監督・城定秀夫 × 脚本・いまおかしんじ × 主演・小出恵介により、時代遅れのミニシアターを舞台に描いた群像悲喜劇「銀平町シネマブルース」が、2月10日(金)より新宿武蔵野館ほかで全国順次公開。予告編と全国ミニシアター12館の応援コメントが到着した。
時代遅れの名画座〈銀平スカラ座〉を舞台に、“グランドホテル方式”ならぬ“グランドミニシアター方式”で、くすぶる映画⻘年と愛すべき映画バカたちが奔走し、否応なしに続く日々を生きていく姿を描く本作。
主人公の映画⻘年を小出恵介、銀平スカラ座の支配人を吹越満、同館に通うホームレスを宇野祥平、主人公のバイト仲間を藤原さくらと日高七海、銀平町で暗躍する謎の女性を浅田美代子、老練な映写技師を2022年5月に急逝した渡辺裕之が演じ、片岡礼子や藤田朋子も出演する。
さらに「愛なのに」の中島歩・さとうほなみ、「アルプススタンドのはしの方」の小野莉奈・平井亜門をはじめ、城定作品ゆかりの俳優も登場。そして、出演もしている世界的ジャズミュージシャン・黑田卓也による哀愁のトランペットが余韻を深めている。
コメントは以下。
毎日の様に来て下さる常連の方、ふらっと寄って下さる方、タイムテーブルに合わせて細かく日程を組んでハシゴして下さる方、監督や役者を目指しながら「いつかこの劇場で自分の作品を…」と想いながら通って下さる方…ミニシアターって、本当に色んなお客様が来て下さる場所だと思うんです。そんな正に“銀平スカラ座”のような劇場でありたいと想いながら、本日も劇場でお待ちしております。
──新宿武蔵野館 番組編成担当 西島新さん
日常の中、街の中にあり、全ての人をバラバラのまま包み込む映画館。同じ体験を味わう人同士の映画愛が、一つの空間を確かに作る時間。本当に素敵な、無くしてはならない場所です。鑑賞後は映画館の者としてぐるぐると、映画館のこれからについて考えてしまいました。
──シネマ・チュプキ・タバタ 柴田笙さん
こんなにリアルな映画館映画、観たことない!映画に登場するほとんどの映画館は焼けるか潰れるかなのでどちらにもならないだけでもありがたいのに、映画愛、人間愛に満ちた傑作が自分の劇場で撮られたというこの上ない喜び。個人的には、劇中映画のクオリティの高さもツボです。
──川越スカラ座 番組編成・イベント・SNS担当 飯島千鶴さん
「こんなんでやっていけるんですか?」とスタッフに冷笑されても、借金返せなくても、すぐにでもやめたいと思ってても、映画館を続けていく支配人。続けることは大変だ。だけど、続けていけば、“映画館”が誰かの特別な場所になっていく。だから余計やめるにやめられなくなるのだ。映画に絆されてしまったズブズブな愛すべき映画狂たちのブルースをぜひとも思い入れのある映画館でご覧いただきたい!
