「高校生番長 ズベ公正統派」のストーリー

高校生番長相馬吾郎は目前に迫った模擬試験を潰すため、配下の不良グループによって集められた高校生五十人を前に集団試験ボイコットを呼びかけた。しかし、いざ行動に移ろうとするとガリ勉連中はみなコソコソ受験書片手に逃げだしてしまった。これを知ったズべ公番長内海はる恵は、相馬の無残な敗北に復讐するため、アンチ・バージン・サークルを結成し、受験勉強で押しまくる圧力に、女子高校生のモラル転換戦術で対抗し始めた。大学合格率向上を唯一の生きがいとする校長ははる恵の意図も知らず「A・V・C」を文化サークルとして承認し、賛助金まで与えた。一方成績順位に孤独な戦いを続ける優等生たちがいた。はる恵はその最右翼香川雄一を引ずり落そうと、万年二位の大西信也に加担し始めた。信也に想いを寄せる川辺則子の力もあってこの作戦は見事に成功した。これに気をよくしたAVCの活動はいっそうエスカレートし、美術室で大乱痴気パーティーを開いたりした。一方、二位転落にくやしさをむきだしにした雄一はやけになり、相馬不良グループに加入して堕落の道を歩み始めた。雄一の変転に先を越された信也は、再び劣等感に沈み、雄一の後を迫った。しかし信也が非行に走ると同時に再び雄一は優等生に帰り咲き勉強に励み始めた。この裏切りに怒った吾郎は雄一を真夜中の決闘に誘いこんだ。