高校時代、アメリカのノースダコタ州に留学経験のある半田さんは、開校を控えたFC TOKYOを見学に訪れた時の印象をこう語る。 「まだ学校の色も何もなくて『僕らの世代が色を作っていくのか。おもしろそうだな』と思いました。ハリウッド映画が好きだったので hハリウッドウェイで映画を学ぶfという考え方にもひかれて入学しました」 入学後、「チーム映画制作」の時間を使って監督した「裏事情」が学内の映画祭である第2回プレミアアワードで賞を受けたほか、学外でも、東京ネットムービーフェスティバルの優秀賞やデジタルクリエーターズコンペティション2005の奨励賞を獲得。オレオレ詐欺を働くため無差別に電話をかけていた青年、三人組が「次なる餌食」とかけた先は一人の青年を幼い頃に捨てて出ていった母親だった……というストーリー。舞台はアパートの一室だけだが、犯罪の裏側に潜む個々の人間の存在を感じさせる作品だ。続いて制作し、同じく学内の映画祭スーパープレミアアワードでグランプリを受賞した「白い影」で取り上げたのは、自殺者増加の問題。自殺志望の青年と中年男性の出会いが思わぬ方向へ転がっていく。その他の作品でも、社会問題や時事問題をとりあげ、犯罪の裏側や深層心理をテーマとすることが多いという半田さん。 「コメディも好きなんですけど、なぜか、そっちの方向にいってしまうことが多くて……。今後はいろんなジャンルのものを作っていきたいです。自分でアイデアを考えているんですが、『ホラーをやりたいな』と思っていても、いいアイディアが思いつかなかったり、『純愛ものはあんまりやりたくないな』と思っている時にいいアイデアが思いついたりと、必ずしもやりたいジャンルとやりたいことが一致しないことが多いですね」 在学中からプロの現場に出て行く学生も多い中、「学校にいるうちにしかできないことをしよう」と考えて作品制作に集中。「見せられないものを含めて(笑)」10本以上を監督した。
「自分が映画を観る時はお客さんの立場で好きなことを言えますけど、いざ作って、見せるという立場になると、見た人から何を言われるかわからない。その代わり、見てくれた人が喜んでくれたり、考えてくれたり。そういう、人の変化がおもしろいので、映画作りも楽しんでます」 |
現在は卒業制作の企画を検討中。
「二転三転してしまったので、新しいものを学校側にプレゼンしないといけないという状況です。構成の段階ですが、沖縄本土に米軍が上陸した頃を舞台に、防空壕の中というシチュエーションで話が展開する作品を考えています。問題は戦車が調達できるかどうかかな」 と、これまた、おもしろそうな話を聞かせてくれた。とにかく、「どんなジャンルであっても、最初から最後までお客さんをスクリーンに引きつけていられるような映画が作りたい」と語る半田さん。最後に将来の目標を聞いてみた。 「長編を撮れるようになっていきたいですね。それから、メイク・マネーできるような監督になること。日本で監督というと、一般に h儲からないfというイメージですが、「監督=VIP」くらいのイメージに変えられるくらい、エンターテイナーでやっていけたらいいなというのが理想です」
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