1年を通して多くの映画が作られる日活撮影所の中に位置する日活芸術学院。95年の歴史を誇る映画会社日活が運営し、現場に直結したバックアップ体制が魅力の学校だ。今年から同社の映画製作ラインナップが整ったこともあり、プロの現場を直接体験できる現場実習制度に加え、演技科の学生を対象とした特別枠の出演者オーディション、日活企画製作部のスタッフと新作映画について協議するブレーンストーミングなど、在学中にプロの映画作りに参加する機会はますます増えている。美術監督・映像作家で、同校の学院長である木村威夫氏は「気になることがあれば、現場へちょっと行って聞ける。ベテランの仕事をそばで見て、プロのワザが盗める。現場で培われてきた知識や技術などをプロと接することで、肌で覚えることができる。これは講義や、教科書で学べることではないのです」と環境の利点を保証する。
年間のべ100名以上がプロの制作現場に参加している現場実習では、実力を認められると、次の作品へと声をかけられ、ここでの人脈により卒業後、映画・映像の制作現場へと踏み込んでいく学生も多い。実習への参加はレポートの提出などによって単位として認められる。また、今年4月に新設された特殊メイクコースでは、敷地内に工房を持つ、特殊メイク・造形分野でのパイオニア的ファクトリー「メイクアップディメンションズ」のアーティストが直接指導。進行中の作品のマスクや小道具を見ながら現場直結の環境で技術を学んでいくことができる。
映像科の1年前期では、映像全般について学ぶ基礎授業と、そこで学んだことを確認するための基礎実習が交互に行われる。これらの講義・実習を通して全パートの仕事を把握し、自分自身の適性を見極めた上で、希望の専攻コースを選ぶことになる。入学からの4カ月間にじっくり学ぶことで、確信をもって自分の進路を選択することができるのだ。後期以降は各コースに分かれて実習を行いながら、より実践的に各パートの仕事を学んでいく。
在学生の割合は、高校卒業したばかりの現役生が約30パーセントで、大学や社会人を経験してから入学してくる人も多い。気になる就職については、きめ細やかな個別指導により、在学中はもちろんのこと、卒業後も全面的にサポートするほか、長い歴史を誇る同校だけに、業界内で活躍する先輩たちからの求人も多いとのことだ。
まずは体験入学に参加して、撮影所の雰囲気を全身で満喫してみてはいかがだろうか。
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