丸井家の三女、「ひとは」いわゆる無口キャラ、
今までの作品では感情を込めずにボソボソとしゃべるというのがこのてのキャラクターの演じ方で元祖となる林原めぐみ以降、南央美、かないみか、と基本的に同系統の芝居をしてきた。
だが「ひとは」の芝居はその流れにちょっとしたレヴォリューションをもたらした、
その革命闘士の名は「戸松 遥」彼女は従来の無口キャラ芝居のセオリー(クールに抑揚をつけずにしゃべる)をまもりながらもそこに遊び的要素を加えセリフの意味やキャラをこわさずに「しゃべり自体が面白い」という演技法をあみだした、
この技法により台本のセリフの面白さとしゃべりの面白さ、ひとはのセリフは2倍面白くなっていると言えよう。
その声の演技に負けじと「絵」の演技も素晴らしく原作漫画に比べて表情の暗い顔を基本デザインとし、チャームポイントであるほっぺのぷにぷに感を強調したひとはは3姉妹のなかでもっとも通好みのヒロインとなっている、ハムスターを世話したり汚れた上着を脱いだりのちょっとしたしぐさが実に女の子らしく愛しく描かれている。
彼女の「エロ本が好き」と言う設定はむしろ面白さを増すためのオプションのようなものでキャラの本質部分にはあまりかかわりが無い、表面的な面白設定を剥ぎ取られた彼女は家庭的で純情なステキな娘さんなのだ。