プロのライターが選ぶ、2021年の“推し”ネトフリ韓国ドラマ10作!〈前編〉

「プロのライターが選ぶ、2021年の“推し”ネトフリ韓国ドラマ10作!〈前編〉」

今年もNetflixにて話題の韓国ドラマがたくさん配信されていますが、まだ昨年の人気シリーズをチェックしきれていないという方も多いはず。そこで今回は、2021年にNetflixで配信された韓国ドラマから、プロのライターが選んだ厳選10作をプロのライターのコメントと共に一挙紹介します! 【こちらでは前半5作を紹介します】   

             

1. 世界中を熱狂させたサバイバルドラマ『イカゲーム

Netflixシリーズ『イカゲーム』独占配信中

 

『イカゲーム』の作品紹介

Netflixで配信されると、あっという間に世界中で人気を博したサバイバルドラマ。金銭的に崖っぷちに立たされた人々の元に、ある日突然届く謎のゲームの招待状。集まった456人の参加者は、悲惨な現状から抜け出すため賞金456憶ウォンの獲得を目指し、幼い頃遊んだゲームを連想させる“命懸けのサバイバルゲーム”に挑む。「トガニ 幼き瞳の告発」などのファン・ドンヒョク監督がメガホンをとり、名優イ・ジョンジェが主演、その他豪華なカメオ出演も見どころ。

 

『イカゲーム』のライターおすすめコメント

デスゲームで消えるのは誰か。無慈悲な順序は社会のピラミッドを映し出す。
映画監督がドラマに進出し世界を席巻した点も韓国の今を象徴する逸品。(桑畑優香氏)

 

2. 海辺の町で出会う正反対の2人のロマコメ『海街チャチャチャ

Netflixシリーズ『海街チャチャチャ』独占配信中

 

『海街チャチャチャ』の作品紹介

都会を離れ海辺の町で開業した歯科医と、できないことなど何もない“万能ニート”の青年。すべてにおいて正反対な2人は、何かにつけて衝突してばかりだったが、いつの間にかお互いの存在を意識するようになり、特別な感情を抱いていく。のどかでフォトジェニックな港町を舞台に、個性豊かな登場人物たちが巻き起こすドタバタの中で垣間見えていく、それぞれが抱える過去や心境に胸が締め付けられる。価値観の違う2人が少しずつ想いを通わせていく様に、中毒者が続出したラブコメの決定版。

 

『海街チャチャチャ』のライターおすすめコメント

シン・ミナとキム・ソンホの笑顔に癒され、コンジンに暮らす人々の温かさに救われる。
毎回見終わったら幸せな心持ちになれる。これぞ一服の清涼剤。(前田かおり氏)

 

3.超常現象とカルト宗教が民衆を支配するホラー『地獄が呼んでいる

Netflixシリーズ『地獄が呼んでいる』独占配信中

『地獄が呼んでいる』の作品紹介

大ヒット映画「新感染 ファイナル・エクスプレス」の監督が、ウェブトゥーン原作を映像化したホラードラマ。この世のものではない“何か”が突然現れ、宣告を受けた人間たちを地獄へと突き落とすという世にも恐ろしい超常現象とサスペンスフルな展開で観る者を引き込む。その不可思議な現象を、神の裁きだと主張するカルト宗教団体のリーダー演じる実力派俳優のユ・アインが、圧倒的な存在感を見せながら人々の不安を煽動し、事件の実態を暴こうとする人々と絡み合っていく。

 

『地獄が呼んでいる』のライターおすすめコメント

新感染~」の系譜を継ぐ世紀末感溢れる映像が秀逸な、ヨン・サンホ監督作。
逃れられない死と混沌の人間世界を描く、主題の深さに引き込まれます。(佐々木朋美氏)

 

4. 脱走兵を追う軍人が見た絶望を描く社会派ドラマ『D.P. -脱走兵追跡官-

Netflixシリーズ『D.P. -脱走兵追跡官-』独占配信中

 

『D.P. -脱走兵追跡官-』の作品紹介

鋭い洞察力を評価され、脱走兵を捕まえるD.P.に配属されることになった二等兵のアン・ジュノとその相棒が脱走兵を追跡する中で、軍を離脱するしかなかった青年たちの苦悩と向き合っていく社会派ドラマ。軍隊内の組織「D.P.」の視点から韓国軍隊の問題点を描いたウェブトゥーンが原作で、作者の実話もモチーフになっていることで重みのあるストーリーでありながら、主演のチョン・へインとク・ギョファンのバディ感が物語に爽快さを与えている。

 

『D.P. -脱走兵追跡官-』のライターおすすめコメント

舞台設定は2014年。リアルな事件をモチーフにバディもの、ひりひりするエンタメ作と捉えていたら、頭をがつんと殴られた。「傍観者」は私のことでした。(杉本真理氏)

 

5. バレリーノを目指す老人と若者の勇気の物語『ナビレラ -それでも蝶は舞う-

Netflixシリーズ『ナビレラ -それでも蝶は舞う-』独占配信中

 

『ナビレラ -それでも蝶は舞う-』の作品紹介

踊りに夢を見いだした70歳の老人と、才能あふれる23歳の青年が出会い、厳しい現実に直面しながらもバレリーノを目指し、やがて2人の間に強い絆が芽生え始める。Netflixオリジナルシリーズ『Sweet Home-俺と世界の絶望-』の主演で一躍注目を浴びた俳優ソン・ガンが、本作では若くして才能はありながらもくすぶっているバレエダンサーを演じる。第二の人生の中でかつての夢を追いかける老人と交差する若者の物語が、観る者に勇気と癒しを与えるヒューマンドラマ。

 

『ナビレラ -それでも蝶は舞う-ライターのおすすめコメント

若者ではなく老人が夢を追うという設定が素晴らしい。そのひたむきな姿はとても美しく、
物事を始めるのに年齢は関係ないと改めて気付かされる作品。(北直美氏)

 

いかがでしたか? 見逃した作品があれば、この機会にぜひNetflixでチェックしてみてください!
来週(2月17日アップ予定)は、後半5作をご紹介します。お楽しみに!

「プロのライターが選ぶ、2021年の“推し”ネトフリ韓国ドラマ10作!〈後編〉」はこちら

 

制作=キネマ旬報社
※本文は、「韓国テレビドラマコレクション2022」から一部を抜粋したものです。
無断転載禁止。

 

 

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