全体に漂う低予算ならではのアングラ感が、逆に作品のリアリティに寄与する結果となり、妙な迫力を感じました。
リポーター役の筒江綾子さんの迫真の演技や、ナレーションのうすいたかやすさんのゾッとする声は、本当に素晴らしいの一言です。
モキュメンタリー作品は色々ありますが、変な大作志向に走らず、最初から最後まで一貫して淡々とフェイクに徹せているこの作品は、隠れた名作ではないでしょうか。
ちなみに、怖さを期待すると肩透かしを喰らいますので、その点は注意が必要です。
みんなでワイワイキャーキャーしながら見る作品ではなく、よく出来たモキュメンタリーとしてじっくり鑑賞する作品だと思います。