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ヒッチコック劇場 第一集 (1) (ユニバーサル・セレクション2008年第5弾) 【初回生産限定】 [DVD]

3.6 5つ星のうち3.6 14個の評価

仕様
価格
新品 中古品
DVD 通常版 ¥2,276 ¥1,870
DVD 初回限定生産
¥4,514 ¥990
DVD 初回限定生産
¥989
DVD 通常版
¥1,006
フォーマット ドルビー, ブラック&ホワイト, 字幕付き
コントリビュータ アルフレッド・ヒッチコック
言語 英語
稼働時間 1 時間 16 分

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商品の説明

傑作&名作揃い!日本でも放送され、人気の高いヒッチコックTVシリーズ作品集!

【収録内容】

■生と死の間
生きているのに身動きできず、死体扱いされる男の恐怖!
監督:ヒッチコック 出演:ジョセフ・コットン

■ぺラム氏の事件
自分がもう一人いる。これは幻覚なのか?事実なのか?
監督:ヒッチコック 出演:トム・イーウェル

■酒蔵
妻を殺して第二の人生を目指した夫の悲しい結末とは?
監督:ヒッチコック 原作:ジョン・コリア 出演:ジョン・ウィリアムズ

★★どれが入っているかはお楽しみ!懐かしのユニバーサル映画劇場チラシをランダム封入!★★
2008年4月10日発売の「ユニバーサル・セレクション 1,500円キャンペーン 2008年第4弾」より封入開始!「ユニバーサル・セレクション 1,500円キャンペーン」商品内に、ユニバーサル映画・劇場公開時の完全復刻版チラシ(縮刷版 A6:ハガキサイズ)を各1枚ランダムで封入。
第5弾は70年代特集!この10タイトルがランダムに封入されます!
◆キング・コング◆JAWS/ジョーズ◆JAWS/ジョーズ2◆ザ・カー◆大地震◆大空港◆エアポート'75◆エアポート'77/バミューダからの脱出◆エアポート'80◆ジェット・ローラー・コースター

※映像特典、商品仕様、ジャケット写真などは予告無く変更となる場合がございますのでご了承下さい。

登録情報

  • アスペクト比 ‏ : ‎ 1.33:1
  • 言語 ‏ : ‎ 英語
  • 梱包サイズ ‏ : ‎ 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 83.16 g
  • EAN ‏ : ‎ 4571264903674
  • 監督 ‏ : ‎ アルフレッド・ヒッチコック
  • メディア形式 ‏ : ‎ ドルビー, ブラック&ホワイト, 字幕付き
  • 時間 ‏ : ‎ 1 時間 16 分
  • 発売日 ‏ : ‎ 2008/5/15
  • 字幕: ‏ : ‎ 日本語
  • 販売元 ‏ : ‎ ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
  • ASIN ‏ : ‎ B00140FB0Y
  • ディスク枚数 ‏ : ‎ 1
  • カスタマーレビュー:
    3.6 5つ星のうち3.6 14個の評価

