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【第21回】「みうらじゅんのグレイト余生映画ショー in 日活ロマンポルノ」

 2021年に、日活ロマンポルノは生誕50年の節目の年をむかえました。それを記念して、ロマンポルノの魅力を様々な角度から掘り下げる定期連載記事を、本キネマ旬報WEBとロマンポルノ公式サイトにて同時配信いたします。

 衛星劇場の協力の下、みうらじゅんがロマンポルノ作品を毎回テーマごとに紹介する番組「グレイト余生映画ショー in 日活ロマンポルノ」の過去の貴重なアーカイブから、公式書き起こしをお届けしたします。(隔週更新予定)

■2015年5月放送 「野外」

どうも、みうらじゅんと申します。「グレイト余生映画ショー in日活ロマンポルノ 民俗学入門」今回のテーマは、ズバリ「野外」。

その時、股間がうずいた 澄み切った青空に浮かぶ、愛と官能の叫び。どこかでヤッている。誰かがヤッている。たった一時の開放感、快楽と化した羞恥心が、俺の股間にこだまする。人はドアの向こう側に何を見出したのか?どこでヤる?外でヤる!その瞬間から新たな歴史が始まる

今回の民俗学入門ですけども、どうです?何だか部屋雰囲気変わったでしょ? たぶんポルノ学の助教授から教授に僕が昇格したということですかね(笑)。

今回の作品の『ひと夏の関係』という映画は、1978年水島美奈子さん主演作です。

今回は4本ともテーマが「野外でする」って事です。言うなればアウトサイダーがインサイダー取引をするってことですよね。野に出るっていうのは、当然、外で性行為をするということだとおもいますが、なぜ性行為したいのか今回は分析してみたいと思います。

民俗学入門 今日も元気にイッてきま~す

『野外』の基礎と応用

1965年あたりに、ようやく日本にはラブホテルというものが誕生したといわれます。それまでは「連れ込み旅館」と呼ばれていましたね。若者にとってその響きはとてもオヤジ臭くて嫌だったんでしょう。ラブ&セックスの思想がようやく日本にも入ってきたってことでしょうね。「若者よ、書を捨てて外に出よう!」それが野外の始まりだったんでしょう。要するにアウトドア・セックスの始まりでございます。そもそものアウトドアの始まりは、コレですよね(イラストを出す)。

ピクニックですよね。ピクニックでは、必ず男女が山に向かって「ヤッホー」と叫んでいたでしょ?この時にこの二人の片方の男が、「ヤッホー」叫ぶだけじゃなく、ここにある木とか芝を見て、「できるんじゃないか?」と思ったのが始まりだと考察いたします。

こういうことですよね。(イラストを出す)

草の上に寝転んでとか、木のとこら辺でとか。ここでも出来るんじゃないか?っていうことを多分ピクニック中に思ったんでしょうね。パートナーにも合意を求め、「どうだ青空の下でしてみないか?」これが「野外プレイ」の始まりです。ODSとでも呼びましょうか?「OUTDOOR SEX」ですよね。中には海の岩場でする人もおられるのかも知れませんがね。僕は一度も興味を持ったこともないし、やったこともないですけども。やっぱり自然を愛する人達がつい、行いがちなんでしょうかねぇ。ODS好きの人たちには、マナーの悪さが目立つといいますが。

ついつい広いところでは、気持ちも大きくなってゴミを捨てるような人がいて、マナーの悪さが問われ、アウトドアが廃れたていくんじゃないかと思います。アウトドアも廃れると、街でこっそり人の所有のビルの屋上でやる人もいると聞きます。

公園やカーセックスも考えられますね。外でおやりになる、それは人に見られたくないがゆえに、または見られるかもしれないドキドキが良い人がいるんですよね。いかんですね、犯罪ですよ、それ。いくらわかりあっていてもいけない行為です。さぁ今回、日活ロマンポルノの中でね、この『ひと夏の関係』では、どういうアウトドア・セックスが出てくるかお楽しみいただければと思います。

あした天気になあ~れ! 映画で学ぶ『野外』活用術

今回、これまでとりあげた話はほとんど出てきません(笑)。出てくるのは、こういう派手なサングラスをかけた女の人が登場いたします。

ものすごい角ばってデカイサングラスで、志麻いづみさんがされています。こちらが桂たまきさん。どちらも大きなサングラスされています。こういう大きなサングラスで、アウトドアを楽しむということですかね。

スタッフが調べた今回の「野外プレイ」の現場です。調べる必要があるのか?と思ってしまいましたけども(笑)。アウトドア・セックスをテーマにした4本じっくり観てください。

今月の作品を紹介したいと思います。

ひと夏の関係』1978年製作。水島美奈子さん主演です。

それゆけ痴漢』1977年製作。山本晋也監督で泉リコさん主演です。

のけぞる女』1980年製作。風間舞子さん主演。

令嬢肉奴隷』1985年製作。すずきじゅんいち監督、赤坂麗さん主演です。

どこかに必ずアウトドアのシーンがありますので、楽しみに見てくださいそれではあなたもグレイト余生を! 

 

 

出演・構成:みうらじゅん/プロデューサー:今井亮一/ディレクター:本多克幸/製作協力:みうらじゅん事務所・日活

 

■ TV放送情報

衛星劇場】(スカパー!219ch以外でご視聴の方)

・『妻三人 肌くらべ
・『宇能鴻一郎の濡れて騎る
・『新・団地妻 夫婦交換
・『スワップ診察室 蜜しぶき
・『エロスは甘き香り
・『八月はエロスの匂い
・『魔性の香り
・『団地妻 女の匂い

 

衛星劇場】(スカパー!219chでご視聴の方)

・『妻三人 肌くらべ』(R15版)
・『ピンクカット 太く愛して深く愛して』(R15版)
・『エロスは甘き香り』(R15版)

あわせて、衛星劇場では、サブカルの帝王みうらじゅんが、お勧めのロマンポルノ作品を紹介するオリジナル番組「みうらじゅんのグレイト余生映画ショー in 日活ロマンポルノ♯102」「みうらじゅんのグレイト余生映画ショー in 日活ロマンポルノ♯103」を放送!
※人気コーナー「みうらじゅんのグレイト余性相談室」では、皆様から性のお悩みや、疑問を大募集

【日活ロマンポルノ】
日活ロマンポルノとは、1971~88年に日活により製作・配給された成人映画で17年間の間に約1,100本もの作品が公開された。一定のルールさえ守れば比較的自由に映画を作ることができたため、クリエイターたちは限られた製作費の中で新しい映画作りを模索。あらゆる知恵と技術で「性」に立ち向い、「女性」を美しく描くことを極めていった。そして、成人映画という枠組みを超え、キネマ旬報ベスト・テンをはじめとする映画賞に選出される作品も多く生み出されていった。 日活ロマンポルノ公式ページはこちらから
 
日活ロマンポルノ50周年企画「みうらじゅんのグレイト余生映画ショー in 日活ロマンポルノ」の全記事はこちらからご覧いただけます。
 

過去の「キネマ旬報」記事からよりすぐりの記事を掲載している特別連載【あの頃のロマンポルノ】の全記事はこちらから

 
日活ロマンポルノ50周年新企画
イラストレーターたなかみさきが、四季折々の感性で描く月刊イラストコラム「ロマンポルノ季候」
 
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