──シネマテークたかさき 支配人 小林栄子さん
近藤や梶原支配人、足立さん&大崎さん、ホームレスの佐藤さんや常連さん、地元ファンたちが、大きさや距離は違えど銀平スカラ座を中心に回っている太陽系のような映画です。それぞれが引力を持ち、でも誰もが愛しい我が町の映画館のことを考えている。私たちはどうなのだろう。受付でお客様に聞いてみたくなりました。
──新潟・市民映画館シネ・ウインド 支配人 井上経久さん
高校生の時、「行ってきます」と家を出て向かうは映画館。映画を観るわけでもなくロビーに出入りする一癖も二癖もある大人たちと一日中過ごしたリアル「銀平町シネマブルース」の日々。映画館が好きになればもっと映画が好きになる。
──松本CINEMAセレクト 代表 宮嵜善文さん
そう!「映画がないと死んでしまう!」という人種は本当にいるのだ。本作に登場するすべての人を知っているし、きっとここには私もいるのだろう。「この映画で入らないなんて世も末だね!」なーんてならぬよう、愛すべき街のみんなと本作を心ゆくまで堪能したい。映画が、そして映画館という場所があって本当に良かった。
──上田映劇 番組編成 原悟さん
映画を観ながら、「当館も個性ゆたかな常連客の皆さんに支えられているなぁ。幸せだなぁ。」と今ある現実を改めて、再確認させてくれる素晴らしい映画だと思いました。キャストも演出もすべてが哀愁溢れてますね。。。しみじみしました。ちなみに、梶原支配人(吹越さんが演じる)のような支配人は、確かに20年以上前はいたように思います。とても危なっかしい(笑)、だけど、自由さや寛大さ、見習いたいと思います。
──長野相生座・ロキシー 支配人 田上真里さん
こんな映画が観たかった、こんな映画館の話が観たかった、こんなミニシアターの話が観たかった。城定さんがみんな叶えてくれた。いまおかさんの脚本素晴らしかった。僕の心の親友・宇野くんのお芝居とっても素晴らしかった。最高最強のミニシアター讃歌です。
──シネマスコーレ 坪井篤史さん
大切なこと思い出した。クスッと笑った。気持ちが前向きになった。それって、良い映画ってことだ。僕だって、映画と映画館に救われたんだ。こんな、みんなの映画館でありたい。
──サロンシネマ 支配人 蔵本健太郎さん
自分たちの物語を観ているようで、こそばゆくもあり、愉快でもあり、心にグサグサ突き刺さった。これからどんな時代に変わっても、映画館という最後の砦は存在し続けてほしい。この映画がたくさんの人の心にも刺さってほしい。いや、絶対に刺さるはず。
──シネマ尾道 支配人 河本清順さん
映画の中のスカラ座のように、全国各地の名画座・ミニシアターがいつまでも在り続けますように。コロナの時に真っ先に連絡をくださった日高七海さん、劇場の支援のためにと、ごめんさんとの共作で作成いただいたイラストは日高七海さんが当館のカウンターに佇んでいるものでした。その節はありがとうございました。まさかの実写化に驚いています(笑)
──宮崎キネマ館 支配人 喜田惇郎さん
なお、ロケ地となった川越スカラ座とのコラボTシャツも完成。1月14日(土)新文芸坐での〈城定秀夫シネ祭り〉で先行販売され、公開中は一部劇場で販売される(サイズはM・Lで展開/2500円)。
Story
⻘春を過ごした銀平町に帰ってきた一文無しの男・近藤は、ひょんなことから映画好きのホームレスの佐藤と、商店街の一角にある映画館〈銀平スカラ座〉の支配人・梶原と出会い、バイトを始める。スタッフ、老練な映写技師、売れない役者やミュージシャンならびに映画に夢中な中学生といった常連客との出会いを経て、近藤は映画を作っていた頃の自分と向き合い始めるが……。
「銀平町シネマブルース」
出演:小出恵介、吹越満、宇野祥平、藤原さくら、日高七海、中島歩、黑田卓也、木口健太、小野莉奈、平井亜門、守屋文雄、関町知弘(ライス)、小鷹狩八、谷田ラナ、さとうほなみ、加治将樹、片岡礼子、藤田朋子、浅田美代子、渡辺裕之
監督:城定秀夫 脚本:いまおかしんじ
エグゼクティブ・プロデューサー:谷川寛人 プロデューサー:久保和明、秋山智則
共同プロデューサー:飯田雅裕 企画:直井卓俊 音楽:黑田卓也
撮影:渡邊雅紀 照明:小川大介 録音:松嶋匡 サウンドデザイン:山本タカアキ 美術:羽賀香織
ヘアメイクディレクション:須田理恵
スタイリスト:天野泰葉、切金実紀 助監督:伊藤一平 制作担当:酒井識人 キャスティング:伊藤尚哉
ラインプロデューサー:浅木大 スチール:柴崎まどか 編集:城定秀夫
製作:「銀平町シネマブルース」製作委員会(リズメディア・レオーネ、クロックワークス、SPOTTED PRODUCTIONS、オフィス事務所)
配給・宣伝:SPOTTED PRODUCTIONS
カラー/アメリカンビスタ/5.1ch/99分
©2022「銀平町シネマブルース」製作委員会
https://twitter.com/ginpeicinema