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高校卒業後、すぐにFC TOKYOに入学した加藤さん。さぞかし、小さい頃から映画が好きだったのではと聞いてみると、意外や「嫌いでした」との答えが返ってきた。
「2時間が耐えられなくて(笑)。高校2年の時に文化祭で映画を作ることになって、たまたま監督をしてみたら、『映画を作るのは楽しいな』と思うようになりました。そうなると『観ないとだめだな』ということで観始めて、好きな監督も出てきて……。高3の時には少し要領もわかって『もう少しいろいろやってみたいな』と思ったのでFC TOKYOに入学しました」  入学後、すぐに作品作りができるFC TOKYO。それからはたくさんの作品を制作?
「1年の夏に監督したんですけど、素材が足りなくて、完成しなかったんです(笑)。ただ、編集が好きで、他の人が撮った作品の編集活動をたくさんしてきました。もちろん、今後は、脚本、監督、編集までしたいなと思っています」
 "編集好き"の意欲は学外にもおよび、人脈を開拓した結果、自らの監督作を撮るチャンスを獲得。すでにDVDでは発売され(公式HP http://www.h2c2.net/koi3/)、7月からはGyaOでの配信も始まる「恋の三乗」を監督した。この作品は小学生の女の子3人の夏休みの1日を綴った中編で、脚本をドラマ『家なき子2』『H2』の山崎敦也、音楽を「Love Letter」や「夜のピクニック」のREMEDIOSが手がけている。
「すでに脚本があって、制作を担当するH2C2のプロデューサーからは『お金を出すから好きに撮りなさい』と言われたので、学校の仲間と一緒に撮りました。秋山貴彦監督の『HINOKIO』のメイキング映像にかかわっていた縁から『夜のピクニック』の長澤雅彦監督と知り合ったので、ぜひ自分の作品の音楽をやってほしかったREMEDIOSの電話番号を聞いて、自分で電話してお願いしました」
と、やりたいことには一直線。段取りを飛び越えた交渉には紆余曲折あったものの、見事、すてきな音楽を付けてもらうことに成功。やわらかな光が印象的な映像と相まって、岩井俊二作品が好きという監督の世界観を支えている。
「脚本家の方はもっとテンポの早いものを予想していたようなんですが……。脚本を再現するのは難しいですね。もともと、アクション系の映画は苦手で、ラブストーリーとホラーが好きなので、今後はいろんなジャンルに挑戦してみたいです」
また、校内の友人の紹介で前述した「HINOKIO」のメイキング映像の編集を担当。以後、同じ製作会社の作品のメイキング映像の撮影から編集までを任されるようになった。  「『HINOKIO』をやっている時に『次、つれてってください』とお願いして、オムニバス映画『BLACK NIGHT〈ブラック・ナイト〉』のメイキングを撮らせていただきました。それが終わってから日中合作の『夜の上海』の話が来て。撮影期間の2カ月、まるまる上海にいました。すごく楽しかったです」  その他、「パッケージにきちんとロゴを入れたい」というこだわりで、ドルビー社とDolby Digitalのライセンス契約を結ぶなど、独自の活動が目立つ加藤さん。「他の人に比べて人生経験が少ないので、いろいろ経験して脚本に生かしていきたいです」という言葉通り、あくまでマイペースに、自分のやりたい方法で作品を生み出していくに違いない。
東京フィルムセンタースクールオブアート専門学校
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