“ワイン真空地帯”であるジンバブエ出身のソムリエたちがブラインドテイスティング大会で世界一を目指す姿を追ったドキュメンタリー「チーム・ジンバブエのソムリエたち」が、12月16日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほかで公開。ワインのプロや著名人のメッセージ、および場面写真が到着した。
ワインの生産と消費はほとんどゼロで、2008年より政治的混乱とハイパーインフレに見舞われたジンバブエ。そこから南アフリカに逃れ、努力と才能で有名レストランのソムリエとなった4人の若者が、〈世界ブラインド・テイスティング選手権2017〉に初参戦する姿を追った“ワイン版「クール・ランニング」”というべき本作は、トライベッカ映画祭で観客賞に輝いた。
メッセージは以下(順不同・敬称略)。
壮絶な人生を歩んできた4人の難民が、ワインに導かれ集結。
故郷を想う彼らの言葉に心動かされ、気がつけば自分も、“チーム・ジンバブエ”の一員に。
新たな障害を乗り越え、ジャイアントキリングを狙う。
──髭男爵ひぐち君/芸人・ソムリエドヌール・名誉ソムリエ
全く未知の世界に挑む発想の豊かさ、個別のエゴが邪魔しない見事なチームワーク、そして失敗してもめげずにやり続けるガッツ、これは人生の教訓に満ちた最高に気分のいい話です。
──ピーター・バラカン/ブロードキャスター
アフリカの大地に根ざすエネルギーに支えられた男たちはたくましい。
これは、ワイン愛好家向けの映画ではない。ワインを飲まない人の心も揺さぶる人間賛歌だ!
──山本昭彦/ワインジャーナリスト
なんて、エキサイティング!難民として祖国を出た四人の青年はワインに出会って人生が変わったけれど、保守的なワインの世界もまた、彼らという新しい風によって変わりはじめていくのだと感じました。
──近藤史恵/小説家〈ビストロ・パ・マル〉シリーズ
僕のたましいを測るのは、誰かの物差しではなく、僕自身である。故郷からの移住を余儀なくしつつ、運命を自ら切り開いたチーム・ジンバブエの主人公たちがまぶしく見えた。
──吉國元/ジンバブエ生まれ・美術家
今最高にホットなワイン産地南アフリカで、難民からトップソムリエに昇りつめた4人。それぞれのテイスティングにはそれぞれの人生が刻印されている。コメントの一言一言に人間のストーリーと世界の歴史がある!
──鴻巣友季子/翻訳家
チーム・ジンバブエのチャレンジ精神と好奇心と情熱に自分の人生が重なり涙腺が崩壊しました。体当たりで挑戦したからこそ見える世界が、きっとあるはず。4人の活躍をもっともっと観ていたい!
──佐藤圭史/Cage Wine ワイン 醸造家
新たなことへのチャレンジは、未来を変えるチャンスである。改めて教えられました。
ジンバブエの未来に栄光あれ!
現在、ジンバブエのソムリエ協会は国際ソムリエ協会のオブザーバーメンバーです。
──田崎真也/元国際ソムリエ協会会長
どうなるかとハラハラしながらもウキウキが倍速。応援する気持ちがどんどん湧いてきて、最終的には自分自身が鼓舞された。やりたいことは、やるしかない!と。
──東ちづる/俳優・一般社団法人Get in touch 代表
ワインが人生を変えた!と彼らが豪語するように、かなり影響力の強い液体である
喜怒哀楽をくすぐるオシャレな生き物という事を“チーム・ジンバブエ”が熱く教えてくれたわ。
──萬田久子/女優
場面写真は、ジンバブエ国旗のロゴが入ったチームのスタジャンを誇らしげに羽織る4人、フライト前の空港での様子、フランス人コーチのドゥニ・ガレを交えたブルゴーニュでの姿、テイスティングの訓練を捉えている。
Story
“ワイン真空地帯”のジンバブエ共和国から、4人のソムリエが〈世界ブラインドワインテイスティング選手権〉に初参戦する珍事が起きた。
南アフリカに逃れた難民でもあるジョゼフ、ティナシェ、パードン、マールヴィンの“チーム・ジンバブエ”は、クラウドファンディングで支援を受け、先進国の白人が多数を占めるスノッブな世界に乗り込む。迎え撃つのは23カ国から集まった“神の舌を持つ”一流ソムリエたちだ。
ところが会場があるワインの聖地、フランスのブルゴーニュに辿り着くと、限られた経費で雇ったコーチは久しぶりの晴れ舞台で大暴走。浮き足立つチームの波乱に満ちたワインバトルの結末やいかに?
「チーム・ジンバブエのソムリエたち」
監督:ワーウィック・ロス、ロバート・コー
2021年/オーストラリア映画/英語・ショナ語・仏語/ビスタ/5.1ch/96分/原題:Blind Ambition/日本語字幕:横井和子
後援:ジンバブエ共和国大使館 提供:ニューセレクト 配給:アルバトロス・フィルム
© 2020 Third Man Films Pty Ltd
公式HP:team-sommelier.com