イタリアの誇るベルカント・ソプラノ、バルバラ・フリットリが歌う一途で可憐なリュー!
〈誰も寝てはならぬ〉でお馴染み、プッチーニの傑作オペラ《トゥーランドット》。2005年にバルセロナのリセウ大歌劇場で収録されたこの映像は、リュー役にフリットリを迎え、トゥーランドットにベテランのデヴォル、カラフにはこの役を十八番とするファリーナと充実した布陣。スペインの大女優でもある演出のエスペルが、驚きかつ納得の結末に仕上げたリセウ渾身の舞台です。
★プッチーニの最後の作品でもあり、トスカニーニによって初演されたことでも有名なオペラ《トゥーランドット》。プッチーニが作曲途中で死去したため、ラスト・シーンはフランコ・アルファーノによって補筆されました。
★イタリアの名花、バルバラ・フリットリがリュー役で出演!『グランド・オペラ vol.36 (2006 Spring)』(音楽之友社刊)では、堂々の女声歌手ランキングNo.1に輝いたフリットリですが、この映像はその前年2005年に収録されたもので、まさに絶頂期とも言えるフリットリの絶唱が最大の魅力です。
★トゥーランドット役にはワーグナーの諸役で存在感を示し続けてきた円熟のソプラノ、ルアナ・デヴォル。またカラフ役には、同役を得意とするフランコ・ファリーナが起用され、逞しい喉と高音を見事に披露しています。
★この舞台では、スペインを代表する大女優でもある演出のヌリア・エスペルが優れた演劇的手腕を発揮、伝統的手法ともあいまって、初心者にも分かり易い舞台となっています。ことに、リューの死のあとの、補筆された部分の解釈は必見!納得のラスト・シーンとなっています。
収録:2005年7月24、27日
リセウ大歌劇場(バルセロナ)におけるライヴ収録〔イタリア語上演〕