「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」のショーン・ベイカーが、落ちぶれた元ポルノスターの再起を夢見る日々を描き、第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された「レッド・ロケット」が、4月21日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷 、シネマート新宿ほかで全国順次公開。主人公マイキーがなんとか職を得ようと悪戦苦闘するコミカルなシーンの映像が解禁された。
ディスカウントショップや飲食店に片っ端から応募するマイキー。だが17年間ロサンゼルスでポルノビデオに出演していた彼には、一般的な“職歴”がない。訝しがる採用担当者をマシンガントークで言いくるめようとするも、雲行きが怪しくなり、ついに「オトナの映画に出てる」と白状。さらに自分の名前をネット検索させ、「2000本出演、受賞6回、ノミネート13回だ」と今度は自慢が止まらない。男性スタッフにはややウケるも、「あなたがいるとお客様が…」「上層部が…」「うちにはもったいない…」と濁されて面接は全滅。帰宅すると妻に呆れ顔で「生活保護を受けてよ」と一蹴される。
ショーン・ベイカー監督は「マイキーは子供っぽい男で、自分の心を守るためにいろんなことを直視せずにいる。自分のネガティブな状況に向き合えないから、そうするしかない。すべてのことは他人のせいなんだ。そこにはたくさんの“アメリカ的”なものが見えるはず」と語っている。
自信過剰でナルシストのマイキーがこのまま大人しくしているはずがない。家賃を稼ぎ、自分を煙たがる妻や義母を見返すべく、次に一体何をしでかすのか? 続きは本編で確認されたい。
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配給:トランスフォーマー