カスタマーレビュー

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サスペンスの神様はTVでも凄かった
4 星
サスペンスの神様はTVでも凄かった
「ヒッチコック劇場」Alfred Hitchcock Presentsの邦盤DVDには3種類のものがあります。1. 2003年に出た6話収録のもの(各150分、4巻、単色のパッケージ)2. 2007年に出た3話収録のもの(各75分、8巻、写真パケに収録タイトル名表記)3. 2013年に出た6話収録のもの((各150分、4巻、写真パケにタイトル名表記なし、商品に「バリューパック」と付いています)   2. は何度か再発されています。このレビューはASIN: B00140FB0Y, EAN:4571264903674 のものです。「ヒッチコック劇場」は、1955年「Alfred Hitchcock Presents」名で開始(CBS, 30分)。自らホストと一部作品の監督を務めます。上記3種の商品はこの「Alfred Hitchcock Presents」のDVDです。1962年で終了しましたが、同年から1時間枠に拡大し「The Alfred Hitchcock Hour」名で放送され、1965年まで続きました(邦題「ヒッチコック・サスペンス」)。1985年には前者のリメイクが製作(邦題「新ヒッチコック劇場」)(日wikiより)。ヒッチコック以外の監督作も多く、上記商品には他の監督作も混じってるので注意が必要です。本レビューの第1集の1は3話ともヒッチコック監督作です。「Alfred Hitchcock Presents」でヒッチが監督した作品は17本(「アサヒグラフ別冊 生誕100年 映像の魔術師ヒチコック」朝日新聞社、1999)。若き日のシドニー・ポラック、ジャック・スマイトの監督作もあり。またフリードキン監督作があるという情報もあります(デヴィッド・フリードキンの名はありますが)。1955年といえばヒッチコックが「泥棒成金」「ハリーの災難」を公開した年。恐怖・サスペンスに加え、意地悪なユーモアが際立ってきた頃といえるかも知れません。TVシリーズはまさにヒッチコックの長い絶頂期と重なるもので、55年~65年はまさに黄金の10年といえます。〇1話「生と死の間」Breakdown, 第1シーズン-7, 1955年冷酷な経営者が交通事故に会う。彼はまさに「ハンドルとシートの間」。頸椎を痛めたらしく動くのは左手の小指だけ。眼や口は開いたまま動かせない。色んな人がやって来るが、みんなは彼が生きていると気づかない。救急隊も彼が死亡したと思い安置所へ搬送。検視医は彼を埋葬しようとするが・・。後半はこの男目線で語られ、ブラックユーモアと抜き差しならない状況が恐怖を呼びます。真の無力とは・・。交互にやって来る希望と絶望。ヒッチらしい効果的な編集・カメラテクニックも盛り込まれていて冷や汗な1篇。これは嫌だなあ・・。「感情を抑えるととんでもないことになる・・」という前振りが効いています。監督:ヒッチコック 出演:ジョセフ・コットン(「疑惑の影」「第三の男」「ナイアガラ」、オーソン・ウェルズ作品等)。〇2話「ぺラム氏の事件」The Case of Mr. Pelham, 第1シーズン-10, 1955年自分がもう1人いるのか。瓜二つの男が目撃される。自分が行っていないところで。やがて「その男」は職場に、そして自宅に・・。インパクトは最も強い。ペラム氏の狼狽振りは笑えない。これは恐ろしい。トラウマ。足元が揺らぐ。「お前は誰だ、お前は俺だ、じゃあ・・俺は誰だ?!」。幻覚か、病気か、陰謀か、いやパラレルワールドか?宇宙人か?まさに「ペラムの災難」。うろたえるほど自分の立場が弱くなり、やがては・・。ラストはご自身で確認ください。監督:ヒッチコック 出演:トム・イーウェル(「アダム氏とマダム」「七年目の浮気」)〇3話「酒蔵」Back for Christmas, 第1シーズン-23, 1956年妻に頭が上がらない夫が目論んだある計画。ある日夫は地下の酒蔵(俗にいうワインセラーですか)に・・。英国俳優J・ウィリアムズの飄々とした佇まいが皮肉さをより際立たせています。3本の中ではインパクトが弱いが味わいある1篇。淡々とした展開が生む乾いたユーモア。監督:ヒッチコック 出演:ジョン・ウィリアムズ(「ダイアルMを廻せ!」、「ヒッチコック劇場」には多数出演)不思議話というより引き攣った笑いを呼ぶスリラーであり、各話の最初と最後のヒッチのコメントは気がきいています。予算や時間の関係で小品ではありますが、コンパクトにまとめられた中にサスペンスの神様のギラリと光る冴え・フットワークが小気味よいです。劇場映画はほぼ観ていますがTVシリーズは盲点でした。中古には安い出物もあります。3話もの、6話もの商品を間違えて重複しないようにご注意ください。3つとも撮影は後に「サイコ」を撮るジョン・L・ラッセル。グノー作曲の番組テーマ曲「マリオネット葬送行進曲」はいかにも本シリーズのタッチにぴったりですね。そしてやっぱり彼は稀代の意地悪だな、と再確認しました。お気軽に見られない肩の凝る3篇。Alfred Hitchcock Presents, 1955-1962, US, ― / ―aspect ratio 1.33 : 1, 各25min. Mono, B&W-------------------------------------------------------------------------画面を縦断する雨、傷、パラが散見。ただし甘味、滲み、ガタツキはなし。画調としては1955年ということを考えても鮮明な方。諧調は比較的よく出ていて黒がつぶれていない。75分でこの定価は割高感。しかしお買い得な中古なら。リージョン2, NTSC映像仕様は4:3(Fullframe)、画面アスペクト比は1.33: 1片面 1層、76min.、B&W音声:英語2ch. Stereo. Dolby digital. 熊倉一雄さんで有名な吹き替えは収録されていません。字幕:日本語、on/off可能ちょっと説明しずらいメインメニューあり、チャプターメニューなし。映像特典: ―音声特典: ―発売:Universal Pictures / 販売:Universal Pictures Japan関連キーワード:(未見の方はスルーしてください)ブラック・ユーモア、ホスト、30分テレビシリーズ、社長、交通事故、小指、モルグ、涙、モノローグ、ドッペルゲンガー、瓜二つ、ネクタイ、幻覚、酒蔵、クリスマス、アリバイ連想作:なぜかドン・シーゲル監督の「ボディ・スナッチャー/ 恐怖の街」を思い出しました(エピソード1と2)。「ロアルド・ダール劇場/予期せぬ出来事」(1979~1988)TALES OF THE UNEXPECTED関連作:ヒッチコック・サスペンス、新ヒッチコック劇場
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上位レビュー、対象国: 日本

