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田原総一朗の遺言 ~鈴木いづみ 伝説の女優作家の誕生~ [DVD]

4.0 5つ星のうち4.0 3個の評価

仕様
価格
新品 中古品
DVD, 色, ドルビー 1枚組
¥9,000 ¥4,990
フォーマット ドルビー, 色
コントリビュータ 田原総一朗, 水道橋博士, 若松孝二
言語 日本語
稼働時間 1 時間 16 分

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登録情報

  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 製品サイズ ‏ : ‎ 30 x 10 x 20 cm; 83.16 g
  • EAN ‏ : ‎ 4988013673229
  • メディア形式 ‏ : ‎ ドルビー, 色
  • 時間 ‏ : ‎ 1 時間 16 分
  • 発売日 ‏ : ‎ 2012/2/15
  • 出演 ‏ : ‎ 田原総一朗, 水道橋博士, 若松孝二
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語 (Dolby Digital 2.0 Stereo)
  • 販売元 ‏ : ‎ ポニーキャニオン
  • ASIN ‏ : ‎ B006FBVQGU
  • ディスク枚数 ‏ : ‎ 1
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 3個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中4つ
5つのうち4つ
3グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2016年5月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
若き田原総一朗氏の鬼気迫る雰囲気は必見です。どの作品も時代をえぐっています。
2015年5月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
鈴木いづみの本を読んでいたので、実際に動き、話すいづみを見たくて
購入しました。
ネットで見た部分と重なるところが多くちょっと
がっかりしました。
2012年4月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私がまだフリーターだった90年代後半、札幌のPIVOT BOOKセンターで鈴木いづみの復刻著書が続々と陳列されていきました。表紙には当代ガングロコギャルもかくやと思えるほどのどぎついつけ睫毛に、妖怪のような笑み、もの凄いバスト、かたや場末のスナックにいそうなトウの立ったホステス然としたけだるい写真も飾られ、今よりは若干無垢だった20代の私は「何だこりゃ」と禍々しい印象を覚えたのです。これが伝説の女流作家鈴木いづみとの出会いでした。しかし生活の底辺を過ごしていた私にはそういった本を購入することかなわず、さりとて図書館で借り出そうにもまず置いていない。古いハードカバーでようやく目にした作品はヘンテコなSF小説ばかりで再び「何だこりゃ」。
 しかし最近『エンドレス・ワルツ』がDVD化されて、「しまった、あの時の思いを十分に精算しないままに10年余を過ごしていたのか」と猛省したのです。そしてこのDVDの存在も知りました。ゴールデン街で彼女に一杯おごらされるかの如く、半ばせき立てられるように購入しました。
 びっくりしました。あの鈴木いづみが実写の中で行動し、ものを語り、笑顔を見せているのです。若松孝二監督自身が「怖い」と述懐するように、鈴木いづみは妖婆・憑かれた女というイメージがあったのです。しかし画面から受け取る彼女はとっても可愛らしい。荒木一朗や唐十郎らとの対談も、あの頃を彷彿とさせる舌戦と論難が飛び交うものと思いきや、現代のキャバクラ嬢が饒舌親父に対峙して「何か分かんなーい」とか素で言っている感じがあって、とても親近感がわいたのです。女オンナしている風でもなく、引っ込み思案だけれど思慮深い性質を持つ文学少女が、何か困ったなあ、と思いながらも男達が熱く語るその渦中にたたずんでいる。田原さんは「鈴木いづみにフられた」と語っていますが、これは言い得て妙です。ドキュメンタリーとして彼女を挑発するためにカメラを向ける。しかしそのことによって彼女は変わることがない。ポルノ女優と文筆業を等価でやっているという狙いは全くはずれ、生のままの文学少女が映し出されている。内奥で言葉を噛みしめて、ポツポツとそれを吐露する彼女がいる。「彼らも鈴木いづみを持て余したんだと思う」とも田原さんは言ってますが、とんでもない勘違いです。鈴木いづみが彼らを持て余したのです。と言うか、透徹した視線にさらされているという感じでしょうか。なんでも80年代に入ってからビートたけしさんが彼女と対談して、「何だか随分と忙しいようだけれど疲れない?」と言われ、「他の人と違うもののとらえ方をする人と話せて嬉しい」と感激したことがあったとか。これです。お釈迦様の掌中の孫悟空とまでは言いませんが、女性特有のしなやかでふんわりとした包容力。女性としての彼女のフアンになりました。
 段々と彼女は疎まれ、周りから人が去っていったそうです。電話魔で、夜中に平気で3時間以上も蕩々と四方山話を語りかけてきたり、若松監督の言葉を借りれば「寂しかったんだろうねえ」。仕事も家庭もある男性ならたまらないでしょうが、私ならとことん付き合ってあげたいような気もするなあ。彼女によく似た感じの、夭逝した女性を知っているからでしょうか。
 そんな彼女も自殺しました。例えば『スーパーマン』やデ・パルマ監督の『悪魔のシスター』に出演したマーゴ・キッダーのように、70年代を本当の意味で真摯に生きた彼女は、80年代には生きられなかったのでしょう。ただし小説や映画では阿部薫との愛憎、亡失の念に彩られた末の死というロマン的なとらえ方をしていますが、実情は才能も枯渇し誰も彼女を顧みなくなり、生活保護まで受けた八方塞がりの中での「横死」に近いようです。でも彼女が残した文章は残る。呻吟して紡ぎ上げた、珠玉の言葉は今でも目にすることが出来る。私も遅まきながら、図書館で古いハードカバー、青蛾社刊行の『残酷メルヘン』を借りて読んでいるところです。うん、素晴らしい! 今から読み始めても全く遅くはない。女性らしい感性で、取り分けて特別な物語が展開する訳ではないけれど、彼女には見事な「文体」があります。比定するなら、ジャン・ジュネのような感触があります。生き様も外見もよく似た、岡本かのこの作品のような印象も受けますね。でも私生活の武勇伝や伝説の生き様で評価してはならない。そしてその一人歩きした別個の「鈴木いづみ」に拘泥されるこみとなく、純粋に文学の高みだけで評価され得るようになった今だからこそ、本当に鈴木いづみの真価が現れることでしよう。私もしばらく追いかけてみます。
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