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醜聞(スキャンダル) [DVD]

3.8 5つ星のうち3.8 24個の評価

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<あの頃映画> 醜聞(スキャンダル) [DVD]
¥2,713
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残り2点(入荷予定あり)
フォーマット ブラック&ホワイト, ドルビー
コントリビュータ 三船敏郎, 志村喬, 菊島隆三, 千石規子, 黒澤明, 桂木洋子, 山口淑子
言語 日本語
稼働時間 1 時間 45 分

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商品の説明

商品紹介

黒澤明監督松竹第1回作品を修復デジタルマスター版でDVD化。

【初回限定特典】
●写真集
●豪華ブックケース

【収録内容】
本編105分

Amazonより

新進画家の青江(三船敏郎)は、温泉で偶然知り合った美貌の声楽家・美也子とのスナップ写真をネタに、事実無根のスキャンダルを雑誌によってでっちあげられる。憤る青江に、酔いどれ弁護士の蛭田(志村喬)が弁護を申し出るが…。
昔も今も変わりないマスコミの愚劣なスキャンダル合戦と、言論の自由を謙虚に受け止めずに誤った認識だけで突っ走る社会そのものを徹底批判した巨匠・黒澤明監督若き日の秀作。ここでのマスコミは完全に社会に巣くうダニのような存在だが、それが決して誇張でないことは現在の世の中を見渡すだけで一目瞭然だ。やがてドラマは世俗にまみれた蛭田の人間的再生にも焦点が合わされていくあたりが、ヒューマニズムの尊さを訴え続けた黒澤映画らしい。また、蛭田の娘で結核を患う少女に扮した桂木洋子の無垢ではかない可憐さに、作り手は間違いなく汚れなきものへの惜しみなくも哀切極まる想いを込めている。風俗映画仕立てだが、いつ観ても古びない真の必見作。(的田也寸志)

登録情報

  • アスペクト比 ‏ : ‎ 1.33:1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 梱包サイズ ‏ : ‎ 19.8 x 14 x 2.6 cm; 340.2 g
  • EAN ‏ : ‎ 4988105026025
  • 監督 ‏ : ‎ 黒澤明
  • メディア形式 ‏ : ‎ ブラック&ホワイト, ドルビー
  • 時間 ‏ : ‎ 1 時間 45 分
  • 発売日 ‏ : ‎ 2002/12/21
  • 出演 ‏ : ‎ 三船敏郎, 山口淑子, 桂木洋子, 千石規子, 志村喬
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語 (Mono)
  • 販売元 ‏ : ‎ 松竹
  • ASIN ‏ : ‎ B00006RD6D
  • ディスク枚数 ‏ : ‎ 1
  • カスタマーレビュー:
    3.8 5つ星のうち3.8 24個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中3.8つ
5つのうち3.8つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2020年12月26日に日本でレビュー済み
黒澤の作品でもいくつか見損ねている作品がある。本作もその一つだ。タイの夕方にゆっくり
鑑賞した。
 
 本作の主役は三船だと思っていたが、それは間違っている。志村が主人公だ。そう思った段階
で「生きる」との比較も容易になった。

 実際に「生きる」と本作は重なる部分が多い。弱い人間であった主人公が、勇気を奮って
社会に立ち向かうという本筋はほぼ同じである。敢えて言うなら「生きる」の主人公は悪人ではないが本作の主人公は「弱く悪い」人間であることが出発点になっている。そこに違いはある。

 主人公の「悪」とは、病気の娘の為にお金を稼がなくてはならないという、「受け身」の悪と
言える。お金を稼ぐために競輪等のギャンブルに嵌まり、買収されてしまう姿は痛々しさを
超えて、滑稽である。

 そんな主人公を三船と山口は理解しながらも愚直に信じることを止めない。原告としての
自分達の弁護士が、被告に買収されていることを感じながらも、弁護士の病身の娘の
クリスマスに駆け付ける場面は感動的である。この映画では三船、山口、病身の娘は
非現実的に「善」である。かような人々は到底有り得ないという気もするが、クリスマスという
設定の中で観ている僕らとして納得させられてしまう。