2018年9月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ヒッチコック作品を揃えていますが中でもお気に入り作品です。ただ、このシリーズはなかなか手に入らず高価です。英語版のセットがあるようですが日本語の完全セット版発売を期待します。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年11月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「ヒッチコック劇場」Alfred Hitchcock Presentsの邦盤DVDには3種類のものがあります。

1. 2003年に出た6話収録のもの(各150分、4巻、単色のパッケージ)
2. 2007年に出た3話収録のもの(各75分、8巻、写真パケに収録タイトル名表記)
3. 2013年に出た6話収録のもの((各150分、4巻、写真パケにタイトル名表記なし、
商品に「バリューパック」と付いています)   2. は何度か再発されています。
このレビューはASIN: B00140FB0Y, EAN:4571264903674 のものです。

「ヒッチコック劇場」は、1955年「Alfred Hitchcock Presents」名で開始(CBS, 30分)。
自らホストと一部作品の監督を務めます。上記3種の商品はこの「Alfred Hitchcock Presents」のDVDです。
1962年で終了しましたが、同年から1時間枠に拡大し「The Alfred Hitchcock Hour」名で放送され、
1965年まで続きました(邦題「ヒッチコック・サスペンス」)。
1985年には前者のリメイクが製作(邦題「新ヒッチコック劇場」)(日wikiより)。

ヒッチコック以外の監督作も多く、上記商品には他の監督作も混じってるので注意が必要です。
本レビューの第1集の1は3話ともヒッチコック監督作です。
「Alfred Hitchcock Presents」でヒッチが監督した作品は17本
(「アサヒグラフ別冊 生誕100年 映像の魔術師ヒチコック」朝日新聞社、1999)。
若き日のシドニー・ポラック、ジャック・スマイトの監督作もあり。
またフリードキン監督作があるという情報もあります(デヴィッド・フリードキンの名はありますが)。

1955年といえばヒッチコックが「泥棒成金」「ハリーの災難」を公開した年。
恐怖・サスペンスに加え、意地悪なユーモアが際立ってきた頃といえるかも知れません。
TVシリーズはまさにヒッチコックの長い絶頂期と重なるもので、
55年~65年はまさに黄金の10年といえます。

