【第22回】「みうらじゅんのグレイト余生映画ショー in 日活ロマンポルノ」

【第22回】「みうらじゅんのグレイト余生映画ショー in 日活ロマンポルノ」

 2021年に、日活ロマンポルノは生誕50年の節目の年をむかえました。それを記念して、ロマンポルノの魅力を様々な角度から掘り下げる定期連載記事を、本キネマ旬報WEBとロマンポルノ公式サイトにて同時配信いたします。

 衛星劇場の協力の下、みうらじゅんがロマンポルノ作品を毎回テーマごとに紹介する番組「グレイト余生映画ショー in 日活ロマンポルノ」の過去の貴重なアーカイブから、公式書き起こしをお届けしたします。(隔週更新予定)

■2015年6月放送 「女教師」

どうも、みうらじゅんと申します。「グレイト余生映画ショー in日活ロマンポルノ 民俗学入門」。今回のテーマは、「女教師」。

その時、股間がうずいた 相談という名のステージで、男子の視線を釘付けにする。初恋配達人、女の先生。母性あふれる包容力が、大人の女の膨らみが俺の股間のチャイムを鳴らす。夕焼けに染まった教室で、ティッシュに綴った青春ラプソディ。もっと叱って!その瞬間から新たな歴史が始まる

今回のテーマは、「女教師」でございます。日活ロマンポルノには色々シリーズがございます。人気シリーズになって、何本も撮られてますね。僕は中学高校と男子校だったので、女教師という方を一回も見ずに死ぬことになりそうなんですけどね(笑)。一回も見ずに死ぬって、きついじゃないですか。そうなったのも自分が小学校の時に、あまり勉強ができなくて、心配した母親が中学から入れていけば、エスカレーター式で高校に入れる学校に通わせたためなんです。親に心配をさせてしまったことが、女教師を遠ざけてしまった結果になっちゃったんですよね。

だから原因は結局俺なんですよね。勉強ができなかったってことですよね。実際に見てないもので、現実を知らない分、妄想が広がっているっていうのはありますよね。後に女教師を知ったのは、こうした日活ロマンポルノということになりますから(笑)

教師になったワ・タ・シ 『女教師 生徒の眼の前で』

1982年、この『女教師 生徒の眼の前で』、この作品は僕、大学生でしたけど観に行きましたね。三東ルシアさんという主演の女優さん。僕はこの方が大好きで、昼のアイドルと夜のアイドルというのが、高校の時、皆さんもいたでしょ?昼のアイドルを、なんか頭の中で変な妄想するのは、もってのほかだっていう男のルールあるじゃないですか?それで、夜のアイドルとして、考える方がいたでしょ?この三東さんは、昼のアイドルなのか、はたまた夜のアイドルなのか、ちょっとわからない形で登場した方で、写真集を買うぐらいになりました。

まあ絵にも描きましたけど、ルシアっていう名前にもグッときましたね。僕らの頃の、カタカナの名前の方のルーツは、キャロライン洋子っていう方で、そのあともATG の映画とか観てると、テレサ野田、シェリー、高村ルナ全部カタカナでミステリアスな名前にそそられました。三東さんは1958年生まれで、僕と同い年なんですね。TOTOホーローバスの CM で「お魚になったワ・タ・シ」で夜の男性をとりこにし、大ブレイクって書いてあります。グラビアからロマンポルノに移られた時は、本当びっくりしましたね。しかもこの作品は衝撃的な内容でしたしね。

■起立!気をつけ!性 男子が求める理想の女教師

この作品を観て育ってしまったもので、僕の中での女教師のイメージがこういう感じなんですよね(イラストを出す)。

なんか新任で入って来た女教師が、なんかこう不良とかに「イヒヒ、イヒヒヒ」言われるんですよ。前の列の勉強とか好きなやつも「イヒヒ、イヒヒヒ」となるんですよ。僕の妄想ですよ。どうなってんだとなると、こうなるんですよね(イラストを出す)。

黒板に「セックス先生」と書いてあるんですよ。こういう人たちにもて遊ばれちゃうんですよね。最終的には逆襲があるんですよね。先生が逆に生徒を誘って、今度のテスト100点とったら今度していいわよって誘ってくるんですよね。現実とは、全く違うかと思いますけど…。

そんな妄想しながらぜひこの4本を観てください。

今月の「女教師特集」紹介したいと思います。

女教師 生徒の眼の前で 

1982年製作。三東ルシアさん主演でございます。

女教師 甘い生活 

1973年製作。市川亜矢子さん主演、小沼勝監督の作品です。

女教師 

1977年製作。永島暎子さん主演。田中登監督作品。

女教師を剥ぐ 

1981年製作。夏麗子さん主演。高橋伴明監督作品でございます。

それではあなたもグレイト余生を! 

 

出演・構成:みうらじゅん/プロデューサー:今井亮一/ディレクター:本多克幸/製作協力:みうらじゅん事務所・日活

■ 2022年1月 TV放送情報

衛星劇場(スカパー!219ch以外でご視聴の方。作品ページ表示には衛星劇場サイト上での年齢認証が必要です)
・『昼下りの情事 古都曼陀羅
・『新妻地獄
・『赤い禁猟区 ハードコアの夜
・『女豹
・『妻三人 肌くらべ
・『宇能鴻一郎の濡れて騎る
・『新・団地妻 夫婦交換
・『スワップ診察室 蜜しぶき

【衛星劇場】(スカパー!219chでご視聴の方)
・『昼下りの情事 古都曼陀羅』(R15版)
・『妻三人 肌くらべ』(R15版)
・『エロスは甘き香り』(R15版)

あわせて、衛星劇場では、サブカルの帝王みうらじゅんが、お勧めのロマンポルノ作品を紹介するオリジナル番組「みうらじゅんのグレイト余生映画ショー in 日活ロマンポルノ♯102」「みうらじゅんのグレイト余生映画ショー in 日活ロマンポルノ♯103」を放送!
※人気コーナー「みうらじゅんのグレイト余性相談室」では、皆様から性のお悩みや、疑問を大募集

【日活ロマンポルノ】
日活ロマンポルノとは、1971~88年に日活により製作・配給された成人映画で17年間の間に約1,100本もの作品が公開された。一定のルールさえ守れば比較的自由に映画を作ることができたため、クリエイターたちは限られた製作費の中で新しい映画作りを模索。あらゆる知恵と技術で「性」に立ち向い、「女性」を美しく描くことを極めていった。そして、成人映画という枠組みを超え、キネマ旬報ベスト・テンをはじめとする映画賞に選出される作品も多く生み出されていった。 日活ロマンポルノ公式ページはこちらから
 
日活ロマンポルノ50周年企画「みうらじゅんのグレイト余生映画ショー in 日活ロマンポルノ」の全記事はこちらからご覧いただけます。
 

過去の「キネマ旬報」記事からよりすぐりの記事を掲載している特別連載【あの頃のロマンポルノ】の全記事はこちらから

 
日活ロマンポルノ50周年新企画
イラストレーターたなかみさきが、四季折々の感性で描く月刊イラストコラム「ロマンポルノ季候」
 

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