商品紹介
【解説】
●2006年ベルリン映画祭公式出品作品。世界3大映画祭最高賞を制覇した第78回アカデミー賞名誉賞受賞監督、巨匠ロバート・アルトマンが贈るシニカルでハートウォーミングなアンサンブルドラマ。豪華なライブショウの人間味あふれる舞台裏、そしてその先に待つ第2の人生の舞台裏を見事に描く。無類の才能が描き出す一夜限りの人生最高のラストステージ!!
●メリル・ストリープ、 ウディ・ハレルソン、トミー・リー・ジョーンズ、ケヴィン・クライン、リンジー・ローハンほかハリウッド最高のキャスト&スタッフがロバート・アルトマン最後の作品に集結!ステージはオールスターキャストによる全て吹替えなしの熱唱ライブ!!
●4300万人が聴く米人気ラジオ番組「プレイリー・ホーム・コンパニオン」をモチーフに、番組の名物司会者ギャリソン・キーラー本人が手がけた脚本を映画化。
【CAST】
メリル・ストリープ/ウディ・ハレルソン/トミー・リー・ジョーンズ/ギャリソン・キーラー/ケヴィン・クライン/リンジー・ローハン/ヴァージニア・マドセン/ジョン・C・ライリー/マヤ・ルドルフ/リリー・トムリン
【STAFF】
監督:ロバート・アルトマン/脚本:ギャリソン・キーラー/原案:ギャリソン・キーラー&ケン・ラズブニク
【本編ディスク】
カラー/16:9シネスコサイズ/スクィーズ/片面2層/本編:105分/2006年度/ピクチャーレーベル
【音声】
15.1chドルビーデジタルサラウンド(オリジナル英語)
25.1chドルビーデジタルサラウンド(日本語吹替)
32.0chドルビーデジタルステレオ(オーディオコメンタリー・英語)
字幕:1日本語字幕 2日本語吹替用字幕 3オーディオコメンタリー用字幕
【映像特典】■オリジナル劇場予告 ■デジタル・パンフレット(静止画・スタッフ・キャスト紹介)
【音声特典】:オーディオコメンタリー(ロバート・アルトマン監督/ケヴィン・クライン)
【特典ディスク】
片面1層/ピクチャーレーベル
■”Come Play With US”(原題)
≪スタッフ・キャストのコメントや撮影現場の風景からなるドキュメント≫
■オンステージ at フィッツジェラルド劇場
≪ミュージカル・パフォーマンス&ギャリソン・キーラーによる架空のCMノーカットバージョン映像集≫
【STORY】
ミネソタ州セントポールの雨の土曜日、ダイナーで夕食を終えた男ガイ・ノワール(ケヴィン・クライン)が仕事場のフィッツジェラルド劇場へと向かっていた。彼は、公開録音されるラジオショウ「プレイリー・ホーム・コンパニオン」の保安係だが、テキサスの大企業がその町のラジオ局WLTを買収したため、今夜の放送が最後の仕事になるはずだった。楽屋ではその夜のゲストミュージシャンたちがリラックスムードで出番を待ち、別の楽屋では司会者のギャリソン・キーラー(本人)が本番の準備を進めている。ギャリソンがやっと重い腰を上げてステージへ向かうとき、いよいよ最後のショウの幕が上がろうとしていた。そして、彼らの新しい人生の幕も開けようとしていた・・・・・。
Amazonより
巨匠ロバート・アルトマン監督の遺作。まるで予感されたように「最後」がキーワードになる作品となった。ミネソタ州セントポールのフィッツジェラルド劇場で、30年もの間、ラジオの公開生番組として続いてきた音楽バラエティショー。番組が打ち切りになりことが決まり、「最後」のショーとなる一夜が描かれていく。
メリル・ストリープ、リンジー・ローハンらキャストが軽妙かつ巧みなボーカルを披露。舞台がアメリカ中西部なのでカントリーの曲が中心だが、歌詞がユニークなので、なじみのない人にも十分楽しめる。アルトマンらしいのは、舞台裏での複雑な人間関係。これを歌の合間に織り込んでいく手法は、さすが老練の域である。
さまざまな笑いにあふれつつも、全編に静かに漂うのは「死」の香り。死神のような女性の存在に、消えていく劇場中継へのノスタルジーが重なるが、ラストは、その「死」さえも幸福感で包んでしまう。アルトマン自身は、まだ映画を撮り続けるつもりだったろうが、偶然にしても、美しい遺書のようになった本作の結末は、胸に迫るものがある。巨匠というのは、人生自体も演出してしまうのか。(斉藤博昭)