〇1話「生と死の間」Breakdown, 第1シーズン-7, 1955年
冷酷な経営者が交通事故に会う。彼はまさに「ハンドルとシートの間」。
頸椎を痛めたらしく動くのは左手の小指だけ。眼や口は開いたまま動かせない。
色んな人がやって来るが、みんなは彼が生きていると気づかない。
救急隊も彼が死亡したと思い安置所へ搬送。検視医は彼を埋葬しようとするが・・。
後半はこの男目線で語られ、ブラックユーモアと抜き差しならない状況が恐怖を呼びます。
真の無力とは・・。交互にやって来る希望と絶望。
ヒッチらしい効果的な編集・カメラテクニックも盛り込まれていて冷や汗な1篇。これは嫌だなあ・・。
「感情を抑えるととんでもないことになる・・」という前振りが効いています。
監督:ヒッチコック 出演:ジョセフ・コットン(「疑惑の影」「第三の男」「ナイアガラ」、オーソン・ウェルズ作品等)。

〇2話「ぺラム氏の事件」The Case of Mr. Pelham, 第1シーズン-10, 1955年
自分がもう1人いるのか。瓜二つの男が目撃される。自分が行っていないところで。
やがて「その男」は職場に、そして自宅に・・。インパクトは最も強い。ペラム氏の狼狽振りは笑えない。
これは恐ろしい。トラウマ。足元が揺らぐ。「お前は誰だ、お前は俺だ、じゃあ・・俺は誰だ?!」。
幻覚か、病気か、陰謀か、いやパラレルワールドか?宇宙人か?まさに「ペラムの災難」。
うろたえるほど自分の立場が弱くなり、やがては・・。ラストはご自身で確認ください。
監督:ヒッチコック 出演:トム・イーウェル(「アダム氏とマダム」「七年目の浮気」)

〇3話「酒蔵」Back for Christmas, 第1シーズン-23, 1956年
妻に頭が上がらない夫が目論んだある計画。ある日夫は地下の酒蔵(俗にいうワインセラーですか)に・・。
英国俳優J・ウィリアムズの飄々とした佇まいが皮肉さをより際立たせています。
3本の中ではインパクトが弱いが味わいある1篇。淡々とした展開が生む乾いたユーモア。
監督:ヒッチコック 出演:ジョン・ウィリアムズ(「ダイアルMを廻せ!」、「ヒッチコック劇場」には多数出演)

不思議話というより引き攣った笑いを呼ぶスリラーであり、
各話の最初と最後のヒッチのコメントは気がきいています。予算や時間の関係で小品ではありますが、
コンパクトにまとめられた中にサスペンスの神様のギラリと光る冴え・フットワークが小気味よいです。
劇場映画はほぼ観ていますがTVシリーズは盲点でした。中古には安い出物もあります。
3話もの、6話もの商品を間違えて重複しないようにご注意ください。

3つとも撮影は後に「サイコ」を撮るジョン・L・ラッセル。
グノー作曲の番組テーマ曲「マリオネット葬送行進曲」はいかにも本シリーズのタッチにぴったりですね。
そしてやっぱり彼は稀代の意地悪だな、と再確認しました。お気軽に見られない肩の凝る3篇。

Alfred Hitchcock Presents, 1955-1962, US, ― / ―
aspect ratio 1.33 : 1, 各25min. Mono, B&W
-------------------------------------------------------------------------
画面を縦断する雨、傷、パラが散見。ただし甘味、滲み、ガタツキはなし。
画調としては1955年ということを考えても鮮明な方。諧調は比較的よく出ていて黒がつぶれていない。
75分でこの定価は割高感。しかしお買い得な中古なら。

リージョン2, NTSC
映像仕様は4:3(Fullframe)、画面アスペクト比は1.33: 1
片面 1層、76min.、B&W
音声:英語2ch. Stereo. Dolby digital. 熊倉一雄さんで有名な吹き替えは収録されていません。
字幕:日本語、on/off可能
ちょっと説明しずらいメインメニューあり、チャプターメニューなし。
映像特典: ―
音声特典: ―
発売:Universal Pictures / 販売:Universal Pictures Japan

