ストーリーは単純です。主人公の女性(超美人。同性から見てもウットリ)と彼女の夫がイタリアで直面する苦難など、ちょっと稚拙な構成だなと思うところはあります。全編を通して細かいところは突っ込みどころ満載です。
インド映画らしく踊りと歌が唐突に入るので、前半はシリアスな映画らしい感じはしません。ちょっとだれます。
しかし、物語が中盤になると、監督や脚本家が描きたかったであろう主題が波のように迫ってきて引き込まれました。シンプルな話で結末もある程度想像できますが、それでもジーンと感動しました。
子供っぽい自分本位な主人公が少しずつ成長し「愛とはなにか」を理解してゆくさま、また夫の懐の大きさが胸を打ちます。
インド映画はちょっと・・と思っている方(実は私も苦手でした)にもぜひこれは見ていただきたいです。
特に、二人の相手の間で揺れ動いている人などは、決断する後押しをしてくれる映画ではと思います。