ラス・メイヤーのファンなら、彼の秘蔵っ子たちが出ているので観てもいいと思います。
でも、メイヤー監督に興味がないなら、粗しか目立たないかもしれません。
まず、撮影がフィルムではなく、ビデオのように感じます。
そのため、低予算感が強いです。
また、字幕をみうらじゅん氏が担当していますが、氏の主観が入ってラス・メイヤーの過去作品の字幕と、
印象がかなり違います。
そもそも、タイトルが主人公の名前なのに、タイトル名が一度も出てこない。
映画の字幕としては、不自然なので、メイヤー作品を観ていても違和感を覚えます。
みうら氏の担当は、コメントだけの方が、映画にとっても、みうら氏にとってもよかった気がします。
主人公は、メイヤー作品に出ていた、常連女優。
よって、若くはないです。
セクシー的なシーンは、知らない若い女優さん担当と言った感じですが、「セクシーだった」女優が主役です。
ラス・メイヤーのおバカ映画なら、笑えたかもしれませんが、低予算感が強いので、自主映画のできそこないの
ように感じてしまう面もあります。
低予算感をなんとかしないと、笑いを狙ったシーンも、ただの手抜きに見えてしまうかもしれないので、今後、同じような
キャスティングで撮るなら、課題として残ると思いました。
メイヤー作品を観てきているので、つい付き合いましたが、よほどのメイヤーファンでない限り、勧めにくい作品です。
個人的には、あの女優たちがまだ頑張っているんだ、と思えたので、避けられない作品でした。