関連キーワード:(未見の方はスルーしてください)
ブラック・ユーモア、ホスト、30分テレビシリーズ、社長、交通事故、小指、モルグ、涙、モノローグ、
ドッペルゲンガー、瓜二つ、ネクタイ、幻覚、酒蔵、クリスマス、アリバイ

連想作:なぜかドン・シーゲル監督の「ボディ・スナッチャー/ 恐怖の街」を思い出しました(エピソード1と2)。
「ロアルド・ダール劇場/予期せぬ出来事」(1979~1988)TALES OF THE UNEXPECTED

関連作:ヒッチコック・サスペンス、新ヒッチコック劇場
カスタマー画像
5つ星のうち4.0 サスペンスの神様はTVでも凄かった
2015年11月29日に日本でレビュー済み
「ヒッチコック劇場」Alfred Hitchcock Presentsの邦盤DVDには3種類のものがあります。

1. 2003年に出た6話収録のもの(各150分、4巻、単色のパッケージ)
2. 2007年に出た3話収録のもの(各75分、8巻、写真パケに収録タイトル名表記)
3. 2013年に出た6話収録のもの((各150分、4巻、写真パケにタイトル名表記なし、
商品に「バリューパック」と付いています)   2. は何度か再発されています。
このレビューはASIN: B00140FB0Y, EAN:4571264903674 のものです。

「ヒッチコック劇場」は、1955年「Alfred Hitchcock Presents」名で開始(CBS, 30分)。
自らホストと一部作品の監督を務めます。上記3種の商品はこの「Alfred Hitchcock Presents」のDVDです。
1962年で終了しましたが、同年から1時間枠に拡大し「The Alfred Hitchcock Hour」名で放送され、
1965年まで続きました(邦題「ヒッチコック・サスペンス」)。
1985年には前者のリメイクが製作(邦題「新ヒッチコック劇場」)(日wikiより)。

ヒッチコック以外の監督作も多く、上記商品には他の監督作も混じってるので注意が必要です。
本レビューの第1集の1は3話ともヒッチコック監督作です。
「Alfred Hitchcock Presents」でヒッチが監督した作品は17本
(「アサヒグラフ別冊 生誕100年 映像の魔術師ヒチコック」朝日新聞社、1999)。
若き日のシドニー・ポラック、ジャック・スマイトの監督作もあり。
またフリードキン監督作があるという情報もあります(デヴィッド・フリードキンの名はありますが)。

1955年といえばヒッチコックが「泥棒成金」「ハリーの災難」を公開した年。
恐怖・サスペンスに加え、意地悪なユーモアが際立ってきた頃といえるかも知れません。
TVシリーズはまさにヒッチコックの長い絶頂期と重なるもので、
55年~65年はまさに黄金の10年といえます。

〇1話「生と死の間」Breakdown, 第1シーズン-7, 1955年
冷酷な経営者が交通事故に会う。彼はまさに「ハンドルとシートの間」。
頸椎を痛めたらしく動くのは左手の小指だけ。眼や口は開いたまま動かせない。
色んな人がやって来るが、みんなは彼が生きていると気づかない。
救急隊も彼が死亡したと思い安置所へ搬送。検視医は彼を埋葬しようとするが・・。
後半はこの男目線で語られ、ブラックユーモアと抜き差しならない状況が恐怖を呼びます。
真の無力とは・・。交互にやって来る希望と絶望。
ヒッチらしい効果的な編集・カメラテクニックも盛り込まれていて冷や汗な1篇。これは嫌だなあ・・。
「感情を抑えるととんでもないことになる・・」という前振りが効いています。
監督:ヒッチコック 出演:ジョセフ・コットン(「疑惑の影」「第三の男」「ナイアガラ」、オーソン・ウェルズ作品等)。

