『(検察官)レイプ殺人事件』というひどい邦題のフランス映画(原題:Garde à vue/1981)にすっかりいれ込んだジーン・ハックマンが、モーガン・フリーマンに持ちかけてリメイクが実現したという作品で、DVDの特典映像では二人が思い入れを熱く語っています。残念ながら私はオリジナルを観ていないので比較はできませんが、本作自体は大変良くできたサスペンス風心理劇風人間ドラマだと思います。先の主演二人に加えて、モニカ・ベルッチとトーマス・ジェーンがしっかりと脇を固めており(脇というか準主役)、キャスティングとしても申し分なしと言えましょう。さすがいれ込んだだけあって、ジーン・ハックマンの演技は特に素晴らしい。暴いてはいけない真実を暴きすぎて、最終的に解決したのに誰もがアンハッピーというお話といったらいいでしょうか…。