有名な序曲で始まるこのオペラは、ヒロインとその恋人、ヒロインの兄の三者を悲劇的な「運命」のもつれ合い のなかに描きます。レオノーラを演じるウルマーナの暗い情感をたたえた声は、その「運命」に一層の重厚さを 与え、1985年以来、フィレンツェ歌劇場の首席指揮者を務めるメータの指揮も、実に雄弁です。 【内容紹介】 ★2011年3月の来日公演でも上演が予定されているフィレンツェ歌劇場の《運命の力》。この映像は2007年に現地、 フィレンツェで上演されたときのライヴ映像です。 ★あまりに有名な序曲で始まるこのオペラですが、ヒロイン・レオノーラとその恋人アルヴァーロ、そしてレオ ノーラの兄ドン・カルロの三者が織りなす運命の絡み合いが、重厚に濃厚に、息もつかせぬ急展開で描かれていき ます。レオノーラ役のウルマーナの濃密な感情表現は、このドラマの悲劇的な色合いを一層盛り上げてゆきます。 復讐心に駆り立てられるグエルフィのドン・カルロと情熱的なジョルダーニのアルヴァーロもまさに適役。 ★メータの指揮はこの壮大なドラマを丁寧に描き出し、1985年に歌劇場の首席指揮者に就任してより良好な関係を 築いているオーケストラから、雄弁な音を引き出しています。 【キャスト】 ドンナ・レオノーラ:ヴィオレータ・ウルマーナ ドン・カルロ・ディ・ヴァルガス:カルロ・グエルフィ ドン・アルヴァーロ:マルチェッロ・ジョルダーニ プレツィオシッラ:ユリア・ゲルセワ 修道院長:ロベルト・スカンディウッツィ メリトーネ神父:ブルーノ・デ・シモーネ クルラ:アントネッラ・トレヴィサン 市長:フィリッポ・ポリネッリ トラブーコ親方:カルロ・ボージ 外科医:アレッサンドロ・ルオンゴ 他 指揮:ズービン・メータ フィレンツェ5月音楽祭管弦楽団&合唱団 合唱指揮:ピエロ・モンティ マッジオ・ダンツァ/振付:サビーヌ・ムスカルデス 演出:ニコラ・ジョエル 再演監督:ティモ・シュリュッセル 装置:エツィオ・フリジェリオ 衣裳:フランカ・スクァルチャピーノ 照明:ユルゲン・ホフマン/ルチアーノ・ノヴェッリ 制作:チューリヒ歌劇場 収録:2007年 フィレンツェ歌劇場(テアトロ・コムナーレ)におけるライヴ収録[イタリア語上演] 2007年イタリア作品 本編字幕:日本語・イタリア語 本編音声:(1)リニアPCM48kHz/16bitステレオ (2)Dolby Digital 5.1chサラウンド (3)DTS 5.1chサラウンド