ての家庭・映画ファンに向けて作られた、「こどもと映画」に関する初めて
のガイドブック。映画、映像教育の意義と課題から、自治体などの取り組みを紹介。
13才までに見せたい名作映画50作品を一挙掲載。

『「こどもと映画」を考える 13才までに見せたい名作映画50ガイド』 :10月下旬発売予定

http://www.kinejun.com/book/detail/tabid/89/pdid/978-4-87376-404-7/Default.aspx


■輝かしく、まぶしかったあの作品たちが、いま蘇る!

『東宝青春映画のきらめき』:10月下旬発売予定

1966年から1973年まで、東宝にかつてない新しい青春映画群に出演した内藤洋子・酒井和歌子
を中心に、この時代を代表する若手俳優、黒沢年雄・岡田裕介のインタビュー、恩地日出夫、
森谷司郎、出目昌伸の監督の仕事などから、東宝青春映画を振り返る。

http://www.kinejun.com/book/detail/tabid/89/pdid/978-4-87376-407-8/Default.aspx

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メルマガ KINEJUN Vol.063 (2012.09.20) 
発行元:(株)キネマ旬報社 メルマガ事務局 http://www.kinejun.com/
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