そこからは「生きる」と同じだ。飲み屋でふいに湧き上がる合唱があり、主人公は合唱に浄化
され、生まれ変わり、戦う勇気を獲得していくことになる。

 三船の絵のモデル役の千石のスパイスが効いている。お産をしたという話もあるから人妻
なのだろうが、なにくれとなく三船を支えている。三船のヌードのモデルだったらしいが、
この二人が男女関係にあるようには描かれていない。その清涼感が本作にコクを
齎している。

一方、三船と山口の間はどうか。本作の中ではまだ二人の間にはなにも起こって
いない。但し、雲取山の絵に対する二人の拘りを見ていると、この後に、二人の恋愛が
始まるのではないか。そんな伏線が最後の余韻も齎している。

ちょっと話は出来過ぎているが、傑作であると思った。50歳代にして黒澤の初見の傑作に
出会うことが出来たことは幸せである。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年8月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
序盤のバイクでバスを追い越すカットはいきなりすごいなと思った。
今でこそ当たり前だと思うが、一つのカットでどんどんオブジェクトを追加する手法が随所にみられた。
障子の隙間から覗いていくカットとか。
弁護士役の志村さんの演技力に裏打ちされた聞き取りにくい声も好きだし、声に出す父とだまる母の対比のシーンも素晴らしかった。

そして「蛍の光」のシーンは圧巻。モブキャラが一つの歌を歌いながら全員主役に変わっていく演出。
最初は「酔っ払いがなんか歌ってるよ」と思っていたのに、「自分も何かを卒業して、来年こそはよくなろう」と全員が合唱するシーン。
みんなで歌うシーンは昔の映画によくあるが、心情の移り変わりによって「合唱になった」シーンは初めて見た。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年4月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
途中までは快調な展開。クリスマスを過ぎて設定先行、キャラクターを粗末に扱った進行になる。それでもメルヘン芝居は十分楽しめた。

オートバイの音が実にいい。なんだか頭にかぶってるけどノーヘルだし、路上走るバイクを前から撮っているシーンが好き。二人乗りは当然横座り。子供達が後を追っかけていくのもちばてつやのまんがみたい。 圧巻はやはり左卜全いきなりの登場で演説の後に志村が歌う酒場のシーン。この蛍の光は、♪命短しよりいいかもしれん。三船すら昌和しているじゃないか。恥ずかしい。

話がおかしくなるのは、志村が弁護士としてまったく話ができなくなってからで、まああざとい演出だ。最後までの展開が無理ながら見えてしまう。志村の娘が亡くなるとは思わなかったが、これも設定先行の処理だとおもう。最後の星の誕生を初めて見た、に至っては唖然。もう少しキャラクターを生かした進行があったのではないか。

黒澤は現代劇でも十分見応えのある画面を作る。青年三船は喜劇も十分できると思う。何人かの方が述べているが、私もその可能性の映画を見たかった。この映画については前半支持派です。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年11月6日に日本でレビュー済み
正直・・・青江と西條がくっつくとこが見たかった〜〜!!!
ごめん、蛭田はどうでもいい・・・。青江と西條の恋愛映画にして欲しかった・・・。途中までキュンキュンしながら見てたのに・・・途中から親父がメインになってきて・・・そのまま親父で終局て( т_т )チクショウ
2017年11月25日に日本でレビュー済み
今の大手既成メディアを象徴しているストーリーです。
60年以上前から痛烈に批判しています。
黒澤監督のテーマは普遍なところに感嘆します。
むかし目黒で撮影してたなあ。何の映画だったんだろうか。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年2月21日に日本でレビュー済み
一般的には黒澤映画では評価は低い方だし、ドナルド・リチーの本でも割かれているページ数は少ない。
黒澤監督自身も、「甘い映画を作ってしまった」と反省の弁を残している。

