11月2日、今回で29回目を迎える、アジア最古参の日本最大規模の子ども映画祭「29th キネコ国際映画祭」(11月2日~6日)が世田谷の二子玉川を会場に開幕、子ども審査員や国際審査員ほか約300名がオープニングセレモニーに参加した。
iTSCOM STUDIO & HALLで行われたオープニングセレモニーでは、ジェネラル・ディレクターを務める戸田恵子、プログラミング・ディレクターの中山秀征、スペシャルサポーターの横山だいすけ、さらに初参加となるイモトアヤコが登場。本映画祭の名物「ライブシネマ(生吹替え)」を披露し、緊張に包まれながらも終始和やかなムードの中、開幕に華を添えた。
登壇者コメント(敬称略)
◆戸田恵子
たくさんの国、たくさんの映画、どこの世界の子どもにも起こっていることを題材にしているキネコの映画は、子どもだけではなく大人たちも楽しめる映画です。この生吹替のライブシネマを行っている映画祭は日本だけ。海外からのゲストも生吹替にいつも驚いています。今日もたくさんの人たちが集中して見てくれるというのは快感ですね。
◆中山秀征
レッドカーペットは、年に一度だけの機会。俳優の気分も味わいたいのですが、芝居をする機会があまりないんです(笑)。キネコに参加してから11年。かつて11年前には、子どもをキネコに連れて映画を一緒に楽しみました。いろいろな考え方、捉え方ができるキネコを楽しんでいただけたら嬉しいです。
◆横山だいすけ
毎回緊張しながらライブシネマをやっています。映画祭が無事に開いてよかった。これが子どもたちの始まりにもなるので、たくさんの作品に触れてほしい。僕もレッドカーペットはいつも緊張するんですが、今日はチアリーディングの皆さんたちが迎えてくれて、「だいすけお兄さんだ」という声が聞こえて強い味方が出来たなと嬉しかったです。
◆イモトアヤコ
初めてのレッドカーペット、初めての声優体験でした。レッドカーペット、前を歩いていた秀さんが早くて、ダッシュしそうになりました(笑)。私が作品で声優したのはお母さん役だったのですが、ちゃっきちゃきで憧れます。普段はもっとガミガミしています(笑)。子どもが10か月になり、最近噛んでくるんです。ビッグボーイですでに体重は10キロ超え。気付いたら歩いていました。今日の映画はいつか子どもに見てもらいたいと思います。
現在開催中の29thキネコ国際映画祭は、子どもや親子が楽しめる映画の上映はもちろんのこと、アウトドアイベントや大道芸アーティストによる圧巻のパフォーマンス、様々なお店がテントを張ったキネコマルシェなど、二子玉川の街全体が“映画”によって盛り上がるイベントとなっている。
11月6日が最終日となっているので、この週末はぜひ親子ともども本映画祭に参加して、「芸術の秋」を満喫してみてはいかがだろうか?
1992年に渋谷でスタートした子ども国際映画祭。国内で唯一、ヨーロッパ子ども映画団体(ECFA)や子ども・青少年向けのオーディオ・ビジュアルのプロフェッショナルが集まる団体(CIFEJ)に加盟し、子どもたちが映画を通じて世界の芸術や文化に触れ、映画から夢や希望を育むこと、子どもたちの人生の指針のきっかけとなる映画の上映に取り組んでいる。
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