監督は「百万円と苦虫女」のタナダユキ。本編の映画を撮っていた時の話の中で、蒼井優だけ写していてもシーンが十分に持ってしまうと言っていた。この第3話ではコトバ通り実験を試みたようだ。
第1話……女子大生の仲良しグループの一人がウソツキ女で、ついに仲間から愛想をつかされるのだが、最後の話だけはホントだった。オオカミ少年のお話ですね。確かにこの話は映画の序章みたいだった。優ちゃんのアライグマのキグルミはなかなかキュート。
第2話……人生の目標を既に失っているのに、二人だけの世界を作り上げたと勘違いしている、コンビニで働く哀れな恋人達の話を舞台演劇風に映像化。原案の「賢者の贈り物」は知らないが結構おもしろかった。それでも優ちゃんの役どころが黒子的存在になっていたのがやや寂しいかな。
第3話……第2話と打って変わって、優ちゃんしか写してないという大胆な設定。三角関係に絡む友情の話で展開も愉快だが、優ちゃんの表情変化や様々な仕草がたっぷり観られて大満足。