あの頃映画 「東京夜曲」 [DVD]
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フォーマット | 色, ドルビー, ワイドスクリーン |
コントリビュータ | 上川隆也, 長塚京三, 市川準, 桃井かおり, 倍賞美津子 |
言語 | 日本語 |
稼働時間 | 1 時間 26 分 |
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商品の説明
ねえ、お茶漬け食べていかない?
心優しい人々が肩寄せ合って暮らす東京・上宿商店街。時が穏やかに過ぎてゆく中一人の男が帰ってきた。街がざわめきたち、やがて切ない愛のセレナーデが流れはじめる・・・。人の心の機微と東京の風景が紡ぎ出す大人の愛の物語。
●40代の男女の移ろい、さまよう心を優しく綴っていく切ない大人の愛の物語。市川監督にとって初めて自身と同世代の主人公を描く。
●熟達した味を見せる3人の主演は、商店街に戻ってくる男に長塚京三、その妻・久子に倍賞光子、過去の恋に揺れる喫茶店の女主人・たみに桃井かおり。桃井かおりは、この年の映画賞を多数受賞。
●市川監督が審査委員をした'94PFFでグランプリを受賞した佐藤信介が、市川監督の原案をもとに脚本を書き下ろした。その後監督としても活躍中で、「ほったらけの島」などを手掛けている。
●第21回モントリオール世界映画祭 最優秀監督賞受賞!
「人は、いつのまにか様々なことを体験して、いつのまにか大人になっていて、いつのまにかしがらみをたくさんひきずって生きている。ある「町」の時の流れが、うっすらと塵が積もるように、人をだめにしてしまう過程を、描きたい、と思っていた。そして、そういう不毛な時間と闘うような、なにくそっというかんじの「大人の恋愛映画」を撮ってみたい、と思っていた。くすんだ町の話なのに、どこか熱に浮かされたようなところのある映画に、なっていればいいと思う」(市川準/プレスシートより)
製作年 1997年
あの頃映画 松竹DVDコレクションとは?
映画会社松竹ならではの大作映画、こだわりの映画、良質映画の数々を、今だからリバイバル。名監督・名優たちが活躍したあの頃の映画を、ご自宅で気軽に楽しめるDVDコレクションとして、100本を超える充実のシリーズラインナップでお届けします。
登録情報
- アスペクト比 : 1.78:1
- 言語 : 日本語
- 製品サイズ : 25 x 2.2 x 18 cm; 83.16 g
- EAN : 4988105063549
- 監督 : 市川準
- メディア形式 : 色, ドルビー, ワイドスクリーン
- 時間 : 1 時間 26 分
- 発売日 : 2012/1/25
- 出演 : 長塚京三, 倍賞美津子, 桃井かおり, 上川隆也
- 字幕: : 日本語
- 言語 : 日本語 (Mono)
- 販売元 : SHOCHIKU Co.,Ltd.(SH)(D)
- ASIN : B005ZA0OIS
- 原産国 : 日本
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 40,304位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 354位日本のラブロマンス映画
- - 2,084位日本のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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いつのまにか画面の中に自分も居ると感じられ、何かの折に再び見たくなる作品でした。
男はどうして本当のことを、言えないのだろうと…
自分と重ね合わせてしまい結局たそがれてしまう。
女々しい情けない男のための映画。
高田渡の“さびしいといま”に打ち抜かれた。
“女々しく情けない男”と括ってしまったが、
本当は誰もがそうなのかもしれないと思う。
ポジティブに、前向きに…。
そんな言葉が病的に蔓延する現代に、
後ろ向きでダメでもいいじゃんと言いたくなるこの頃です。
高層ビルなど視界に入らないような取り残された東京の上宿商店街。葛飾区でしょうか。
地縁で結ばれた人々の人間模様を背景に、消えていなかった線香花火の玉ような淡い恋が描かれます。
東京の風景に会話と音楽が被る場面など素晴らしいですね。
ジャン・リュック・ゴダールの雰囲気です。
静かな作品ですので、じっくりと鑑賞できる時にご覧になるべきかと思います。
揺れている水面に映った幾色ものネオンのように、手を触れると消えてしまう微妙で儚い恋心を映像の中に納めようとされたのでしょうか。
そういうものが伝わってきます。
桃井かおりさんの表情が魅力的でした。
そのうちの一人の女性(倍賞美津子)に恋慕する作家志望の若者(上川隆也)が昔のことを問いただしても、「そんなことどうだっていいじゃないの」とのらりくらり答える様子が何だか微笑ましい。
恋の行方が思い通りにならなかったとしても、身を焦がした記憶は愛おしいもの。
それから20年近く経過し、ふと顔を合わせた時・・・同じ時代の空気を吸っていた”仲間”という感じになるのかなあ。一緒にいて、言葉を交わさなくてもお互いにわかり合える存在は、人生の中で貴重ですね。
燃えさかった恋の炎の余熱でも人生は温かい、といったところでしょうか。
昭和風情が残る場末の商店街の人間関係模様、名も無き市井の人々が織りなす噂噺、世間。
PCもケータイも普及する前の人と対峙しなければならない時代柄でゲン人間関係ともいえる。
終幕前にPCのモニターと対峙して釘つけなシーンが予言的で特徴的。今やスマホですが。
カンケーナイと突っ張っても関係ある時代柄です。高田渡の歌が胸に響きます。
重層的な歴史を感じさせてくれて好好爺が見守ってくれている街で
テクノロジーによらないノスタルジーに溢れた退屈な日々でも理想郷のような世界観です。
何か昭和~平成の良いお手本で忘れ物を思い出させてくれるかもです。煙が目にしみます。