VR映画「Thank you for sharing your world」がヴェネチア国際映画祭ノミネート

VR映画「Thank you for sharing your world」がヴェネチア国際映画祭ノミネート

ポリゴン・ピクチュアズが出資する合弁会社・講談社VRラボが企画・制作したVR映画「Thank you for sharing your world」が、第79回ヴェネチア国際映画祭のVENICE IMMERSIVE部門にノミネートされた。

 

 

「Thank you for sharing your world」は、盲目の少年の世界をVRで表現するという挑戦的な作品。「目の見えない人は実は想像力豊かに色鮮やかな世界に生きている」というインタビューをもとにオリジナルストーリーを創作し、CGアニメーションとインタラクションで描き出す。ヴェネチア国際映画祭(8月31日~9月10日)の展示ブースで体験可能だ。

 

作道雄監督コメント
10歳で視力を失った主人公は、周囲の音や嗅覚、見えていた頃の記憶を頼りに生活をしています。彼の認識する空間はいわば、自分一人の想像の世界なのだろう。そんな直感が、企画段階の最初にありました。その上で、その世界をどうやってVR的体験として立ち上げていくか。想像の世界には、何が起きるか予測できない怖さもあるし、現実と乖離が生まれることもあるでしょう(そういったところも演出に盛り込みました)。様々なアプローチを試みながら制作を進めていくうちに、感じたことがありました。それは、想像の世界の住人が主人公ひとりだけだとしても、誰かと一緒に生きることで感じる喜びは、彼の世界を十分に彩ってくれるのではないか、ということ。タイトルに込めたのも、そういった思いです。次第に色づいていく主人公の世界を、多くの方にshare(シェア)出来れば嬉しいです。

石丸健二プロデューサーコメント
目の不自由な方々がどのように世界を「見ているのか」。お話を伺うと、盲目の世界は自分が思っていたものと大きく違っていました。個人差はありますが、彩りがあり、360度で世界を知覚し、足の裏で地面の傾きを感じる。とても興味深く、それでいて決して覗き見ることができない世界。これはVRというメディアで実現すべき題材だと、確信しました。本作の盲目の世界は一つの解釈ではありますが、このVR体験を通じて、何らかの発見や視野を広げるきっかけになればいいなと考えています。

 

  

 

Story
小学生の頃に病気で視力を失ったタカシは、目の前の世界を想像し、映像として再現することで、日常をほぼ不自由なく過ごしている。だが気持ちは塞ぎがちで、世の中への興味も日々の楽しみも失っていた。
ある日、タカシは軽度の自閉症である幼なじみのシンジに誘われ、ふたりきりで蒸気機関車のセレモニーを見に出かける。途中で喧嘩してはぐれるも、周囲の人々のサポートによりセレモニーで再会したふたりは、互いを思う気持ちを知って仲直りする。そんなとき、目の前を蒸気機関車が迫力いっぱいに通過。タカシの想像力は刺激され、シンジの声を頼りに、周囲の世界を次々と思い描いていく。それはどこまでも広がり、世界は自分の気持ち次第で変えられるとタカシは知るのだった。

 

「Thank you for sharing your world」

キャスト(英語/日本語):ZACH AGUILAR/中川翼、NICOLA FRICANO/岡山天音
監督・脚本:作道雄
アニメーション監督:半崎信朗
プロデューサー:石丸健二
CGディレクター:Gee Yeung
音響監督:太田昌孝
音楽 : haruka nakamura
企画・制作:講談社VRラボ
製作:講談社
2022年/約33分/2023年中旬頃オンラインで配信開始予定

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