エリック・ロメールの「悲劇と格言劇」シリーズの3作目。
前作「美しき結婚」の主人公の従姉妹役で出ていた金髪美女が今回も主人公ポーリーヌの従姉妹マリオン役ででている。
主人公はポーリーヌだけど、だいぶ年上のお姉さんであるマリオンが、ふたりの男性の間でグダグダやりとりする様子が物語の大半を占めてる。
経験も豊富で恋の上級者?のはずなのに、悪い男アンリにだまされるマリオン。
旧友で優しいピエールからの求愛に目もくれず・・
エリック・ロメール作品で多数描かれている「追いかけられると逃げたくなる心理」がここでも炸裂・・!
ピエールは一番まともなキャラなのに、マリオンからもひどい言われようで、あまりにも気の毒、理不尽・・
そんな一部始終をみていないようでみているポーリーヌ。
しまいにはピエールを評価していたポーリーヌまでピエールをディスりまくり・・
優しいひとって、ディスられても受け止めてくれるので、どこまでも責められ、苦い汁を吸うことになるんだな・・って改めて感じました。
誰もが納得するとかいうストーリーでもないし、しょうもない男女のゴタゴタなんだけど、この脚本にはやはり魅力があります。
夏の明るい日射し、海辺の風景など、美しいです。