〇2話「ぺラム氏の事件」The Case of Mr. Pelham, 第1シーズン-10, 1955年
自分がもう1人いるのか。瓜二つの男が目撃される。自分が行っていないところで。
やがて「その男」は職場に、そして自宅に・・。インパクトは最も強い。ペラム氏の狼狽振りは笑えない。
これは恐ろしい。トラウマ。足元が揺らぐ。「お前は誰だ、お前は俺だ、じゃあ・・俺は誰だ?!」。
幻覚か、病気か、陰謀か、いやパラレルワールドか?宇宙人か?まさに「ペラムの災難」。
うろたえるほど自分の立場が弱くなり、やがては・・。ラストはご自身で確認ください。
監督:ヒッチコック 出演:トム・イーウェル(「アダム氏とマダム」「七年目の浮気」)

〇3話「酒蔵」Back for Christmas, 第1シーズン-23, 1956年
妻に頭が上がらない夫が目論んだある計画。ある日夫は地下の酒蔵(俗にいうワインセラーですか)に・・。
英国俳優J・ウィリアムズの飄々とした佇まいが皮肉さをより際立たせています。
3本の中ではインパクトが弱いが味わいある1篇。淡々とした展開が生む乾いたユーモア。
監督:ヒッチコック 出演:ジョン・ウィリアムズ(「ダイアルMを廻せ!」、「ヒッチコック劇場」には多数出演)

不思議話というより引き攣った笑いを呼ぶスリラーであり、
各話の最初と最後のヒッチのコメントは気がきいています。予算や時間の関係で小品ではありますが、
コンパクトにまとめられた中にサスペンスの神様のギラリと光る冴え・フットワークが小気味よいです。
劇場映画はほぼ観ていますがTVシリーズは盲点でした。中古には安い出物もあります。
3話もの、6話もの商品を間違えて重複しないようにご注意ください。

3つとも撮影は後に「サイコ」を撮るジョン・L・ラッセル。
グノー作曲の番組テーマ曲「マリオネット葬送行進曲」はいかにも本シリーズのタッチにぴったりですね。
そしてやっぱり彼は稀代の意地悪だな、と再確認しました。お気軽に見られない肩の凝る3篇。

Alfred Hitchcock Presents, 1955-1962, US, ― / ―
aspect ratio 1.33 : 1, 各25min. Mono, B&W
-------------------------------------------------------------------------
画面を縦断する雨、傷、パラが散見。ただし甘味、滲み、ガタツキはなし。
画調としては1955年ということを考えても鮮明な方。諧調は比較的よく出ていて黒がつぶれていない。
75分でこの定価は割高感。しかしお買い得な中古なら。

リージョン2, NTSC
映像仕様は4:3(Fullframe)、画面アスペクト比は1.33: 1
片面 1層、76min.、B&W
音声:英語2ch. Stereo. Dolby digital. 熊倉一雄さんで有名な吹き替えは収録されていません。
字幕:日本語、on/off可能
ちょっと説明しずらいメインメニューあり、チャプターメニューなし。
映像特典: ―
音声特典: ―
発売:Universal Pictures / 販売:Universal Pictures Japan

関連キーワード:(未見の方はスルーしてください)
ブラック・ユーモア、ホスト、30分テレビシリーズ、社長、交通事故、小指、モルグ、涙、モノローグ、
ドッペルゲンガー、瓜二つ、ネクタイ、幻覚、酒蔵、クリスマス、アリバイ

連想作:なぜかドン・シーゲル監督の「ボディ・スナッチャー/ 恐怖の街」を思い出しました(エピソード1と2)。
「ロアルド・ダール劇場/予期せぬ出来事」(1979~1988)TALES OF THE UNEXPECTED

関連作:ヒッチコック・サスペンス、新ヒッチコック劇場
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25人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2017年7月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ミステリーで面白かった。良かったです。第二集も欲しいです。面白かった。です。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2018年6月9日に日本でレビュー済み
1957年~1961年の短編を3本収録。
全てヒッチコックが監督している。
どれもが面白い。
セリフを抑え、映像シーンで語っていく演出がヒッチコックならでは。
流石です。
2003年3月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 ヒッチコック作品の秀作です。
 テレビ放送用なので、1話の時間は短いですが、内容は映画並です。
 日常でありそうでなさそうなエピソードの中に潜む人間の本性を垣間見ることができます。日本の2時間物のサスペンスドラマより断然おもしろいです。
17人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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