思春期のかったるさ、キモさ、エロさを丁寧に映像化した作品
基本野暮ったいし、下手だし色々文句をつけられるけど
でも、なんか妙に艶かしい映画
なによりキャスティングが秀逸
作品の生理と役者の生理がぴったり合ってると言えばいいのか
気持ち悪さも、バツの悪さも、ドキドキもダイレクトにこっちに来る感じ
こういう真っ当な配役と演出を見たのは久々な気がした
映像もけっこうよかったです
冒頭のダンプが行き交う白っ茶けた道路を人が歩いてる場面や
プールの脇で主人公がエロ小説読んでるところ
湿り気を帯びた雨上がりの歩道、なんてありがちな情景も、
なにやらエロティックな雰囲気をかもし出しててドキっとした
傑作とか佳作とか、何度も観たいとかいう気は起きないけど
妙に記憶に残る映画だった