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ハリウッドも視野に入れた映画業界で働ける即戦力を3年間で養成する東京フィルムセンタースクールオブアート専門学校(FCTOKYO)。04年4月開校とまだまだ若い学校だが、学生たちが数多くの作品作りに取り組めると同時に、プロの現場で経験を積むチャンスを与えられていることでも知られている。それぞれのやり方で自らの才能に磨きをかけてきた、来年3月に第1期の卒業生となる予定の監督専攻の3人に話を伺った。
アメリカの大学に留学後、帰国してFC TOKYOに入学した小牟田さん。学校がランダムに選んだチームで映画を作る「チーム映画制作」や、自らの企画を作品化する「自主制作」といったカリキュラムを利用して監督経験を積んできた。05年2月には、脚本のコンペティションであるショートフィルム・スタジアム2004の入選シナリオ「硝子と鉛の火粉」を監督するチャンスをつかみ、外部の制作会社の元で多部未華子主演の作品として完成させた。基本的には脚本も自ら手がけることが多いが、様々な企画に柔軟に対応することが得意だと語る。
「自分でやりたいことを実現させるだけでなく、誰かにお題を出されると『やってみようかな』と意欲がわきます。そちらの方が一人よがりにならならずに自分のためになる場合もありますから」
さらに昨年11月には、自主制作作品として「漆黒の枇杷」を完成。こちらは先日閉幕したショートショート フィルムフェスティバル アジア 2006で上映された。画廊の主人から「売れる絵を描くように」と勧められた画家が、自らを変えるためにある決心をした結果、望み通り売れる絵を描くことができたのだが……という内容で、監督自身の内面を投影したような、もの作りにまつわる葛藤と、緊張感のあるカット割が印象的な作品だ。
「脚本を書いていると、主人公はいつも自分と似てきて、けっこう暗くなってしまいます。僕自身も感じているジレンマを盛り込んでいった感じですね」 撮影や編集についてはスタッフに任せるというのが小牟田監督のスタイル。
「基本的にはカメラマンの人が撮りたいように撮ってもらうし、現場ではなるべく多く素材を撮って、編集の人にもチョイスを与えます。僕自身は俳優さんの演技とか、内容に合った画が撮れているのかというところを見ています」
その脚本執筆能力には定評があり、近日発売予定のロールプレイング・ゲームでは、プロの監督やプロデューサーと話し合いながらアニメーション部分の脚本も担当した。また、卒業制作作品では、名誉学校長である津川雅彦氏から直接指導を受け、より完成度の高い脚本作りを進行中だ。 「竹島問題をテーマにしたスパイ・スリラーです。まず、長編の脚本を書き、そのアイデアで短編を撮ろうと思っています。津川さんに手直や監修をしていただいて、いろいろ学びながら作っています」
先頃行われた打ち合わせでは6時間にわたって津川氏と激論を闘わせ、プロ中のプロを本気にさせたとのこと。今後の活躍が楽しみだ。
「基本的には商業監督として、なるべく多くの人に作品を見てもらえるようになりたいです。どんな話でも、どんな企画でも自分の力を発揮できる監督になれたらいいなと思っています」
※「漆黒の枇杷」はFC TOKYOのサイトで見ることができます。
http://www.movie.ac.jp/09works/index.html
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