里子との幸せな日々に突然訪れた“タイムリミット”に戸惑う一家を描く「1640日の家族」が、7月29日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほかで全国公開。本予告と新場面写真が到着した。
アンナとドリスの夫婦は、里親として生後18ヶ月のシモンを迎え入れる。シモンは夫婦の実子たちと兄弟のように育ち、幸せな4年半が過ぎようとしていた。そんなある日、実父のエディがシモンを手元で育てたいと申し出たことで、アンナたちの“家族時間”に突如終わりが迫るが……。
ベースになったのは、ファビアン・ゴルジュアール監督の少年時代の体験だ。映画の物語と同様に、生後18ヶ月の里子を両親が迎え入れ、6歳まで一緒に暮らしたという。当時を監督は次のように語る。
里子との出会いと別れは、私たち家族全員に影響を与えました。初めて里親となった私の母がソーシャルワーカーから受けた唯一のアドバイスは、『この子を愛しなさい、でも愛し過ぎないように』という言葉だったそうです。でも、母は特殊な仕事における感情の密接な関わりを測りかねていたようでした。悲しみと向き合う人なら誰でもそうであるように、私の人生は変わりました。まず、里子の不在にどう対処すべきか方法を見出さなければなりません。我が家では里子を受け入れたのは、あれが最初で最後でした。私は映画監督になったら最初にあの経験を映画にすると決めていました。個人的な記憶をフィクションに変換し、普遍的な影響力を持たせて強く訴えるべきだと感じたのです。
本予告は、シモンとの別れに葛藤するアンナ、そして実父エディとの間で揺れるシモンを映し出す。家族の未来は果たして……。
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配給:ロングライド