「映像文化を理解し、映像コンテンツを戦略的に開発し、グローバルにビジネスを仕掛けられる能力を備えた高度職業人を養成する」ことを目的に2006年4月開学した映画専門大学院大学。放送、映像など多分野の専門学校を擁し、実績を上げてきた東放学園グループに属する大学院大学だ。モチベーションの高い学生たちが映像業界のプロフェッショナルである教師陣の指導のもとで切磋琢磨している同校について、学長で全日本テレビ番組製作社連盟理事長でもある工藤英博氏にうかがった。
「映像産業だけでなく社会が複雑化している現在、プロデューサーの役割も非常に多様化しています。ですから、本校ではプロデュースにまつわる様々な職種を幅広く教えるようにしています。学生たちのバックグラウンドもそれぞれで、『宣伝プロデューサーをやりたい』、『資金調達やファンド関係の仕事をしてみたい』と明確な目的を持って入学してくる人もいます。教える側としてはそれぞれの希望に沿って柔軟に教えるように努めています。映像のプロデュースに必要な会計や法律といった幅広い知識を得ている点が評価され、1期生の中には既に映画会社やテレビ局に内定が決まった人もいます」
専門職大学院である同校では、修了時に「映画プロデュース修士(専門職)」という学位の取得が可能だ。1年次前期の授業はほとんど必修で、プロデューサーの仕事を俯瞰する各種の科目や、プロデューサーとして必要な教養を高めるための歴史・文化・社会系の科目を学ぶ。授業は平日夜間と週末に行われるので仕事をしながら通うこともできる。1年次後期になると専門科目が増え、自分の希望に合った分野を集中的に学ぶことができる。そして、最後に講師や外部の企業等と共同して進める実践的なプロジェクトを完成させて(プロジェクト・ベースド・ラーニング)修了となる。
「講義科目でもなるべく実践的な内容となるよう心がけています。私が担当するプロデューサー論では自分で作成した企画書を使ってプレゼンテーションしてもらっています。実現見込みのある企画についてはテレビ局や映画会社に働きかけ、映画化、テレビ化の実現に向けて協力します」
海外との共同製作など、世界に向かってビジネスを構築していく能力を持つプロデューサーを送り出すことを目標とする映画専門大学院大学では、活躍中のプロデューサーを招いてのセミナーなども行いながら学生をサポートしている。最後に「プロデューサーに一番必要なもの」とは?
「社会や政治、経済、文化、流行に関心を持ち、時代の動向に敏感に反応する感性を常に磨き続けること。そこからアイデアが生まれ、企画が生まれるのです」
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