♪ちいさな生まれたての雲は エンジェルたちの綿菓子ね…
藩恵子がうたうオープニングとともに、懐かしく思い出される一作です。
因みに、ハンドベルグループの伴奏も聴きごたえありです。
1983年に放映された世界名作劇場のひとつで、舞台はアルプスの小村。
ややおてんばなアンネットと少し気の弱いルシエンほか仲間たちで展開する、
大自然の中での友情物語です。
完結版なので、ストーリーの見どころは、アンネットの弟ダニーがルシエンの作った木彫りの人形を追って崖下に転落、
歩行困難になってしまったことを機に、幼なじみだった二人の仲が切り裂かれてしまい、
しかしルシエンの勇気ある行動(雪の夜、スキーを履いて山を越え、その足を治せる人物を見つけてくるというもの)によって、
その関係が回復する過程でしょうか。
アンネットはしばし心の鬼とたたかうのですが、ルシエンのほうも悶々とし、
その均衡を破ったのがルシエンからの勇敢な行動でした。
アルプスの大自然を舞台にした二人の確執と友情の回復の喜びを、
堪能していただければ、と思います。
当時ご覧になっていた場合には、この完結版で十分かと思いますが、
もしもご覧になっていなければ、オリジナル版のほうがおすすめです。