懐かしい顔がいっぱい出てくる。田宮二郎、山村聰、高橋幸治、野際陽子など等々。
若い視聴者には縁遠いだろうが、昭和の時代をよく知る者には、分からないほど古い顔ではない。
あと驚くのは、意外にお色気シーンがところどころに挟まる事。
野際陽子の入浴シーンではけっこう裸体が写っている。代役かもしれないが、本物なら珍しい。
映し方がいかにも昭和っぽいが、ご愛嬌だろう。目のやり場に困るほど、激しいものではないが。
池波正太郎原作なので、骨組みがしっかりしているから、古い映画ではあるが最後まで見せる。
感心するのは、割と大勢の町人などが映される場面でも、きちんと着物姿の町人を映す事だ。
今なら経費節減のために、映し方で誤魔化すところだ。
やはり手を抜かずに作られた映画は見ていて気持ちが良い。
このシリーズはどの作品から見ても楽しめるだろうが、自分は作られた順に見ようと思う。その方が登場人物の経年がよく理解できるからだ。