しかし、個人的にはとても好きな映画だ。
三船敏郎が正義感溢れる、性善説を奉じる若き画家(青江)を演じる。若き日に画家を目指した黒澤監督自身の姿が投影されているように思えてならない。「酔いどれ天使」のヤクザや三十郎等の侍ともまったく違う好漢ぶりが良い。
山口淑子がクラシックの歌手(西条)を演じる。上品で、「君よ知るや南の国」の歌も良い。
蛭田弁護士役の志村喬が絶品。朴訥なイメージのある「素朴な名優」だが、人間的な弱さ、口の巧さ、娘を愛する一人の親としての姿を見事に演じる。志村自身も「もっとも好きな役の一つ」と言っていたそうだが、「七人の侍」や「生きる」に負けない素晴らしい演技だと思う。
そして、この蛭田が娘に見つめられて自らを恥じるシーンは、とてもドストエフスキーの世界を感じる。

作中で好きなのが、蛭田の娘(桂木洋子)を見舞うシーン。質素な和室を飾り付け、三船がオルガンを弾き山口が歌う。そしてその後のバーで皆で「蛍の光」を歌うシーン。甘すぎるシーンかも知れないが、若い頃から何度見ても心が温かくなる。
小沢栄演じる編集長の小悪党ぶりもなかなかのもの。千石規子も良い雰囲気を出している。

黒澤映画の中では「名作」ではないが、登場人物に共感できる人には、こよなく愛しい映画だろうと思う。
14人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2020年10月11日に日本でレビュー済み
三船敏郎を最初に見たのは羅生門、ついで七人の侍で、突如キャハハハってテンションが高くなる演技にギョッとしたのを覚えています。
無精ひげを生やしておらず、むさくるしくない、現代劇の三船は初めて見ました。
肩幅があって胸板が厚く、スーツ姿がよく似合いますね。

李香蘭ではない戦後の山口淑子も初めてかな。もう美貌にぞっこん。(笑)
同じ1950年代の映画で、高峰秀子や音羽信子も劇中で歌う場面があり、上手いと思ったんですが、山口の歌声は全然違う!

そして本作の真の主役は志村喬でしょうね。これぞ役者という感じ。
今の俳優さんもこういう陰影のあるキャラクターを演じたいのではないでしょうか。
ただ、1950年当時の10万円は今の82万円ほどに相当するそうで、もっと羽振りをよくするとか、娘に高額な治療を受けさせる場面を入れた方がよかったのではないかとも。
娘に早々に見透かされ、本人も半ば告白しちゃってるし、青江にも感づかれていながら、法廷の最後の最後まで(クライマックスのために)証言を引っ張ったのはちょっと無理があったように感じますね。

あと、片岡博士も最初から蛭田弁護士が何か隠していると見抜いていて、最後の最後まで自発的な不正の告白を促していたんでしょうね。
あの当時の裁判所は傍聴人も取材記者も入れるだけ入って、カメラのフラッシュはバシバシだし、ヤジは飛ぶし、まるで公開裁判だったんですね。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年10月9日に日本でレビュー済み
ストーリーは黒澤明が大きく影響を受けたというフランク・キャプラのような
現代(製作時)の御伽噺のような理想を描いた脚本です。
醜聞というタイトルから想像されるよりエンターテイメントかもしれません。

まずは若き三船敏郎のバイクに乗る絵描きというのが実にかっこいい。
見た目だけでなく真っ直ぐで強い信念を持ち、芸術家としてもわが道を行く。
対照的に描かれる志村演ずる弁護士のなんと薄汚く惨めで哀れなことか。
このコントラストが痛快なラストまで一気にひっぱるのだ。

しかし今観るとこの国は金銭的には豊かになったが
スキャンダルや情報操作は日常の娯楽の一部となってしまい人権をマスコミが踏みにじる事が
当たり前になってしまった事が悲しいですね。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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