話自体は他のかたも書いている通り、くだらない話ですが、原作は大恐慌直前に出版、この映画自体は30年代後半と、アメリカが旧世界から精神的に独立しつつあるころの話で、まぁ、粗筋たるところの「ヨーロッパの貴族にあこがれる妻についに愛想を尽かし、自分の新たな夢を実現するためにあらたなるフロンティアを探して出て行く」というところにその辺のメタファーを読み取ってやってもいいんじゃないかと思います。
それにしてもパリの風景が今と全然変わらないのはすごいですね。また、夫が米国と欧州を比べるところで「カナダとの平和な国境」と、当時の緊張高まる西欧の様子を皮肉るところはこの70年の歴史を感じさせます。