離合集散を繰り返しながら今日まで活動する孤高の世界的ビッグバンド〈渋さ知らズ〉。各者の証言とセッションからその実像と原点に迫るドキュメンタリー「NEVER MIND DA 渋さ知らズ 番外地篇」が、4月1日(土)より新宿K’s cinemaほかで全国順次公開される。予告編が到着し、クラウドファンディングが開始された。
予告編は、バンドの元メンバーであり本作ナビゲーターを務める佐々木彩子が、バンドの中心人物である不破大輔と対話するシーンから開始。〈渋さ知らズ〉について不破は、「何だって言われれば“場”だとしか言えない」と語る。
そして、2019年に京都大学西部講堂で行われた〈渋さ知らズオーケストラ〜天幕講堂渋さ西部大祭〉での激しいライブの模様に続き、かつて在籍したミュージシャンたち、黎明期から関わりの深い画家のスズキコージ、長年のファンを公言するジャーナリストの金平茂紀らの証言が映し出される。
さらに、映画のためだけに行われた佐々木彩子とミュージシャンたちのセッションも紹介。加藤崇之(ギター)、のなか悟空(ドラム)、林栄一(サックス)、山本精一(ギター)、渋谷毅(ピアノ)らが演奏する。
最後に「本当に世界を変えたいと俺は本気で思う」と不破が言い放ち、バンドの代表曲〈本多工務店のテーマ〉が流れる。
〈渋さ知らズ〉とは何かと問うことは、集団とは、個とは、自由とは、愛とは何かを問うことと同義となる。夢こそまこと、消えては現れ、何度でも生まれる〈渋さ知らズ〉≒不破大輔の音楽と生き方を見届けたい。
クラウドファンディング実施中
京都でラーメン店を営む佐藤訪米監督が、コロナ渦で店を閉めざるを得なかった期間に完全自主制作した本作。90年代に監督作はあるものの、以降は飲食店に身を捧げてきた佐藤が、“渋さ知らズ”という巨大なテーマに向き合い、一から作り上げるのは並大抵ではない。そして完成させた佐藤は、今日も自身の生活と客のためにラーメンを作っている。そんな映画の公開を支援すべくクラウドファンディングがスタートした(締切は3/27)。
「NEVER MIND DA 渋さ知らズ 番外地篇」
監督:佐藤訪米 出演:不破大輔、佐々木彩子、渋谷毅、林栄一、加藤崇之、大友良英、山本精一、のなか悟空、スズキコージ、片山広明、金平茂紀、渡部真一、戌井昭人、山下敦弘、高岡大祐、フェダイン、渋さ知らズオーケストラ
企画・製作:MIMIOXNOODLES PRODUCTIONS
制作協力:スタンス・カンパニー、エス・アイ・ジー
配給宣伝:ブライトホース・フィルム
2022年/日本/ドキュメンタリー/129分/カラー/ステレオ/1.78:1/DCP
©MIMIOXNOODLES PRODUCTIONS
公式URL:shibusa-bangaichi.brighthorse-film.com