インドで創始された仏教は、2500年の時を経て、近代化を歩むアジア諸国でどのように人々の支えになってきたのか?
1998年に放送されたNHKスペシャル「ブッダ 大いなる旅路」をDVD化。
相互交流を深めながら流動的に発展しているアジアの国々。一見すると“アジアの混沌”と映るものの底に、豊かな風土と自然観に培われた「ブッダの教え」が息づいている。インドで生まれた仏教は、それぞれの時代、土地の風俗や信仰と柔軟に結びつき、おびただしい数の経典と仏像を残して一大文化圏を形づくり、日本にも脈々と流れている。ブッダとは、「目覚めた人」を意味する。ブッダの教えが辿った広くて多様な道を訪ね、日本人にも通じるアジアの人々の暮らしと文化を探る思索紀行。
朗読:仲代達矢
音楽:中村幸代
テーマ音楽編曲:篠崎正嗣
語り:道傅愛子
【内容 1 インド・輪廻する大地 ~仏教盛衰の2500年~】
古代インドでは、人間は永遠に生と死を繰りかえすという「輪廻転生(りんねてんしょう)」が信じられていた。今から2500年前に現れたブッダは、インドで悟りを開き、「正しい行い」を実践することによって、この世の執着を断つことを教えた。さらに、生まれによる差別を否定したため、インド土着のヒンドゥー教にのまれてしまう。ブッダの足跡を追いかけながら、インドを舞台にブッダ80年の波乱の生涯と、仏教盛衰の2500年を描くプロローグ。
○1998年放送
*48分収録/画面サイズ4:3